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  2011年8月:ハノイ
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ホーチミン廟・ホーチミンの家・一柱寺鎮武観鎮国寺・舘使寺

【8月7日(日)】鎮武観

ホーチミン廟前で見つけた"Cafe 108"で一休み。
久々に現地で飲むベトナム・コーヒーの香と甘さを楽しみながら、これから先のコースをガイドブックで確認。コーヒー25,000VND(約100円)。

Cafe 108の店内から。向かいはホーチミン廟。

行く先が決まったところで喫茶店のスタッフ嬢に道を確認してもらってから店を出る。
喫茶店の前のゴクハ(Ngoc Ha)通りを北に行く。喫茶店で教えてもらったように大きくカギの手に曲がりながら歩いて行くと少し広いホアンハオタン(Hoang Hao Tham)通りに出た。
交差点で道を渡ろうとバイクや車の流れが途切れるのを待っていると、歩道に停めたバイクから乗らないかと声をかけて来た。この小父さんをつかまえて、喫茶店で聞いてきた道を辿ってきているのかどうか確認。間違いないようだ。

バイクの小父さんにお礼を言って道路を渡ると目の前に食堂がある。丁度、昼飯時。適当にご飯の上に料理を載せてもらって45,000VND(約180円)。街の繁華街を外れているのに値段が高いのは近くに同業者がいないからだろうか。

ホアンハオタン通りの食堂。

野菜の下にもう一品隠れているが45,000VNDは高くないかい?

ホアンハオタン通りを今度は西湖の畔を目指して東進。途中で通りかかった大きな公園はホーチミン廟の裏手からここまで広がる「ハノイ植物園」だが、見学はパス。

ハノイ植物園入り口。

ホアンハオタン通りからタインニェン(Thanh Nien)通りに曲がった角に目指してきた「鎮撫観」(デン・クアン・タイン/Den Quan Thanh)の白い門が建っていた。拝観料3,000VND(約12円)。

塗り替え補修が済んだばかりの鎮撫観正門。

11世紀の李朝時代にタンロンの東の守護祠として建てられた白馬最靈祠と共に北の守護祠として建てられたのがこの「鎮撫観」。北の敵を討って国を守ったと言われる玄天鎮武神が祀られている。

門の中は人影が少ない。端正そのものの四角な空間の中に白馬最霊祠と大差のない大きさの社殿が建つ。

人影の少ない境内。

鎮撫観は道教の寺院だ。

正面の祭壇前に建つと社殿の左右の白壁から虎と龍がこちらを見ている。玉山祠の入口にも龍虎が彫られていたが、やっぱり虎が生き生きしていなかったな。

社殿前の左に虎、右が龍。

社殿の外装は堆朱を思わせる見事な赤。祭壇の上に掛かる『鎮撫観』の扁額まで同じ色だ。

祭壇の上に「鎮撫観」の扁額が見える。

扁額の奥には手の込んだ木彫りが掛けてある。木彫りの下に小さく一列で『光諸歳次癸巳吉旦 沐弟子瑞光堂花燈會衆信敬送』 と彫ってあるのが読める。「恩」を上げて彫ってあるが特別な意味があるのだろう。

扁額の奥にあった木彫り。

正面祭壇横の扉から中に入る。

正面祭壇の直ぐ奥には二本の大きな赤いロウソクに挟まれるようにして八種類の槍が、その奧には二羽の鳥(鷺、鶴?)が向きあっている。嘴の形は違うが祭壇前の二羽の鳥は玉山祠にもあった。日本の寺社では見た記憶がない。

中央に八種類の槍が、その奧に二羽の鳥が見える。

一番奥の祭壇中央に鎮座するのは高さおよそ4 m、重量約4トンの玄天鎮武神。

玄天鎮武神。

玄天鎮武神が祀られている祭壇の左右にそれぞれ武人と文人が祀られている。残念ながら誰と誰なのかは不明。

祭壇左側のお二人。

祭壇右側のお二人。

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