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 2018年8月:台南
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台南公会堂・柳家・呉園北極殿台湾府城隍廟・再発號

【8月19日(日)雨のち晴れ】台湾府城隍廟・再発號

民権路二段を東へ。
民権路一段を経由して青年路を150メートルほど進むと補修工事中の台湾府城隍廟の前に出る。

補修工事中だったが内部を見学することはできた。

1669年に鄭成功の息子鄭経によって建てられた台湾で最も古い道教の城隍廟。
主神は城隍爺をはじめ観音菩薩や城隍夫人、註生娘娘、天上聖母なども祀られている。

補修工事が進む台湾府城隍廟。

三川門には赤い扁額「臺湾府城隍廟」が掛かり、門の中には扁額「爾来了」も見える。「爾来了」の意味は「貴方は来た」。

門の左右に「 霊神非可賂望赦罪豈在焼金」と「威恩原并済求錫福何不為善」が書かれているが対句で「悪い事をしてから、いくらお参りしても意味が無い」「日頃から心掛けが好ければお参りする必要は無い」みたいな意味らしい。

「台湾府城隍廟」と「爾来了」の扁額に対句。

三川門内に掛けられた「爾来了」の扁額は台湾首廟天壇の「一」や竹溪寺の「了年世界」と並んで台南三大名扁の一つといわれている。

三川門内の「爾来了」。

拝殿には「首府城隍」の変額が掛かる。

拝殿の扁額「首府城隍」と正殿。

正殿中央の城隍爺。

正殿の右横にズラッと並ぶ像の中に手塚治虫のブラックジャックを思わせる像があった。説明板に「陰陽司」とある。顔の塗り分けは陰陽魚太極図に繋がるのだろう。

陰陽司像。

後殿に祀られているのは説明板を見落としたので不確かだが城隍夫人か?

城隍夫人か?

後殿の左側奥に、他の寺廟では月老公と呼ばれている恋愛の神・月下老が祀られている。

「福徳正神」の変額が掛かる奥には月下老。

他の寺廟の月老公は立ち姿だが、こちらは『ヨッコイショ!』とばかりに腰を下ろし、右手は杖ではなく金元宝(お金)を、左手は男女の縁組を記した帳簿を持たずに膝に置いている。
祭壇の前には「福徳聖神 月下老」と彫ってあるので、右手の金元宝は福徳聖人を現しているのかもしれない。

月下老。

後殿の右側奥は地蔵菩薩像。

地蔵菩薩。

地蔵菩薩像は日本で見る地蔵さんとは随分趣が違うが説明板には「地蔵王菩薩」とある。

地蔵王菩薩。

気がつけば6時を回っている。
ランチが遅かったせいで腹はさほど空いていないが北極殿の手前に粽屋の再發號があったので、もう一度民権路に戻ると北極殿の手前にある再發號は直ぐに見つかった。

再發號。

テーブル備え付けの注文票に欲しいものを書き込んで、代金と一緒に店の人に渡すだけの簡単注文。

八宝肉粽100元(360円)、肉燥飯20元(72円)、魚丸湯30元(108円)、ビール50元(180円)。

注文票。

ここの粽もデカかったので肉燥飯は注文しなくても好かったが、これはこれで注文して正解。

粽も肉燥飯もその味と香りにつられて完食。魚丸湯もサッパリしているのに後を引く。

台湾ビール、肉燥飯、魚丸湯、粽。

九份の魚丸湯も好かったがこれも好い。

壁に掛かった額に入っているのは政府が出した「優良百年商店」の証書のようだ。この店が「再發號百年肉粽」と謳っていることの証しなのだろう。創業は1872年だというが日本だと明治5年だ。

創業百年以上を証明する証書。

店先に吊された蒸す前の粽と提灯。

満足したお腹で降り出した小雨の中、公園路・成功路を辿ってホテルに戻る。

雨の公園路。

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