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  2010年5月:上海
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【5月4日(火)】上海万博会場周辺

昨日より幾分気温は低いか。
混まないうちに万博会場の辺りを見ておこうと思い7時前にホテルを出る。
地鉄3号線東宝興路駅から一駅、宝山路駅で反対側のホームに移動して4号線に乗り換える。

東宝興路駅と地鉄3号線の車輌。

電車内のモニターに現在の万博入場者数と場内滞在者数が標示されていた。
4号線を東に回り西蔵南路で下車。とりあえず帰りの切符を買っておく。東宝興路 ― 西蔵南路の運賃4元(約56円)。

西蔵南路駅の階段を上ると万博会場第2ゲートの真ん前に出た。入場者規制用ゲイトとでもいうのか正規の入場門よりも遙か手前にもう一つ設けられたゲイトの前は7時半だというのにかなりの人数が並んでいる。その殆どが中国人観光客のようだ。

第2ゲート前の万博モニュメント。

規制ゲートの前にできた行列。

開場時刻が近づいたのか列が動き出した。

何処かで黄浦江に出られないかと思い、万博会場のフェンス沿いに中山南路を北東に向かい、南車站路を右に折れる。
歩きながら金網のフェンス越しに万博会場入り口の様子を見ると規制ゲートと正規ゲートとの間の空間は未だガランとして人影がない。

正規ゲートと規制ゲートの間。

正規ゲートの前にも列ができはじめていた。

警備員の誘導でわき道に入り、さらに高層マンション群の間を抜けて行く。一向に黄浦江に近づいている気配がない。この周辺に住む人達も日常生活の中で外に出るために遠回りをさせられているようだ。
やっと広い道に出たところは花園港路。

途中で見かけたコンビニエンス・ストアで豆乳と甘い揚げ餅を2個買って朝食代わりにする。3元(約42円)。

豆乳と揚げ餅を買って朝食代わりにする。

薄いプラスチック容器に入った豆乳は温かかった。

花園港路の突き当たりはまたしてもフェンス、苗江路だ。
苗江路を左折、フェンスに沿って行けども行けども万博会場の切れ目がない。通りかかる車も人もない。この先何処に通じていることやら、後戻りするには既にかなりの距離を歩いてしまった。

万博会場フェンスに沿う道。右が万博会場内。

道路側からはパビリオンの裏側しか見えない。

確かに黄浦江に沿って歩いているのだが川岸に出ることができない。とうとう内環高架路が南浦大橋を渡るループ橋の下まで来てしまった。

ようやく川沿いに走る外馬路に出たと思ったら目の前に上海輪渡(上海フェリー)乗り場を見つけた。フェリーで黄浦江に出れば少しは万博会場のパビリオンも見えるかも知れないと思いつく。

さてどのフェリーに乗ればいいのか切符売り場で聞いても要領を得ない。改札口で何処まで行くフェリーなのか聞いてみたら、どうやら対岸との間を行ったり来たりするだけらしい。

とりあえず向こう岸に渡ってみることにする。乗船料5角(約7円)。

「上海輪渡」と書かれたフェリー乗り場。

チケットは丸い黒色のプラスチック・チップだ。改札はバイクに乗っている人用と徒歩の人用に分かれている。徒歩者用の改札口でチップを入れたのにゲートが開かない。近くにいた係員にバイク用の入り口を通してもらう。

徒歩者用のゲートが故障しているのに気付かないのは徒歩でこのフェリーを利用する人が少ないのか、あるいはたまたまのことだったのか?

フェリー乗船券のトークン


フェリー内はバイク、バイク、バイク。

このフェリーは南浦大橋の下をくぐって外馬路と南碼頭路を行き来している南陸線というらしい。黄浦江に出ても万博会場までは遠かった。

遙かに見えた中国パビリオン。


巨大なUFOのような万博文化センター。黄浦江を行き来する船影は多い。


対岸の南碼頭路についてフェリーを下りるバイク群。


南碼頭路側のフェリー乗り場。


南碼頭路の路上で見かけた白バイはYAMAHA YBR250。


南碼頭路から南浦大橋をくぐって外馬路に向かうフェリー。

南碼頭路側には特に興味を引くものが見当たらない。再びフェリーに乗り込んで、直ぐに外馬路に引き返す。

西蔵南路駅から万博会場のフェンスをたどって結局は一駅歩いてしまったことになる。
スタートした西蔵南路駅まで戻っても意味がないので南浦大橋を渡るループ橋の近くにあるはずの4号線・南浦大橋駅を目指す。

簡単に見つかると思った南浦大橋駅がなかなか見つからない。知らないところでは地元の人に聞くのが手っ取り早いとばかりに、持ってきた地図を地元の人とおぼしき人達に見てもらった。

売店の小母さん、交通整理のボランティア、バスターミナルの係員達に駅の場所を聞くのだがその度に言うことが違う。明らかに反対方向を指さす人すらいる。

おかげでループ橋の回りをかなり振り回されてしまった。皆、親切で教えてくれているのは分かるのだが、誰もが教え方が極めておおざっぱで『向こうの方だよ』と方角を指さす程度、それ以上の説明がない。細かく聞きたくてもこちらも力不足の中国では如何ともしがたいのだ。

何とか駅にたどり着き地鉄に乗車。西蔵南路を下りたときに買っておいた乗車券を改札口にかざすと、モニターに『一元多いです』みたいな表示が出たが、バーは開いたのでそのまま通る。

やっと見つけた南浦大橋駅。

途中の海倫路駅で下車。旧日本人街に行き当たりはしないかと四平路、吴淞路、武進路と回り、四川北路に出てホテルに戻る。残念ながらそれらしい屋並みにはぶつからなかった。

ホテルから勤務先の上海支社長のビルさんに電話して明日午前中、訪問することを伝える。

一休みしてから百年老揚生煎王で生煎と牛肉湯で時刻外れのランチ。4元(約56円)。

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