【5月2日(土)】 ワット・パバートタイ (Wat Pha Bat Tai)
7時過ぎに宿を出る。
朝食はラオ麺屋の数軒先にある「スカンジナビアン・ベーカリー」の看板の店、店を開けたばかりらしい。
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スカンジナビアン・ベーカリー。 |
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開店直後で店内に客は無い。 |
レギュラー・サンドイッチ 20,000Kip(約302円) とコーヒー 12,000Kip(約181円)、合わせて 32,000Kip(約483円)。
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クロワッサンに挟んだチーズとハム、トマトとキュウリ。これも捨てがたい朝食だ。 |
最初の目的地は宿のある辺りからは大分距離があるので、スカンジナビアン・ベーカリーを出て直ぐにトゥクトゥクを捕まえる。"Wat Pha Bat Tai" が分かるか訊いてみると『OK』の返事。いくらだと重ねて尋ねると指を三本立てて『30?』。『え~っ!』すると直ぐに肩をすくめて『20?』、で『OK』。
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ワット・パバートタイ (Wat Pha Bat Tai)
宿の前のサッカリン通り(Sakkaline Road)がシーサワンウォン通り(Sisavangvon Road)、チャオファーグム通(Chao Fa Ngum Road)り、ポーティサラ通り(Phothisalath Road/Photthisarat Road)とその名を変え、カイソーン記念公園を過ぎた辺りで小道を右に入る。奥にワット・パバートタイ (Wat Pha Bat Tai)が見えてきた。
宿の前からここまでおよそ2km余りで約束通りの20,000Kip(約302円)。
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ワット・パバートタイの前で笑顔を見せるトゥクトゥクの運転手くん。 |
ワット・パバートタイはメコン川沿いに建つベトナム様式の寺院で17世紀の建立と伝わっている。
この寺院、元々はラオス語で「ベトナム人」を意味する「ケオ」をつけて「ワット·ケオ」と呼ばれていたことから、ルアンパバーンに比較的大きなベトナム人社会があったことが窺える。
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ワット・パバートタイ。 |
門を入ると小さなテーブルの上に「拝観料10,000Kip(約151円)」と手書きの札が立てかけてあるが周囲に誰もいない。何処で払えばいいんだ?
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"pLEASE buy TiCKet 10,000Kip" |
テーブルの上に拝観料を置いていこうとしていると折りよく奥から青年僧がやってきた。10,000Kip札を出すと、小走りで戻っていきチケットを持ってきた。
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ワット・パバートタイの拝観券。 |
門の外からも見えた尖塔がついた金と白、赤の派手な建物は仏塔では無さそうだ。
これだけを見ても、ワット・パバートタイにルアンパバーンの他の寺院と同じように「ワット」と付いているが全く別の系統の寺院だと言うことが分かる。
右側の建物の一階には金色に塗られた涅槃仏が安置されていた。
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ルアンパバーンでは異国の寺院だ。 |
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安置されていた涅槃仏。 |
ワット·ケオと呼ばれた当初の建物は1833年に焼失したが、直ぐに在住ベトナム人や中国人の尽力によってワット・パバートタイとして再建され、今日に到っている。
ラオ様式の寺院より煌びやかなベトナム様式のワット・パバートタイは、ベトナム名をチュア・ファット·チック(Chua Phat Tich)と言う。
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右の赤い建物が本堂。 |
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ハノイのお寺で見て来たような本尊。 |
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本尊の前に並ぶ仏像群。 |
本堂の裏に回ると談笑中の修業僧が四人、一番年長と思われる僧から声をかけられた。
一人旅だと言うと、彼もこの寺に来て今日で三日目だという。他の三人は彼よりも大分先輩なんだと笑っていた。
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右端の年長の修行僧から声をかけられた。 |
四人と別れて奧に向かうとメコン川に臨む休憩所の前に出た。
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メコン川と休憩所。 |
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メコン川の下流側。漁をしているようだ。 |
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漁に使っているのは四つ手網。 |
メコン川を川岸の同じ場所から見ているのだが、下流側と上流側の雰囲気が随分違って見える。
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下流側より荒々しく見える上流側。 |
メコン川をしばらく眺めている間にも小さなボートが頻繁に行き来する。メコン川が今もこの周辺の人達の日常的な移動手段になっているのが分かる。
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何処へ行くのか、小舟の傘がのどか。 |
休憩所から急な石段を下りると、その途中にメコン川に向かい合うように青い筒状のものが張りついている。
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この青い筒は何? |
筒の低い方の端にある開口部から中を覗くと仏陀石を収めた祠だった。それにしてもこの青色塗装には意表をつかれた。
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青い筒の中は仏陀石だった。 |
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仏陀石の青い筒を後に川岸を上る。 |
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川岸を上りきった所でメコン川に向かって鎮座する仏像。 |
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境内の隅に立てられたワット・パバートタイの門札。 |
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