ホーム2006年黒川晃彦展新年会津軽三味線21世紀の森と広場北京(4月)
始動広島NPO法人関宿滑空場学生航空連盟(SAF)Ka8Bのレストアバンコク北京(10月)

  2006年9月:バンコク
9月19日9月20日9月21日9月22日9月23日9月24日地図
ジム・トンプソンの家とプアンケーオベンチャシリ公園

【9月22日 晴れ】 ジム・トンプソンの家とプアンケーオ

6時起床。

窓から見える高いビルに上り始めた朝日が反射してきれいだ。明るくなり始めた西の空に虹がかかっている。

朝日の中で西の空に虹が出ていた。

気になっていたホテルの下に広がるベンチャシリ公園を朝食前に一回り。

中国系と思われる年配の人たちがグループで太極拳に興じている。朝からセパタクローに汗を流す出勤前のサラリーマンらしい人たちもいた。

朝食は9時半から。例によってスープ代わりに先ずタイ麺。毎日食べても飽きがこない。

さっぱりしたさかな系の出汁が口にあう。

今朝の朝食はこれにコーヒーと果物で全部。

朝食後、HelenaとDorothyにGEMS GALLERYで買った絵はがきに短いメッセージを書いて出す。

11時過ぎまでホテルの部屋で写真の整理をして、レストラン奥の裏口から外に出る。昨日咲きかけていた睡蓮(?)が開いていた。

今朝は開いていた睡蓮(?)。

ベンチャシリ公園を抜けてPhrom Phong駅から再びSiam駅に。

Mah Boonkrong Centerで面白そうな土産物を探し、可能なら昨日買ったPalmyのVCDを音楽CDに代えてもらおう。
BTSの駅はどこも歩道に設けられたちょっと見は屋根付きの歩道橋のようなデザインだ。

