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  2013年4月:台北
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【4月26日(金)】九份

基隆駅前で九份行きのバスを待つのだが、このバスがなかなか来ない。

目的のバスはこのバス停に来るはずなのだが…。

もちろんバス停に時刻表などはないので、ひたすら首を長くして待つだけ。

往金瓜石788、バス停はここで間違いない

待つこと一時間、やって来たバスに乗り込み揺られることさらに小一時間。細くうねる山道を縫ってやっと九份に到着。

バス停の前に広がるのは東シナ海。赤い屋根は九份昭霊宮。

バスを降りて上り坂のカーブを進むとセブンイレブンの前で観光客が固まっている。何かありそうだ。

観光客が群がるセブンイレブン前。

近づくとセブンイレブンの横が土産物屋や小吃屋が並ぶ基山街の入口になっており、記念撮影をする人達が塊になっていたのだ。

基山街の入口。

基山街。

小吃屋が続く一角でがずいぶんと混んでいる店がある。
何となく入る気になって入ってみた魚丸伯仔。店名から魚のすり身をボールにしたものが売りなのだろう。

魚丸伯仔の店頭。

空いたテーブルについてさて何を頼もうか。

壁に掛かった魚丸伯仔のメニュー。

魚丸湯と乾冬粉のセットを頼む。セットになっても値段は変わらない、60NT$(198円)。

乾冬粉と魚丸湯。

魚丸湯は想像通りの味でスープも魚のボールもあっさり味。乾冬粉は食べる前に芳ばしい餡と台湾春雨をよく混ぜる。この春雨、口の中でとろけるのにコシがあり、餡も体験したことのない味と香りでもう一度体験したい。これは想像以上だった。

さらに基山街を進む。

左は上り、右は下りの急な階段があったのでとりあえず下りてみる。

何処までも続く下り階段。

階段の途中、踊り場のようになった場所に鉱夫の像があった。1890年代初期に九份で金鉱が見つかり徐々にこの地が栄えて、日本統治時代に街としての体裁が整ったというから、そんなことを記念した像かもしれない。

踊り場のあった鉱夫像。

鉱夫像のある踊り場の直ぐそばに軒下にある「阿妹茶酒館」は、宮崎駿作「千と千尋の神隠し」の舞台のモデルになった赤い提灯が連なる九份の象徴的な店。

阿妹茶酒館。

阿妹茶酒館の近くにあるのが台湾では有名な映画「恋情城市」のロケ地になった映画館「昇平戯院」が「昇平新楽園」の大きな垂れ幕を掛けて客寄せをしている

かつての「昇平戯院」は若い見学者が多いようだ。

未だ未だ下りの階段は続くがルートを逸れてしまうので基山街に戻ろう。

「千と千尋の神隠し」の風情と言えば言えなくもないか。

基山街を突っ切ってさらに階段を上って見たが目新しいものは無し。階段を上りきったところに「聖明宮」を見つけた。

少し離れた場所にあるので尋ねなかった「福山宮」は100年ほど前に建てられた土地公(土地の神様)を祀ったお宮で、当時は台湾内でいちばん大きな土地公の宮だったようだ。金鉱採掘業が盛んな折りは多くの人が頻繁にお参りに訪れていたお宮だったという。

金鉱業が衰退するにつれて人々の信仰が「福山宮」から商売繁盛の関公(関聖帝君)が祀られているこの「聖明宮」へ移っていったと聞いて納得。

ら商売繁盛の宮「聖明宮」。

周囲に観光客の姿が見えないが、ここまで見に来る人はいないようだ。

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