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  2019年8月:シェムリアップ
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夜明け → バンテアイ・スレイロレイ → プリア・コーバコン → トンレサップ湖プノン・クロム

【8月10日(土)晴】パコン → トンレサップ湖

プリア・コーから南にさらに500メートル余り往くとバコンの前に出る。

◆ バコン(Bakong)

バコンは881年にインドラヴァルマン一世(在位877 - 889)がヒンドゥー教の神々に捧げた、国家寺院として造営された山岳型寺院で、ロリュオス遺跡群の中で最も規模の大きな寺院。

伽藍の周囲に環濠を巡らした最初のピラミッド形式の寺院としても知られている。

入り口になっている東塔門は足元に瓦礫が残るだけ。
参道が環濠跡に差し掛かる辺りの両側にナーガの欄干が無造作に転がっている。これがナーガを欄干に用いた最初の例らしい。

最初の例となったナーガの欄干(左側)。

手の平の部分に残るレリーフ。

ナーガの欄干からは水が残っている環濠跡が見える。

左隅に転がっているのは頭部が失われたナーガの欄干。

欄干から西に延びる赤土の参道。

参道の両側に咲く紅い花、白い花は同種の色違いのようだ。

環濠を渡った右手(北側)の奥に現在のワット・バコンが建っている。

ワット・バコン。


東楼門跡の辺りから臨む伽藍。

参道脇に残る経蔵。

周囲の祠堂よりもその大きさが際立つ中央の祠堂。

ひときは大きな中央祠堂。

三壇まで登って振り返ると三重の周壁に囲まれている様子が分かる。参道の左側にワット・バコンの屋根が覗いている。

中央祠堂の前で振り返る。

形が残る二壇目の副祠堂。

すっかり崩れ去ってしまった二壇目の副祠堂。

崩落が進む遺跡とワット・バコン。

状態の好い一対のシンハ。

バコンを出てトゥクトゥクの元に戻ると、これで何度目かのチャブさんの『この後どうする?』。時計を見ると12時を過ぎたばかりで、トンレサップ湖のクルージング・ツアーに参加する時間は十分ある。

バコンからは南西の方角、トンレサップ湖クルージングの出発地チョン・クニア(Chong Khneas)まで約25キロメートル余り。

◆ トンレサップ湖(Tonle Sap)

カンボジア中央にあるトンレサップ湖は、湖と言うには大きすぎる。
「伸縮する湖」とも呼ばれるそうで、乾期(4 - 6月)は約3,000平方キロメートルあるその広さが、雨季(8 - 10月 )になると三倍以上の10,000平方キロメートルにも膨れ上がるそうだ。琵琶湖の広さが約670平方キロメートル、その大きさが想像できない。

チョン・クニアの船着場でチャブさんに一緒に船に乗らないかと誘って、チケット売場で切符を二枚購入、US$37 x 2(¥4,070 x 2)。

チケット売場から船着場へ下りる。

船着場の上流に設けられた船だまりにも大型のボートが係留されている。

船だまりのボート。

雨のない雨季で水位がずいぶん下がっている赤茶色のシェムリアップ川を往く。この水の色でホーチミンのメコンデルタ巡りを思い出す。

載るようにと示されたボートの乗客はチャブさんと二人。どうやらチャーター船らしい。

船着場と切符売場の赤い屋根。

チョン・クニアの船上で暮らす人はその殆どがベトナム人だそうだ。

ここで暮らす人の殆どがベトナム人。

シェムリアップ川を下って行く。

船上の学校。

これは海にしか見えない。

遙か沖の水上ハウス。

ボートはチョン・クニアの湖岸を少し離れてしばし周遊、湖岸に近い土産物売り船に寄る。

湖岸に近い土産物売り船。

土産物売り船に移ったら、船底で小形のワニを飼っていた。船上ワニ園というところか。トレンサップ湖には野生のワニが生息しているらしい。

船上ワニ園。

土産物売り船の二階に上るとシェムリアップ川がトンレサップ湖に流れ込む河口付近や湖岸に沿って展開する水上家屋を一望できる。

シェムリアップ川(左)の河口付近。

トンレサップ湖岸に沿って展開する水上家屋。

せっかくなので土産物売り船で売っている物を見たが、特に珍しいと思うものも無く、一時間余りの船上滞在で、乗ってきたボートで同じルートを辿って出発点のボート乗り場に戻る。

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