BTS乗り場に上る階段。

階段を上って歩道橋の上から下を覗くとこれぞバンコク名物の交通渋滞。

車の間をすり抜けるバイクは東京と同じだ。

歩道橋から改札口までの通路には書店や携帯電話販売店、ジューススタンド、簡単な土産物店などが並んでいる。

時刻も昼に近く人通りのない改札口へのアプローチ。

BTSの乗車券はこの自動発券機で購入する。

駅の名前に大きな番号が付いているので、券売機で目的駅についている番号と同じ番号のボタンを押せばいい。
料金は路線図の上に駅番号と一緒に表示してある。

シンプルなBTSの乗車券発券機。

改札機の横には両替えやBTS Sky Cardの残金を確認したり新たに金額をチャージしてくれる窓口があり、旅行者にも丁寧に対応してくれる。

Phrom Phong駅の改札口横にあるBTS案内窓口。

20日の寺院巡りが終わった時にツアーガイド嬢から受け取ったBTS Sky Cardには未だ残金があるので直接改札機に向かう。

Sky Cardの表は解像度の粗い写真、裏は紺一色。パスネットとほぼ同じサイズだ。

BTSの駅はどの駅も同じような構造をしている。

Sky Cardを改札機の丸に矢印マークの上にあるスリットに入れる。カードは改札機上面の表示器手前にあるスリットから出て来る。

カードを回収すると直ぐに赤い三角形のゲートが開くのでもたもたしないで素早く通る。ゲートが閉まるのが早いのでのんびりしていると確実に挟まれる。

日本ではスリットに入れたカードは改札機を通り抜けてから回収するが、BTSは改札機を通る前に回収するので慣れないとまごつく。

Phrom Phong駅改札口。

運行ダイヤを確認したわけではないがそれほど待たなくても電車は頻繁に来る。
車輌の外側は窓も含めてほとんど広告で占められている。

広告で占められたBTSの車輌。

Siam駅で下車、Siam Squareに降りると歩道脇から美味しそうな匂いが流れてきた。

学生やサラリーマン風の客が並んでいるのはこの屋台が人気があるからだろう。写真を撮っただけで買わなかったのでどんな食べ物なのかは不明。

歩道上のリヤカー屋台。

MBK前の大きな交差点に装甲車や兵士が15,6名待機している。

正面から写真を撮るのはためらわれたが全員肩章に黄色いリボンを結んでいる。クーデター後のテレビの解説によれば黄色は国王に対する忠誠を表しているのだそうだ。

歩道橋の脚柱の向う(左端)に軍用車輌が停まっている。

CDショップを見つけるのにMBKの中をうろうろしてしまった。

ようやく辿り着いたCDショップのレジで、昨日ここで購入したCDがVCDだったので同じタイトルの音楽CDと交換してくれるよう頼んでみた。 VCDはどんなPCでも見ることができるから心配するなと説明してくれるのだがこちらが欲しいのは音楽CD、VCDは欲しくないとしつこく頼み込む。

VCDのキャラメル包装は外してしまったのだが、根負けしたのか領収書を確認して交換をOKしてくれた。
あいにく同じアーティストの音楽CDは品切れ。

一番たくさん並んでいた男性のCDと交換してもらったが、ジャケットには一切アルファベットがない。タイトルも収録曲もタイの文字で誰の作品なのか手がかりがない。価格は交換したPalmyのVCDと同じ141バーツ(約423円)。

昼食は4階のタイレストランTumsum Thai Fire Power。辛そうな店の名前だ。

店内に入り席に付くとウエイトレスが『辛いのは平気か?辛くない料理も用意できるよ』と親切に言ってくれたがこちとら辛いものOK。料理4品、ビールとアイスティーで300バーツ(約900円)。

赤坂の火鍋屋で耐辛能力を鍛えただけのことはある。はっきりした味でどれも美味しかった

きっとどれも典型的なタイ庶民料理なのだろう。

Tumsum Thai Fire Power。

MBKの出口近くで大きめの液晶パネルが付いた公衆電話機のような赤い機械を見つけた。受話器が付いていない。
直前にこの機械を離れた女性が財布を仕舞うところを目撃したがどうやらこの機械はキャッシュディスペンサーのようだ。

キャッシュディスペンサーか?

MBKの外に出てNational Stadium BTS駅(サナーム・キーラー・ヘン・チャート駅)まで一駅分歩いてジム・トンプソンの家に向かう。蒸し暑い。

ジム・トンプソンの家があるはずの路地Soi 2に入ったところでガイドブックを片手にキョロキョロしていると、ネクタイをしめた大柄なサラリーマン風が笑顔で声をかけてきた。『日本から来たのか?』『ジム・トンプソンの家を探しているのか?』。

東京からだと返事をすると彼は、Soi 2への入口近くのビルを指差しながら、バンコクのトヨタ販売で働いているのだと自己紹介してくれた。かつて東京・池袋に行ったことがあり間もなく営業ワークショップで再訪するので楽しみにしている、となかなか側を離れていかない。

彼が教えてくれたお陰でジム・トンプソンの家はすぐに見つかった。

ジム・トンプソン、建築家。
タイシルクで成功したアメリカ人として知られているが、1967年に失踪したまま未だに行方しれずというミステリアスな生涯でも有名だ。

彼のもう一つの顔、アメリカの諜報機関CIAの前身OSS (Office of Strategic Services)に所属したことは案外知られていないのではないだろうか。

ジム・トンプソンの家はそんな彼がタイ風建築様式を取り入れ自ら設計した家で、タイやカンボジア古美術の収集家としても著名な彼が収集した多くの美術品が今も館内に陳列されている。

