【11月22日(日)】 盛岡着
今年5月に紀尾井町の日本文芸家協会で開かれた「第49回 出版UD研究会」は書体設計士の鳥海さんの講演だった。
講演後に半蔵門のラウンジ春秋館で懇親会がもたれたのだが、その席で鳥海さんから『この冬に盛岡で講演する予定が入ったので、よかったら有志で花巻に宮沢賢治記念館に行かないか?』と誘いがあったらしい。
「……らしい。」というのはハッキリ覚えていないだけのことで、同じテーブルについていた有志数名と一緒に諸手を挙げていたようだ。
ということで「そうだ花巻へ行こう!」のタイトルを掲げて木許さんが参加者全員のキップとホテルの手配、旅程の調整をしてくださり盛岡・花巻行きが実現した。
同行の士は盛岡で講演する鳥海さんと三人のグラフィックデザイナー、高橋貴子さん、木許尚子さん、田中小百合さん。
08:20 東京駅 地下一階 銀の錫広場に集合。
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銀の錫がいつの間にこんな所に移っていた。 |
08:40 東京 発 東北新幹線 はやぶさ7号。
10:55 盛岡 着。乗車時間 2時間15分。
新幹線ホームを降りて行くと「盛岡さんさ祭」の人形の出迎えを受けた。
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ガラスケースに収まった「盛岡さんさ祭」。 |
駅の外に出ると、列島を2時間15分北上した分だけ気温が低い。
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盛岡駅前。 |
駅ビルを出たところで胸像が駅前を見守っている。台座に "Inazo Nitobe"
のプレートが嵌め込んである。新渡戸稲造の像だ。
樋口一葉に替わる前の五千円札にも肖像画として描かれた新渡戸稲造は盛岡の出身。この胸像は台湾の実業家・許文龍さんの寄贈によるもの。
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駅前を見守る新渡戸稲造。 |
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駅前北側。 |
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駅前南側。 |
タクシー乗り場の向こうの壁にレリーフで「もりおか」のとあり、小さく「啄木」と読める。これは石川啄木の筆跡を集めて組まれた「もりおか」。
啄木は高等小学校(現・中学校)、尋常中学校(現・高等学校)時代を盛岡で過ごしている。
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啄木の筆跡による「もりおか」。 |
ホテルに入る前に、駅前から市の中心部を循環しているバス「でんでんむし」に乗り、啄木新婚の家や岩手医大、県庁・市役所前を回って駅前に戻る。 途中渡った二つの川は雫石川と北上川。
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「でんでんむし」の運賃はどこまで乗っても100円。 |
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