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  2011年8月:ハノイ
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イエン河香寺ティエンチュー寺マダム・ヒエン

【8月10日(水)】香寺

ベントロ(Ben Tro)の船着場を上がった所で休憩と昼食。
休憩所が空いているのではなく、旧正月明けの参拝者が一番多い時期に合わせた広さなのだろう。

昼食をとった休憩所。

香寺(チュア・フォーン/Chua Huong)は一つの寺院のことではなく、この先一帯の香山(Huong Son)に散在する13の寺院の総称。

大きな香山案内図とガイド氏。

ケーブルカー乗り場への途中に草むした階段の上に建つ門があったが何だろう。ツアー仲間はケーブルカー乗り場に向かってしまったので、写真だけ撮って奧には入らなかった。

気になる門だったが奧には入らなかった。

徒歩なら1時間半かかる目的の寺院まで、これで10分余り。

この辺りも香山か。

ケーブルカーを利用しておよそ10分で香寺入り口に到着。古い石の門には「香跡峝門」と刻まれている。ここが香寺の一つ、ドン・フォーン・チク(Dong Huong Tich)への入り口だ。

香跡峝門。

門を入ると急な石段がある。表面が濡れて滑りやすい石段は数えたわけではないが120段あるという。

120段あるという急な石段。

周囲の緑からはひっきりなしに水滴が落ちている。
中程で直角に折れる石段を下りて行くと目の前に大きな洞窟が口を開けている。洞内は線香の煙と高い湿度で霧がかかったように霞んでいる。

大きな口を開けているドン・フォーン・チク。

持参したガイドブックには香寺として紹介されているドン・フォーン・チクは大きな鍾乳洞だった。洞の中はとにかく湿度が高くシャツは水に浸けたようになってしまった。

大きな開口部の中央にある水滴型の巨石は洞の天井から垂れる水でできた石筍のようだ。下の方に垂れている形が実った稲穂に見えるところから、特に米作をする人達の信仰があついという。
旧正月(テト)明けの香寺祭りはこの石筍の前も洞の中も人で埋まってしまうようだ。インターネットにはそんな写真や動画がたくさんあった。

信仰する人が多いという石筍。

石筍の左から奥に入る。石筍の裏に当たるところに子宝に恵まれると言われている鍾乳石があり、熱心に拝観している人達がいた。

子宝に恵まれるという鍾乳石の前。

祭壇左上奥が御利益のある鍾乳石?

洞の一番奥に祀られているのは参拝すると金運が良くなると言われているご本尊だろうか。

正面奥がご本尊?

祭壇に並んだご本尊の光背が赤く青く光りながらくるくる回っている。イルミネーションだ。ありがたみが薄れてしまうのは日本人だからなんだろうな。

イルミネーションの光背を付けたご本尊。

ご本尊の右手に祀られた祭壇はどなた様?

洞の出口付近で上から垂れてくる水滴を手に受ける所がある。殆どの人が受けた水滴で腕や顔を湿らせている。何のご利益か聞かなかったが多分、水滴を付けた部位の痛みか不具合が治るのだろう。

水滴を受けるベトナム航空のパイロット氏と後は奥さん。

洞の出口。右の影は巨大石筍。

線香の煙と湿気で霞む120段の石段。

ツアーガイドが寺と神社を説明するのに「Pagpda」と「Temple」を使っている。日本では寺を「Temple」、神社を「Shrine」だというと、ベトナムでは仏陀を祀る寺を「Pagoda」、英雄や王様を祀っている所を「Temple」と言うのだと教えてくれた。

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