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  2010年5月:上海
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【5月9日(日)】帰国

6時起床。雨が降っている。
百年老楊生煎王で生煎と鶏鴨血湯で朝食。朝早いのにオーナーの楊海鯉さんが店に出ていた。夜の9時過ぎまで店を開けているのに朝は6時には開店するという。
一年中休み無しだとも言っていた。彼だけではなく他のスタッフ達も同じでよく働く人達だ。

早朝の海倫西路。

最後の生煎。

これも最後になる鶏鴨血湯。

昨日の飛び降り騒ぎだが、結局警察に保護(逮捕)されたそうだ。最低でも三ヶ月は拘留されるだろうと楊さん。上海の警察は治安維持には相当厳しい態度で臨んでいる、特に万博開催中は厳しさが増しているという。それって同じ罪でも万博中は罪が重くなるってことか。実際に昨日のノイローゼ男性の騒ぎ、通常なら15日くらいの拘留だろうとのことだ。

ホテルに戻りチェックアウト。電話代が103元(約1,442円)だった。
何時も玄関ドアの横にいる守衛に『雨だね~』と話しかけたら、傘はあるかと心配してくれる。あるよ、と言ったつもりだったがフロント嬢に向かって何か怒鳴っていると思ったら、デポジットが20元(約280円)だと言われて面食らった。
傘を貸し出すのに20元のデポジットがいるということらしい。

傘なら持っているからその傘は必要ないと納得してもらったが、借りた傘は何処に戻すのだろう。20元はデポジットだと言うが何処で返してもらえるんだろう?

東宝興路から北上して虹口足球場まで一駅。3元(約42円)。これが上海地鉄の最低料金なのだろう。
虹口足球場は重い荷物を持った者には移動しにくい駅だった。エスカレーターは不十分で長い階段を利用しなければ外に出られない。

駅周辺の案内地図に長距離バス乗り場は書かれていたが空港までのリムジンバス乗り場の案内がない。それにリムジンバス乗り場へのガイドもないので人に訊くしかない。

やっと探し当てたリムジンバス乗り場は新宿駅前のようにバスが路上に並んでいるだけだった。バス停の表示もない。そこは、魯迅記念公園内にある遊園地の真ん前だった。

四川北路上に『機場行き(4)』と行き先を書いたバスがドアを開けて止まっている。これだろうと思っていると後からセキュリティー・スキャナーを持った係員が声をかけてきたので、バスの行き先を確認することができた。

大きな荷物はバスのラゲージ入れに入れて乗り込む。
9時10分に出発。発車してから女性の車掌が切符を売りに来た。82元(約1,148円)と聞いてタクシーだと220元(約3,080円)だったかなぁと思いながら料金を出すと、大きな声で22元(約308円)だといわれ、聞き間違えていたことに気づき、その料金の安さにまた驚いた。タクシーの1/10じゃないか。途中何カ所か停まって浦東国際空港には10時30分についた。

貳拾貳元と刷られた切符。

出発ロビー前に到着。

チェックインカウンターが並ぶ出発ロビー。

チェックイン・カウンターに行くと、早すぎたのか誰も並んでいない。係員が『Tokyo?』と呟きながらも対応してくれた。

出国手続きを済ませて手荷物チェック。ベルトも小銭入れもトレーに入れたのに珍しくセキュリティー・ゲートでブザーが鳴った。ジーンズの金属ボタンとパスポートに反応したようだ。ICチップ付きのパスポートに反応するか?

出国審査を待つ旅行者の列。

出国審査カウンター。

出国審査を終えて搭乗口への通路に入る。

天井の形が違うが、ここも搭乗口への通路。

浦東国際空港は新しく広くてきれいだ。
搭乗エリアのカフェテリア「HOPESTAR」で早めのランチで時間潰し。青島瓶ビール39元(約546円)と菠菜水餃(ホウレンソウの水餃子・28元/約392円)。

パソコンを出したら無料の無線LANにつながった。浦東国際空港のサービスみたいだ。接続先にSPIA-guest (Airport Free WIFI) と出ている。ホテルのネットワークは繋げただけでは自分のホームページにもつながらなかったが、ここでは VPN を介さなくても繋がる。ただし、google が提供しているブログサイトとブログアップロード用のサイトは見えなかった。

定刻通り出発した帰りの便はCA919 14:15発。

雨で光る滑走路。

成田空港着18:10とほぼ定刻着。曇り空だが雨は降っていなかった。

今回印象に残ったことの一つに、何処の食堂に行ってもゴキブリはおろかハエも飛んでいなかったことだ。これも上海万博のお陰なのだろうか?


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