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  2011年8月:ハノイ
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イエン河香寺ティエンチュー寺マダム・ヒエン

【8月10日(金)】ティエンチュー寺

巨大な洞窟寺「ドン・フォーン・チク」(Dong Huong Tich)を後にして帰りの下りは徒歩。
道々に並ぶ土産物店は殆ど閉まっている。この道も香寺祭りの時は参拝者でごった返すのだろう。

参道(山道)に並ぶ土産物を売る屋台は殆ど閉まっている。

上りに利用したロープウエイ。

下山途中に二つある寺院の内、「ドン・フォーン・チク」から300メートルほど下った所にあるのが、このこぢんまりとした寺院「デン・チェン・ソン(Den Tran Song)」。この寺院の名前かどうかは分からないが入口の扁額に「江山滙霊」とある。

「江山滙霊」とある小さな寺院。

狭い寺院の中に入ると岩壁に彫られた穴に四体の仏像(?)が祀ってあった。

祀られているのは誰?

更に下りが続く。とうとう雨が降ってきた。

さらに「デン・チェン・ソン」から600メートル下ると二つ目の寺院、「解免渓寺(チュア・ガイ・オァン/Chua Giai Oan)」の前に出る。

屋根から伸びた小旗からチベットを連想した。

建物の右に細長い岩の割れ目がある。

割れ目の奥は思いの外広く祭壇があった。

降ったり止んだりの中、ロープウエーの出発地まで下りてきた。
石段の奥はこれも香寺の一つ、ティエンチュー寺(Chua Thien Tru)の門だ。だれかがブログでティエンチューは天国の台所という意味だと書いていた。「天厨寺」ということか。

石段の上にティエンチュー寺の門が見える。

最上層には「望高臺」、入口の上には「南門天」の文字。

香寺を参拝する信者達は最初にこのティエンチュー寺にお参りして『これから香寺をお参りします』と挨拶詣でをしてから、残りの香寺12寺を巡るために山道を登って行く習わしになっているそうだ。

門を入ると開けた境内に赤い煉瓦が敷き詰められた空間が広がる。

赤い煉瓦敷きの境内。

境内の右手に建つ塔屋は五重なのか、それとも三重なのか。

南門天と正殿(本堂)の間に建っている、三層の屋根に壁の無い柱だけの建物はチュイ・ティエン塔(Thap Thuy Thien) 。とても塔には見えない。今は柱の間に並べられた椅子で観光客が休憩している。三層の屋根は反りが強く日本や中国、韓国の寺院建築との違いが顕著だ。

チュイ・ティエン塔。

更に階段を上って扁額に「香天寳刹」とある正殿の前に出る。

香天寳刹。

正殿前の両側には金色に塗られたライオンが二頭はべっている。三越百貨店を想起させておかしかい。

正殿前の金獅子。

正殿内に入ると正面に金ピカの祭壇が飾ってある。金ピカの飾りは龍がモチーフで、その上には「香煙雲」の赤い扁額が掛かっている。
正殿内には「撮影禁止」の札が立っているのだが、あちらこちらでストロボが光っている。側にいる寺院の関係者も撮影を制止する様子がない。

正殿中央の祭壇。

正殿左隣の祭壇。

祭壇右側の祭壇。

境内の右側には亀趺(きふ)に乗った石碑が並んでいる。何処かで見た形だ。
亀趺は石碑を載せる大亀の形をした台石のことで、この亀を贔屓(ひいき)といい、龍の九子のうち龍になれなかった一子で、巨大な亀の形に似た想像上の霊獣だといわれている。

この寺院の由来が刻まれているのだろうか。

入り口の門を裏から見ると三楼目に「観音閣」、入り口の上には「佳八境」とある。

表は望高臺、裏から見ると観音閣。

イエン(Yen River)川の船着き場ベントロ(Ben Tro)から来たときと同じ船頭さんのボートに乗り込む。

ボートに乗り込む前にツアー・ガイド氏がツアー参加者に『ボートを下りるときに、もし皆さんにその気持ちがあったらですが、船頭さんが女性だったらチップとして10,000VND(約40円)を渡して上げて欲しい。』と言っていた。見渡したところこの船着き場には男性の船頭は一人もいない。ベトナムはチップの不要な国なのに彼女たちにはチップをあげて欲しいと言うことだ。

行きも帰りも黙々とオールを押す船頭さん。

1時間30分のイエン河下りもアッという間だった。

舟は1時間余りでチェンボン(Thien bon)の船着き場に到着。ここから小型バスに乗り、往路と同じルートでハノイ市内に戻る。ホテルの近くにほぼ予定通りの6時半頃に帰着した。

一昨日(8日)のハロン湾ツアーも今日の香寺ツアーも「リアル・ダーリン・カフェ」を通して参加したASTトラベルのツアーだった。
どちらも帰りのバスの中でツアー・ガイド氏が『ASTトラベルを信用してくれてありがとうございます。満足して頂けたでしょうか。次回も是非ASTツアーをご利用ください。』なんて挨拶をしている。

ツアーの善し悪しは訪れる観光地の善し悪しもあるだろうが、ガイドの仕事ぶり(参加者への配慮、タイムキーピング、ランチ手配などなど)の善し悪しの方が比重が大きいような気がする。ハノイに来て参加した二つのツアーは満足できるツアーだった。

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