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  2018年4月:成都
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成都南站寛窄巷子張烤鴨

【4月27日(金)晴】寛窄巷子

成都南站から天府広場站へ。そこで一号線から二号線に乗り換え通恵門站へ。
寛窄巷子は通恵門站を出て下同仁路をたどると直ぐだった。

寛窄巷子へ通じる下同仁路。

平行に寛巷子・窄巷子・井巷子の三本の通りが並ぶ一帯を寛窄巷子と言い、清の康煕帝の時代には兵士とその家族たち(満蒙八旗)の駐屯地だった所。
2008年に観光スポットとして古い街並みが修復・再開発された所で、巷子は路地の意味。

満蒙八旗とは清代に支配階層である満洲人が所属した社会組織・軍事組織のことで、後にモンゴル人や漢人も八旗に加えられている。

下同仁路を入っていくと「井巷子」の標識の前に聳えるように建っているのは「老火鍋」。

井巷子の入り口に建つ火鍋屋。

寛搾巷子は西安の回坊風情街にも似た人出で文字通りの観光客相手の街だ。

路地の奥まで人、人、人。

四合院風の建物の門の前で赤い扇を持った黒ずくめの若者が、大声で客寄せをしている。しばらく見ていたのだが彼らが何を商っているのかとうとう分からなかった。

黒ずくめのこの若者たち。

寛窄巷子の外れに掛かった案内図。

灰色の煉瓦は上海の石庫門を思わせる。

見るからに古い建物に大きく嵌め込まれた篆書の文字は「愷廬」。『幸せで快適な所』ほどの意味らしい。
漢字は横書きでも右から左に書くものだが、清の時代、左から右に書いた一時期があったそうだ。この文字を建物の高いところに掲げると周辺の邪気が払われるのだという。

今は「愷廬茶園」で「愷廬演芸」と銘打って四川変面を見せてくれるらしい。
入り口に立つ人の黄装束は変面師のようだ。

愷廬茶園入り口と変面師。

伝統工芸品店「秋仟品」の前で初めて見る楽器を演奏していた。

店先での実演。

ハングドラムに似ているがマリンバのように二本のバチで演奏している。
周囲の雑音で聞きにくいが、洋琴を思わせる澄んだ優しい音だ(中・低域の音なのでノートブック・パソコンでは上手く再生されないかもしれない)。

この時はこの楽器の名前が分からなかったのだが、後日、ひょんなことからハングドラムの仲間の「空皷」だと分かった。

「空皷」。

食べ物屋の周囲は中国国内からの観光客が多い。

余りの人の多さにゆっくり楽しむことができなかった寛窄巷子、明日の朝早めに、もう一度来てみよう。

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