2006年9月: Ka8Bのレストア
【9月9日】塗装
関宿滑空場に着いた午後2時30分、このまま涼しくなるのかと思われた数日前が嘘のように蒸し暑い。レストアが行われている格納庫の片隅に置かれているラジカセから誰も聞いていない歌謡曲が流れている。
先週はフレームが見えていた機体も羽布が張られ佐藤さんが顔中に汗を流しながらドープ塗料を塗っている。溶剤の強い匂いが機体の周囲にたちこめる。流れる汗を拭きながら『この歳でシンナー遊びはきついな。』と刷毛を休みなく動かし『機体を赤く塗るのが楽しみになってきたな』と佐藤さんが森さんに声をかける。機体後方では松倉さんがサンドペーパーで垂直尾翼の古い塗料を落としている。
その横では塗装も終わって機体の横に並べられた主翼に冨永くん達がエルロンを取り付けている。
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羽布張りの上にドープ塗料を塗る佐藤さんと垂直尾翼の古い塗装を剥がす松倉さん。 |
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垂直尾翼の前に付いたピトー管の機能を説明してくれた松倉さん。 |
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主翼のエルロンを取り付ける中山くんと冨永くん。 |
1時過ぎまで続いた作業を中断してコンビニ弁当で昼食。その後学生達は時間を惜しむように空に向かって行った。
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