【5月2日(火)晴】西安城壁
現在の城壁は、唐の長安城を基礎に明の洪武3年から11年(1370 - 1378)にかけてレンガを積み重ねて築かれたもので、その後たびたび修復され今の姿になっている。
城壁は東西に長く南北に短い長方形で、周囲の長さは約14キロメートル、高さは12メートルある。城壁の幅は12メートルから14メートルあり、想像以上に広い。
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瓮城②の隅から見た城楼①。 |
安寧門の正面から城壁の内側に伸びる南大街の先に見えるのは鐘楼。ずいぶん近くに見える。
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南大街の先に見える鐘楼。 |
【南側城壁】
南側城壁の上を西に向かうと、直ぐにレンタル・サイクル・ショップがあったので短い行列に並ぶ。
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城壁の上のレンタル・サイクル・ショップ。 |
カウンター嬢はいきなり『何歳ですか?』と聞いてきた。
『ん?』といぶかしがりながら、ここは正直に答えると自転車を貸せないという。
年齢制限が有り60歳までの人にしか貸すことができないのだと申し訳なさそうな顔をしている。
納まらないのはこちら。
『自転車に乗るのは歳じゃないでしょ、私に自転車は無理だと思うのですか!』と言ったつもり。二人並んでいるカウンター嬢は顔を見合わせ何やらゴニョゴニョ。
クリップボードに夾まれたリストとボールペンを差し出して、
『名前と年齢、パスポート番号を書いてください。』
レンタル時間は2時間で料金は45元(786円)、デポジット200元(3,500円)払って配車伝票を受け取り、配車所に行き伝票を見せる。
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配車所に並ぶ自転車は選ぶことができない。 |
出された自転車はサドルが低いままで調整不可。何故か出せる自転車はこれだけだという。
城壁の南側から時計回りに西に向かってスタート。2時間で戻ってこなければならない。
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城壁間近に建つ永寧宮大飯店。 |
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サドルが低いままの自転車。右側が城内。 |
走り出して直ぐに対向から走って来た自転車のサドルの位置が高いのを確認、後を追って再び配車所へ。
交換してもらった自転車でリスタート。
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朱雀門から城内、南広済街を望む。 |
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城壁間近に並ぶ瓦屋根の民家。 |
【西側城壁】
南西角に到着。
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南西の角から西側城壁を望む。 |
城壁の上は敷き詰めてある四角い石が平らでなく、酷く凸凹で走りにくい。
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安定門(西門)。 |
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瓮城越しの安定門。 |
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城外にそびえる高層分譲住宅群。 |
北西の角までくると城内に金色の屋根が見える。
陝西省唯一のチベット仏教(ラマ教)寺院で俗に喇嘛寺と呼ばれている広仁寺だ。
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チベット仏教寺院・広仁寺。 |
広仁寺は清・康熙44(1705)年、康熙帝によって創建されたチベット仏教最大派閥のゲルク(黄帽)派の寺院で、チベット・モンゴル・青海・甘粛方面のチベット仏教の高僧が、清朝の皇帝に謁見するために北京に向かう際の滞在所としても利用されてきた。
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本堂前の境内にタルチョが飾られている。 |
北西角に到着。
南西角では撮り忘れたが、城壁の角には角楼が建っている。
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北西角の角楼。 |
【北側城壁】
北西角の角楼前から北側城壁を東に向かって走る。
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北側城壁。右隅に見える金色の屋根は広仁寺。 |
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安遠門(北門)。 |
安遠門まででちょうど半分、ここまで1時間かかっている。このテンポだと何度も立ち止まっている時間的な余裕はなさそうだ。
安遠門を過ぎ、解放門まで来ると城外に西安火車站が見えてきた。
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西安火車站。 |
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解放門から城内南、解放路を望む。 |
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走り出してすぐに交換した自転車。 |
北東の角に到着。
城壁北東角の城内に建設用のクレーンが並んでいる。この一画で分譲住宅の建設が進んでいるようだ。
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分譲住宅工事現場。左は東側城壁。 |
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北東角の角楼。 |
【東側城壁】
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北東の角から東側城壁を望む。左は城外。 |
長楽門(東門)に到着。
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長楽門の箭楼。 |
城楼の側に設置されていた長楽門の模型を安寧門の模型を比べると規模の違いが分かって面白い。
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①城楼:②瓮城:③箭楼。 |
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瓮城の城壁から城外北を望む。 |
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瓮城の城壁から城外、東関正街を望む。 |
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長安門の城楼。 |
南東の角に到着。
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南東角の角楼。 |
【南側城壁】
南城壁に戻ってきた。
レンタル自転車の配車所まで残り2.5キロメートル。
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城壁の内側に並ぶ瓦屋根。 |
時間を気にしながら走ってきたが、レンタル時間の2時間キッカリで一周してきたが、安遠門(北門)を過ぎた辺りからは気忙しい思いでペダルを踏んできた。
前後のギア比が低くて走りにくかったが、無事一周14キロメートルを時間内に完走。
自転車を配車所に返却、配車伝票に返却時刻を書き込んでもらい、レンタル・サイクル・ショップでデポジットの返却を受けて永寧門を後にする。
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