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始動│広島│NPO法人関宿滑空場│ 学生航空連盟(SAF)│Ka8Bのレストア│バンコク│北京(10月) 2006年1月:阿部兄弟 【1月28日】阿部兄弟 新宿ゴールデン街劇場で阿部金三郎・銀三郎兄弟の津軽三味線の演奏会があった。仕掛人は「しの」さん。しのさんは知る人ぞ知るゴールデン街のバー「しの」の主で、余技で新宿しの芸能社を主宰している。会場となった新宿ゴールデン街劇場はその名の通り新宿ゴールデン街の外れにある小さな劇場だ。
寒い中で受け付けを担当していたのはTさん(?歳)と今日の公演最年少スタッフのあかりちゃん(10歳)。あかりちゃんはプロデューサー見習い中でチケットのモギリから修業を始めているのだとか…。
狭い階段を下りると低いステージ上にはスポットライトを浴びた二脚の椅子の脇に三味線が立てられて開演を待っていた。椅子の間に二本並んで立っているスタンドは譜面立てでもなさそうだし何に使うんだろう?
観客席はベンチだが35人ほどで満席になる。立ち見を入れても50人か目一杯という実に可愛らしい劇場だ。ステージは手を延せば届く位置だ。それだけに出演者と観客の一体感には特別のものがある。
今日の出演者を新宿しの芸能社『阿部金三郎・銀三郎公演』ちらしを参考に簡単に紹介しよう。
いよいよ開演。 灯りの入った小田原提灯を下げた二人が登場。紋付羽織姿の凛々しい若者達だ。ステージが小さいからか彼等が大きいのか背が高いな~、が第一印象。
間近に聴く津軽三味線は皮の弾ける音と弦の唸りが耳を打つ。強音だけでなく弱音にも注目したい。三味線の演奏だけでなく語りにも力を入れていると言う金三郎くん。いくら好きな津軽三味線の演奏でも長時間聴き続けると飽きてしまうお客さんもいるので、そうした人達を退屈させないためにも語りを重視したステージを目指しているのだと言う。
閉演後、ステージ前で出演者とスタッフ全員で記念撮影。よく見ると阿部兄弟以外は全員が女性だ。今回の公演は女性陣に支えられての公演だったことになる。
会場となった新宿ゴールデン街劇場から徒歩0分の「赤花」の二階で「しの」の常連を中心に、着替えをすませた阿部兄弟を囲んでの懇親会。芸能海千山千の諸氏からは阿部兄弟に覚えきれないほどのアドバイス。請われて渋い喉で新内を披露するつわものも出る盛り上りとなった。外は未だ明るい。
飲み続ける猛者を後に午後5時30分過ぎに宮花を辞し花園町の冷たい風に首をすくめながら、若い人並みに揉まれて新宿三丁目駅に向かう。 |