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  2007年2月:ソウル
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景福宮国立民族博物館仁寺洞

【2月25日】 仁寺洞

国立民族博物館の見学を終えて西に進むと北岳山も間近に見える。手前にはその北岳山と六角堂を写した池があった。六角堂は香遠亭だ。池の向うは修復工事が進む乾清宮だ。

香遠亭。

景福宮の一番奥にある建物が集玉斎だ。左右に八隅亭と協吉堂を従えた集玉斎は王が書斎として利用していた所だ。この三棟は廊下でつながっている。

八隅亭、集玉斎、協吉堂。

集玉斎を見て景福宮の一番奥に進むと神武門でここから景福宮の外に出る。神武門は門と言うより要塞の出入り口だ。

神武門は石組みで印象が物々しい。

神武門を出ると真ん前が青瓦台だった。知らずに歩いてきたが奥まった青瓦台の門まで気軽に近寄れる雰囲気ではない。

神武門を出ると真ん前が青瓦台。

荒々しい小山を背景に青瓦台の屋根がきれいだ。

訪問客の車なのか門が開いた。

青瓦台を後にして景福宮を右手にしてに回り込むように坂道を下りサムジョンドンキルに出る。この道の右側は景福宮だが左側は画廊通りといってもいいくらい画廊が並んでいる。

景福宮側から画廊が立ち並ぶ歩道を見る。

かつて見たことがあるアイデアの作品が気になり「Gallery Sun Contemporary」のドアを開ける。作品の作者Sung-Myung Chunさんが受け付けにいたが言葉が通じない。事務所からキュレータをしているHee-Eun Kwonさんが出てきて対応してくれたが、彼も彼の作品も海外に出たことはないと言っていた。
何故彼の作品を見たことがあるような気がするのだろう? 知人の扇屋一栄さんがかつてギャラリー・オカベで発表した大きな足の作品が頭に浮かんだがその記憶だろうか?

「Gallery Sun Contemporary」。

Sung-Myung Chunさんの作品の一部。

Sung-Myung Chunさんの作品の謎が解けないまま、韓国日報社と宿泊しているSomerset Palace Seoulホテルの前を素通りして仁寺洞まで足を伸ばした。
日曜日とあって凄い人出だ。画廊「Gana Art Space」でYoung Hye Kimさんの姿を見かけたので声をかけたらお茶をご馳走になってしまった。

人で埋まった仁寺洞。

カナダから広まったらしい「FREE HUG」パフォーマンスをする若者に出会った。彼とハグして話しかけたが終始無言だった。無言もパフォーマンスなのか言葉が通じなかったのか分からなかった。
彼に近づくのは欧米人と思われる観光客か小さな子供を連れた韓国の若いお母さんばかりだった。

HUG FREEのパフォーマンスをする青年は顔が可愛らしい。

ステアリングを何度切り替えしたのか、昨日まではこんな所にこんな車は置いてなかった。この車も日曜日の人出を狙ったものなのだろう、スクリーンにはプロモーションビデオが流れていた。

仁寺洞の横道を塞ぐビデオディスプレイを積んだ車。

2005年12月にYoonさん、Choiさんに連れてきてもらったことがある仁寺洞の韓定食レストラン「トゥレ」を探してみた。細い路地を一つ一つ見ていったら仁寺洞の丁度真ん中あたりの細い路地の奥でひっそりとした「トゥレ」の門を見つけた。

2005年12月に一度来たことがある「トゥレ」。

トゥレの門を入ると狭いがひっそりとした空間だ。

未だ昼食を摂っていないので持参したガイドブックが推薦している韓国式餃子のマンドゥ専門店「クン」を探す。大きなガラス窓の中でマンドゥを包む実演をしている店がすぐに見つかってドアを押した。店内はほぼ満席だったが直に奥の席に案内してくれた。

ガラス窓の中ではマンドゥを包む実演をしてたマンドゥ専門店「クン」。

素早く動く指先から次々とマンドゥが出てくる。

牛肉スープマンドゥを頼む。7,000Won(約700円)。朝食のヘジャンククを7,000Wonで食べたよりこの牛肉スープマンドゥの方が満足度が高かった。

もう一度食べたい「クン」の牛肉スープマンドゥ。

クンの真向かいは耕仁美術館だが入ってみるとレンタルギャラリーだった。

耕仁美術館入口。

耕仁美術館内にある「伝統茶院」はその名の通り韓国伝統茶を飲ませてくれる喫茶店で建物も古い家屋を利用している。仁寺洞で最も仁寺洞らしい雰囲気を楽しめる場所として観光客に人気の場所だ(とガイドブックにある)。

伝統茶院の外観は韓国伝統の家屋そのものだ。

ホテルに戻って写真を整理していると4時少し前にLee Hoさんから電話がある。一人でどうしているか心配ででんわをくれたようだ。
Lee Hoさんに予定がなければ手元に残ったWonで一緒に夕食を食べないかと誘ったら快く相手をしてくれるという。1時間ほどでホテルにやってきた。

5時を過ぎたところで夕食には早いが明日の朝は早いことでもあるし、とにかく仁寺洞に行ってみることにする。
途中でYoung Hye Kimさんが個展を開いている画廊「Gana Art Space」に寄ってLee Hoさんを紹介する。帰りしなにYoung Hye Kimさんからクッキーをいただいてしまった。

仁寺洞でチゲ屋を見つけてはいる。ソウルよりも南に下がった地域の味付けだとソウル生まれのLee Hoさん。店の名前は『シンイル食堂』。これも帰国してからこの写真を見た宣我さんがメールで教えてくれた。定食12,000Won x 2。

Lee Hoさんに連れられて入ったチゲ屋『シンイル食堂』の入口。

古い民家の面影がそのまま残る店内。

右側の黄色い鍋は玉子のチゲ。

食後は耕仁美術館内にある「伝統茶院」で韓国伝統茶に挑戦する。梅茶を頼んだが甘かった。Lee Hoさんはゆず茶を飲んでいた。お茶5,000Won(約500円)x 2。

Lee Hoさんとの話は弾むが7時過ぎに「伝統茶院」を出て地下鉄3号線の安国駅までLee Hoさんを送って別れる。
明朝は北京へ移動、インチョン国際空港09:20発、ということは空港到着が07:20。

バスで1時間30分かかると言うからバスに乗るのが05:50。ホテルを05:30には出ないといけないか。

荷造りをして早めに寝よう。《北京(2月)につづく》

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