【5月6日(木)】上海公安博物館
瑞金南路に出ると右の方に「公安博物館」の大きな建物が見える。近づいて見ると普通の警察署みたいだ。ガイドブックには入館料8元とあったので切符売り場を探したがそれらしい場所がない。
建物の中にあるのかと思って ドアを開けると、いきなりセキュリティーチェックゲイトを通る羽目になり、ブザーが鳴った。
入り口に立っていた警察官は鞄の中ををチェックするでもなく、『鞄は奧のカウンターに預けること、管内は撮影禁止、展示室は二階と三階にある』を何度かゆっくり繰り返してくれた。
荷物を預けるところで切符を買うのだろうと思ったが本当に手荷物を預けるだけ。切符は展示室の前で買うのだろうと思いカメラを肩から提げたままエレベーターホールに回る。
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上海公安博物館。 |
三階でエレベータを下りると切符売り場など無く展示室の入り口があるのみ。恐る恐る中に入るとドアの陰で(切符をチェックするはずの)係員が椅子に座ったままぐっすり寝込んでいる。起こしては悪いのでそのまま入館。
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お休み中の展示室係員。 |
館内は他に見学者は誰もいないようだ。
銃・拳銃のコレクション、初期の科学捜査に活躍したという古い電子顕微鏡、自動車のナンバープレート、古い拳銃、ポルノ規制捜査での押収品、清朝末期の首枷、絞首刑施設のカット模型、スパイの自白書や所持拳銃、上海市公安局発行の通告・公告・指名手配書などを刷った印刷機、などなど興味深いものが数多く陳列されていた。
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銃のコレクション。 |
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拳銃のコレクション。 |
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初期の電子顕微鏡。銘板に"JEOL JXA840"と読めた。 |
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自動車のナンバープレートの変遷。 |
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誰もいないと思っていたのでギクッとさせられた婦人警官像。 |
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古い拳銃のコレクション。 |
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20世紀50年代初上海公安機関在掃黄行動中収繳的淫穢物品。 |
上の金色のプレートに書かれた説明は『20世紀50年代(1950年代のことか)初め上海公安機関がポルノ取締中に没収したみだらな品物』くらいの意味だろうか。
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これがその没収品。 |
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清朝末期の花枷。首枷と手枷を一緒にしたもの。
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カット模型で絞首刑施設が三階建てになっているのが分かる。最上階が床が抜けるようになっている処刑室、真ん中が処刑結果の検査室、一番下が遺体の収容室になっている。
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絞首刑施設の模型。 |
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スパイ活動をして検挙された劉全徳の自白書。 |
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「劉全徳作案用槍」は「劉全徳犯行拳銃」の意。 |
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これがその拳銃。 |
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指名手配書などを刷った印刷機。 |
二階と三階と言われた展示室は四階にもあり消防関係の資料が陳列されていた。二階は警察の歴史陳列で特に興味を引くものはなかった。
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