【8月8日(木)晴】アンコール・ワット
◆ アンコール・ワット(Angkor Wat)
プノン・バケンからアンコール・ワットの西参道正面までは1キロメートル余り、午後4時半過ぎに到着。
西参道は修復工事中、その右手(南側)に仮設の浮橋が用意されている。
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蓮の葉が浮かぶ堀。右端が仮設の浮橋。 |
アンコール・ワットはアンコール遺跡群を代表する寺院で、クメール建築の傑作とされ、カンボジア国旗の中央にも国の象徴として描かれている。
九世紀初頭に成立したクメール帝国(アンコール朝)のスーリヤヴァルマン二世(在位 1113年 - 1150頃)によって、十二世紀前半に30年以上の歳月をかけてヒンドゥー教のヴィシュヌ神を祀る寺院として建造される。
アンコールが放棄されてプノンペンに王都が遷ると、一時は忘れ去られるが 1431 年頃に再発見される。十六世紀中葉にアンチェン一世が未完成であった第一回廊北面とその付近に彫刻を施す。
十六世紀後半にはアンチェン一世の孫のソター王が仏教寺院へと改修し、本堂に安置されていたヴィシュヌ神を四体の仏像に置き換えたという。
現在も上座部仏教寺院となっている。
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補修工事中の西参道。 |
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参道突き当たりが西塔門。 |
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仮設の浮橋を渡りきって堀を振り返ると修業僧の列が……。 |
若い僧達の列でルアンパバーンを思い出す。
お堀と外廊の間を僧の列と共に往くと西塔門前に出る。
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外廊の前を往く僧の列。小学生くらい僧の姿も混じる。 |
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西塔門。 |
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西塔門前から西参道を振り返る。 |
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塔門から伸びる外廊左(北)側。右(南)側もほぼ同じ。 |
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外廊に嵌め込まれた連子窓。 |
西塔門を抜けると長い参道の奥正面に中央祠堂、左右に副祠堂が全容を見せる。
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塔門を抜けると全容を表す祠堂群。 |
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回廊外にある北経蔵。 |
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参道で記念撮影する先ほどの僧達。 |
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南聖地と回廊・祠堂郡。
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第一回廊西塔門前の十字テラス。 |
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十字テラスからの第一回廊南側。 |
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第一回廊南側を往く。 |
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マハーバーラタが描かれている回廊南側。 |
【マハーバーラタ】
古代インドのグプタ朝(320-550)の頃に成立した叙事詩。ヒンドゥー教の聖典のうちでも重視されるものの一つ。バーンダヴァ族とカウラヴァ族の間で王位を争った戦闘物語。
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戦車に乗り矢を射る兵士。 |
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隊伍を組む兵士。 |
指揮官(隊長)を中心に、牛(鹿?)を襲うライオンや身体を蛇に絡まれた兵士とそれを助けようとしている同僚(?)。あるいは全く別の物語があったのか、いずれにしても、この戦闘では実際にこんなことがあったのだろう。
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中央の隊長と牛を襲うライオン、蛇に絡まれた兵士。 |
さらに進むと壁面のレリーフに代わって壁面に沿って不規則に座像が置かれている。
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座像。 |
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どの像も頭部が無いのはヒンドゥー教の神々なのか? |
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第二回廊の南西角。 |
第一回廊と第二回廊の間にある沐浴場跡で先ほどの僧一行が大きなラジカセを脇に読経していたが、供養を兼ねた修業(修業を兼ねた供養)なのだろうか。
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沐浴場跡の僧の一行。 |
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大きなラジカセを据えて読経する僧達。 |
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十字回廊で行われていたコンビーと呼ばれる占い。 |
さすがに長い一日、くたびれた。どの寺院も急な階段が多く、上り下りが多かったせいもあって股が張っている。
細かく見て行けば切りが無いアンコール・ワット見学はここで切り上げる。
今日の最後の予定になっているプノン・バケンからの夕焼けも、今日の空模様では望めそうもない。チャブさんとも相談してホテルに戻る。
ここまでで三個用意したカメラの電池を全部使い切ってしまった。
今朝 US$ 25(¥ 2,750)の約束で出発したトゥクトゥク、夕焼け見物を外したので今日のチャーター料は US$ 20(¥ 2,200)で好いと律儀なチャブさん。
シャワーを浴びて一休み。
ランチを採り損なってしまったので国道6号線沿いにある「ニャック・ボアン 168」を捜して夕食に出るも、この辺りと思われる場所に見つからず。
少し戻って地元の人で賑わっている食堂「333レストラン」で夕食にする。
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ここなら好さそう「333 レストラン」(左側の店)。 |
メニューに書かれている "Lok Lak" が何のことなのか分からないまま "Lok Lak Chiken with Fried Rice" を注文、US$ 2.5(¥ 275)。
甘いタレでまぶした鶏肉と刻んだタマネギがのったカンボジア風チャーハンで、タイやベトナムとも違う中国広東寄りの風味が美味だった。
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Lok Lak Chiken with Fried Rice。 |
夜は長袖のシャツで外出しても暑くない。
食後、ホテルに戻ってカメラの設定を確認したら、露出補正ブランケットが掛かっていてプログラムモードで撮影したカットは総て三枚ずつ撮っている。バッテリーの減りが早かったのはこれが原因か。
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