ジム・トンプソンの家入口。

入口を入ると鬱蒼とした木々の中に朱鷺色の建物が建つ。

館内は観光客の国の言葉別にガイドが付いて案内してくれる。

正面丸テーブルの背後は運河になっている。

丸テーブルにはめ込まれた青磁の地図。

ジム・トンプソンの家を見学した後はNational Stadium BTS駅からBTSでPhrom Phong駅に戻る。

National Stadium BTS駅で見つけた公衆電話機。

車内が空いているので分かったカーブしたベンチ。

Sukhumvit通りの北東側(ホテルのある側とは反対側)を歩いてみる。ショッピングセンターを見つけたので練り歯磨きとミネラルウオーターを買う。

Soi 22に戻り路地の奥を覗きながらホテルに戻る。

この奥には地元の人が通うレストランがありそうだ。

真新しい高層ビルの手前に再開発を待つのか広い空き地があった。

ホテルには4時前に帰着。

一休みして昨日のネットカフェでメールチェック。今日は46バーツ(約138円)で済んだ。

再度ホテルに戻って7時頃食事にでる。

Phrom Phong駅でSky Cardの残りが20バーツになっていたので改札脇の駅案内所で100バーツチャージしてもらう。
金額は自分で決められるようだが小銭が増えるのできりのいい金額にした。

Asok駅でBTSを下りて、ガイドブックで見当をつけたタイレストラン「Puangkeaw プアンケーオ」を目指す。

地下鉄Sukhumvit駅の入り口を過ぎて、小さなホテルAsoke Place 21の角をSoi21からSoi23に抜ける。
この通りは両側にゴーゴー・ガールがずらりと並んで実に壮観だ。この通りはゴーゴー・バー街になっていて Soi Cowboy が有名だ。

Soi 23に入ると何やら薄暗い通りで行く先が心許なくなってきた。

薬屋らしい店内のカウンターの中で新聞を読んでいる人がいるのを見つけた。ガラス度を開けて「プアンケーオ」を探しているのだが、道はこの方向でイイのか訪ねると、ここからそんなに遠くない、直ぐこの先の路地を右に曲がりなさい、と親切に教えてくれた。

行ってみるとそこだけ明るい「プアンケーオ」が小さな交叉点の角に見つかった。

プアンケーオ。

前後してガイドブックをのぞきながら入ってきた二人連れは日本の若い女性。店内には既に三人連れの別の日本人客がいた。左のコーナーには5人の中国人グループがわいわいやっている。

店内は清潔。店員も親切、分からないことは何でも聞いてみるべし。

ここでもメニューを間にウエイトレスとのやりとりが楽しい。

トム・ヤム・シーフード、トート・マン・プラ-(エビと蟹すり身フライ)、パパイヤサラダ、カーオ・オプ・サッパロット(パイナップル・チャーハン)を選んだ。

優しく上品な味のトム・ヤム・シーフード。

パパイヤ・サラダ。

もてあましてしまったトート・マン・プラ-。

この店のカーオ・オプ・サッパロットはガイドブックでも紹介しているせいか注文する人が多いのだろう、当店のお薦めメニュー・ページに写真付きで出ていた。

カーオ・オプ・サッパロットはお墨付き。

とにかく丁寧に調理してあることが伝わってくる味で、どの料理も食べやすく美味しかった。
ビールとアイスティー、サービス料込みで705バーツ(約2,115円)。

8時半頃店を出る。

来た道を戻る。先ほど道を聞いた薬屋は未だ店を開けていた。
Phrom Phong駅までBTSで一駅。

改札を出てベンチャシリ公園の門をくぐったところでポツリと来た。
ホテル裏口までほんの5分足らずなのにあっという間の土砂降りで、膝から下はびしょ濡れ。鞄に入れておいた傘を出すのも間にあわなかった。

ジム・トンプソンの家とプアンケーオベンチャシリ公園
9月19日9月20日9月21日9月22日9月23日9月24日地図
ホーム2006年黒川晃彦展新年会津軽三味線21世紀の森と広場北京(4月)
始動広島NPO法人関宿滑空場学生航空連盟(SAF)Ka8Bのレストアバンコク北京(10月)