ホーム2010年上海(4月)ホーチミン(8月)松虫寺(11月)
  2010年4月:上海
4月28日4月29日4月30日5月1日5月2日5月3日
5月4日5月5日5月6日5月7日5月8日5月9日地図

西湖飯店美華書館跡地内山書店旧址魯迅故居南京東路

【4月29日(木)】魯迅故居・魯迅公園・魯迅記念館

中国工商銀行を出ると目の前が四川北路、魯迅故居を目指して左の山陰路を進む。

正面から右に四川北路、左側が山陰路。

四川北路よりも車が少ない山陰路。

旧日本疎開の面影を残す赤煉瓦の建物。

魯迅故居への入り口。

魯迅と言えば中国を代表する文学者、日本でも「阿Q正伝」が有名だ。

上海での内山完造との交流は既に書いたが、国民党に追われるようになってからの魯迅は、1933年4月から1936年10月19日、55歳で没するまでの3年半を完造が用意したこの家で過ごしたという。

入り口にかけてある案内板。

青い服を着た人が指している所が魯迅故居。

故居の入り口の戸を開けるとそこは入場券売り場で、中を見学したいというと入館券を渡されて、他にも見学する人がいるからと言われしばらく待たされた。入館料は8元(約112円)。

係員にうながされて移動した切符売り場の左隣の家が魯迅故居だった。
内部は狭く、1階が食堂と居間、2階が書斎兼寝室、3階が客間と子供部屋になっている。どの階も魯迅が逝去したときのまま保存されているという。

魯迅故居の内部は撮影禁止の上、係員が引率しての見学だったため内部の写真は無い。

魯迅故居の真向かいは石庫門(北京で言う胡同)の面影が残る住宅だった。

石庫門の住宅。

山陰路を四川北路まで戻って甜愛路に入って魯迅公園目指してさらに北上する。
魯迅公園の広さはおおよそ280,000平方メートル、中央に大きな池を設けた緑濃い公園で市民の憩いの場になっている。

緑濃い魯迅公園。

公園中央には1956年に上海西郊外墓地からここに移設された魯迅の墓があり、墓前には魯迅像が鎮座しいている。魯迅像の奧の墓碑銘には毛沢東直筆で「魯迅先生之墓」と彫られている。

魯迅像と奧の墓碑銘。

公園の一角に魯迅の遺品を陳列している魯迅記念館があり無料で見学することができる。入館には入館券が必要だが記念館の左手前にある入館券売り場で受け取ることができる。

入館券には確かに「免費(無料)」と刷られている。入館料が無料なのに入館券を用意しているのは何故だろう、入館者数を記録するためなのだろうか?

記念館入り口の左側の白壁には周恩来が揮毫した「魯迅記念館」の文字が張られている。

魯迅記念館入り口。

入り口を入ると中庭になっておりその奧に本館がある。本館は地下一階、地上二階建てで思っていたよりも規模が大きい。
地下1階は文物庫で、1階は展示ホール、シンポジウムホール、朝華文庫(魯迅と同時代の作家や著名人の文化財を収集した書庫)がある。2階は魯迅の業績を紹介する展示室になっている。

中庭と本館。

本館に入ると左手にタバコを手にした魯迅像が置かれている。

本館に飾られた魯迅像。

一人の文学者の記念館でこれだけの規模と展示の量、それに大勢の見学者があるのに驚いた。国民的英雄と言ってもいいのかも知れない。
ここも撮影禁止と言うことで館内の写真はない。

西湖飯店美華書館跡地内山書店旧址魯迅故居南京東路
4月28日4月29日4月30日5月1日5月2日5月3日
5月4日5月5日5月6日5月7日5月8日5月9日地図

ホーム2010年上海(4月)ホーチミン(8月)松虫寺(11月)