【5月4日(月)】 バークウー洞窟(Pak Ou Caves)
バーン・サンハイを10時半過ぎに出発、赤茶色のメコン川をひたすら遡る。
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メコン川の奥の山も大きくなってきた。 |
遡上するほどに川の中に崩れた岩がゴロゴロしている場所が多くなってきた。当たり前だがベトナムのミトで見た来たメコン川とは大違いだ。進むコースを間違えれば事故になること間違い無し状況だ。
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崩れた岩がゴロゴロ、船頭さんも緊張している様子だ。 |
河川敷をノンビリ歩く三頭の牛、角の形から察するに水牛だろう。野生なのか家畜なのかは分からないが、一番後からついて行く一頭は前を往く二頭の子供か?
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河川敷を行く水牛一家。 |
ルアンパバーンの船着場を出発してから2時間30分、距離にして25キロメートル、丁度メコン川とウー川の合流地点にあるパークウー洞窟(Pak Ou Caves)に到着。
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船着場の真上に洞窟への入口がある。 |
パーク・ウー洞窟は船着場を上った所にあるタムティン洞窟と、タムティン洞窟から5分あまり坂道と石段を上った所にあるタムブン洞窟の二つから成っている。
ボートを下りて急な石段を登った所で洞窟の拝観券を買う。20,000Kip(約302円)。
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タムティン洞窟。 |
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パークウー洞窟拝観券。 |
タムティン洞窟はいたる所に総数4,000体以上といわれる仏像が安置されており、長年にわたって神聖な場所として崇められてきた洞窟だ。
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タムティン洞窟の奥の方は暗くてよく分からない。 |
いたる所に並べられて群を成している仏像は五百羅漢を思わせる。
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タムティン洞窟の仏像群。 |
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タムティン洞窟の仏像群。 |
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タムティン洞窟の仏像群。 |
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洞窟の割れ目から船着場と対岸が見える。 |
タムティン洞窟を抜けて坂道と長い石段を登り続けること5分余り。
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坂道が終わったら長~い石段。 |
石段を上りきると少し開けた所に出た。タムブン洞窟の入口だ。
16世紀にセータティラート王によって発見されたと伝わるタムブン洞窟の開口部は仕切りと扉で塞がれている。
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タムブン洞窟の入口。 |
扉を開けて洞窟内に入る。洞窟内は照明がないので進むほどに真っ暗になる。持参の懐中電灯が役に立った。
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懐中電灯で見当をつけてストロボ撮影。 |
タムブン洞窟の仏像はタムティン洞窟の仏像よりも数は少ないが整然と置かれている。1975年、革命政権が成立して王政が廃止されるまで、時の王はラオス歴の新年にルアンパバーンの人達とこの洞窟まで巡礼したそうだ。
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整然と並ぶ仏像。 |
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入口近くの壁面で見つけたオットセイは偶然の産物。 |
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暗闇からは入口が眩しい。 |
45分ほど滞在したバークウー洞窟を後にしてルアンパバーンに戻る。
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バークウー洞窟がある岩山。洞窟はボートの上の辺り。 |
往きには気づかなかったが、崩れた岩にぶつかって大破したと思われる船が川に浸かったまま放置されていた。
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岩にぶつかって大破したと思われる船。 |
ルアンパバーンの船着場へは午後1時頃に着いた。往きのおよそ半分の時間の1時間10分で戻って来たことになる。
宿に戻る前にダニンゴン・トラベル (Dane Ningom Travel) に寄り、明日の「タート・クアンシーの滝(Tat Kuangsi Fall)」のツアー 55,000Kip(約830円)に申し込む。
宿に戻りシャワーを浴びて一息、昼食をとりにタマリンドへ。
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この路地を通ってタマリンドへ。 |
テーブルについて先ずはビアラオを大瓶で。15,000Kip(約227円)。美味い!
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日本では目にする機会が少なくなってしまった大瓶が嬉しい。 |
ビールのツマミに何か欲しいと女性スタッフに頼んだら、出してくれたのがこれ。
見たことのないツマミだが、メニューには "Unusual, flavorsome Lao nibbles and crisps" とあるだけ。「ラオスのカリカリ・ポリポリ珍味」とでも言えばいいのだろうか、ピーナッツ以外はパリパリに乾燥させてあり、ビールにピッタリ。特にパクチーのような葉の燻製が好かった。
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材料が分かるのはピーナッツだけ。 |
白ワイン 30,000Kip(約453円)と魚のサラダ(Fishes Salad/Koy Pa) 45,000Kip(約680円)を頼む。
程よく冷えた白ワインは香り、味のバランスが良くクセの無い一杯で、魚のサラダの好いお供になってくれた。
魚のサラダは隠し味のピリ辛がアクセントになり、臭みのないサッパリ味で、いかにも暑いときの魚料理といった感じ。〆て90,000Kip(約1,360円)の中に頼んだビールのツマミ代は入っていなかった。
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魚のサラダ Koy Pa。 |
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ピリ辛の犯人は唐辛子のスライス。 |
顔を覚えてくれたようでマネージャー氏やスタッフ達が入れ替わり声をかけてくれる。
手が空くとテーブルにやって来ては話し込んで行くフロアー・スタッフ、名前はジョン (John) くん、21歳。ステップアップを目指して英語を勉強中とのこと。君の前途洋々はお国と同じようだね。
よし、今夜も食べに来よう。するとジョンくんが予約帳に記帳しておくといってテーブルを離れていった。
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フロアー・スタッフのジョンくん、21歳。 |
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ジョンくんがデザート代わりにと出してくれたラオ風かりんとう。これも料金外だった。 |
ビールと白ワインが効いたわけでも無いだろうが宿に戻り横になると、そのまま寝入ってしまった。
5時半過ぎに眼が覚める。
7時の予約を入れてあるタマリンド、今夜はずいぶん混んでいる。
赤のワイングラス 30,000Kip(約453円)、ルアンパバーン・シチュー(オ・ラーム/Orlarm )40,000Kip(約604円)、パパイヤ・サラダ 20,000Kip(約302円)、デザートに季節のフルーツ入り冷ココナツ・ミルク(ナム・ナーム/Nam Waam)20,000Kip(約302円)、〆て110,000Kip(約1,661円)で腹一杯。
ランチの白も好かったが、グラスで頼んだこの赤ワインも銘柄は分からないががなかなか好い。ビエンチャンでもワインの好さを感じたが、かつてのフランス統治の影響だろう。
タマリンドのオ・ラームは、ビエンチャンのタムナック・ラーオで食べたオ・ラームよりもサッパリしていた。
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サッパリ味のオ・ラーム。 |
甘酢味のドレッシングがかかったパパイヤ・サラダ、スライスされたパパイヤがパリパリした食感でお腹によさそう。付け合わせの大きなオコシ風は揚げたカオ・ニャオのようだ。
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パリパリのパパイヤに甘酢がかかったパパイヤ・サラダ。 |
デザートのナム・ナームは甘いココナツ・ミルクにバナナとパイナップル、赤と緑の正体不明のアクセントが入り、トッピングはミント。甘かったが完食。
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デザートのナム・ナーム。 |
今夜のタマリンドは店内のアチラコチラから日本語が聞こえてくる。
部屋に戻ってからレシートを見るとワイン代が抜けている。勘定をするときに、今夜は安いなと感じたわけだ。次回に払おう。
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