【8月10日(水)】イエン川
朝からスコール。
朝食を済ませでロビーで待っているとツアーガイドが8時過ぎに迎えに来た。近隣の旅行代理店を数軒回って今日の「香寺一日バスツアー」参加者をピックアップ。
小型バスはハノイから60キロメートル余り南のチェンボン(Thien Bong)を目指す。
窓の外は稲作の水田が続く。
隣の座席に座るホーチミンから来ているといういベトナム航空のパイロット一家に挨拶。とうに30歳を過ぎていると見た長男Tung Do Quangくんは何と21歳、弟さんは未だ学生だという。どちらも民間機のパイロットを目指して勉強中だと言っていた。
他にスペインからの若いカップルが二組、イタリアからと思われる若いカップルが一組、パイロット一家の4人と合わせて11人のツアーメンバーだ。
目的地も近づいたか、山並みが深くなって来た。
ハノイから1時間半、窓の外を見ていることにも飽きてきた頃、チェンボンに到着。バスを降りてイエン川(Yen River)を遡るボート乗り場に向かう。
覗くことはなかったチェンボンの土産物店。
ハロン湾を思わせる小山の群れ。
6人乗りのボートに分乗する。
ボートはイエン川の上流に向けて漕ぎ出す。
旧正月(テト)明けの2月から3月にかけての香寺祭りの時はイエン川が参拝客を運ぶボートで一杯になるようだ。
奥の山並みに向かって漕ぎ出す。
漁をしているのは地元の人達だろう。
殆どのボートは女性が漕いでいるようだ。無駄口をきくこともなく黙々と漕ぎ続ける。
少しずつ山が迫ってくる。
目的の地まで後半分。
エンジンを付けたボートが走っていないので、ボートの上は艪が水を切る音と絶え間なく聞こえる虫の声、たまに聞こえてくる鳥の鳴き声くらいしかしない。後は静寂そのものだ。
静寂。
何処まで行っても虫の声が追ってくる。
VIDEO
ボートの櫂が水を切る音と虫の声と話し声だけ。
川を遡ること1時間半、ベントロ(Ben Tro)に到着。ボートの漕ぎ手は一休みもせずに1時間半を漕ぎ通した。
ベントロに到着、下船。
船着場のゲートは香寺祭りの参拝者を捌くためか。