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  2015年4月:ルアンパバーン
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博物館/ワット・プーウアック/ワット・マイマーケット/ワット・ビスンワット・アーム/夜店

【5月1日(金)】 モンのマーケット/ワット・ビスン

ワット・マイの向かい側歩道に "LUANG PRABANG LIBRARY" の札が下がっている。
ルアンパバーン図書館だ。入館しようと門を入っていったら入口のドア・ノブに「Closed」の札が下がっている。

歩道に下がっていた "LIBRARY" の札。

閉まっている入口の横に回ると開いているドアがあった。図書館の片隅で営業している小さな書店だった。図書館はいつ開くのか尋ねたら、明日は開館するという。一度覗いて見たい。

閉まっている図書館の並びで、日本で言う野点傘を差し掛けている古い家はよろず屋か、今風に言えばコンビニエンス・ストアーだ。

野点傘のよろず屋。

よろず屋の並びにあるのがガイドブックによるとラジオ中継局のはず。
確かにアンテナが立っている。それにしても可愛いアンテナだ。建物のドアが開いていたので案内を請うと、出てきた人とは会話が成立せず。

建物の中に人影が見えないが、廊下に並んでいるドアの内部の明かりは点いているので稼働はしているのだろう。

内部を見学できなかったラジオ中継局。

内部を見学することができなかったラジオ中継局の向かい側に立つ瀟洒な建物はラオ銀行ルアンパバーン支店。

ラオ銀行ルアンパバーン支店。

シーサワンウォン通りとキトサラート通り(Kitsarat Road)の交差点の東角に青いテント屋根が並んで涼し気なのがモンのマーケット。ここでラオ・コーヒーのパッケージを並べている屋台を見つけたのでコーヒーを頼んで休憩。

青テントのモンのマーケット。

ラオのオーガニック・コーヒーが 250g入り 40,000Kip(約604円)、高いもので 70,000Kip(約1,057円)。コーヒーはもう少し捜してみよう。

棚に並んだラオ・コーヒーのパッケージ。

大きな紙コップで出てきたブラック・コーヒーは後味に自然な甘さが残って美味しかったが、如何せん量が多くて半分ほど残してしまった。10,000Kip(約151円)。

紙コップはいただけないがコーヒーは美味しかった。

欧米からの観光客の姿ばかりが目につくモンのマーケット。

モンのマーケットの真向かい角はツーリスト・インフォーメーション・センター。

ツーリスト・インフォーメーション・センターの塀にも掛けてあったが、街の至る所で「禁煙」の告知板を目にする。この街が世界文化遺産に指定されているからだろう。

街のいたる所に張り出されている禁煙の告知板。

マーケットを出てキトサラート通りを東進、伝統芸術民芸センターに向かうも、急坂を登ったところで休館に気づく。先ほどの図書館も休館だったが5月1日はラオスの祝祭日か?
調べるまでも無かったが、やはり5月1日は Labour Day、日本で言う勤労感謝の日で祝日だった。

伝統芸術民芸センター見学を諦めてキトサラート通りに戻り、ダラ・マーケット(Dara Market)の前に出る。
ラオ・コーヒーを探しながらマーケットの中を一回りしたが、旅行・スポーツ用・バッグ・靴、絹製品、衣料品を売る店ばかりで、ラオ・コーヒーを売る店は見つからなかった。

ダラ・マーケット。

絹製品売場。

時間帯故か人の姿が少ないマーケット内。

カバン屋。

子供の衣類を売る店。

ダラ・マーケットからワット・ビスンナラートに向かう曲がり角の店が、歩道上に洗剤を積み上げている。店の看板は「LUANG PRABANG GOLD SMITH」、goldsmith なら金細工師だが、店の中も洗剤が山と積まれていた。

LUANG PRABANG GOLD SMITH 。

◆ ワット・ビスンナラート(Wat Visunnalath)
ワット・ビスンナラートまではかなりの距離を歩くのだろうと覚悟していたのだが、GOLD SMITHからワンブロック、200メートルほどと思ったよりも近かった。

ワット・ビスンナラートは短くワット・ビスン(Wat Visun)と呼ばれることもあるようで、ルアンパバーンの重要な寺院の一つに挙げられている。

ワット・ビスンナラートの門札。

境内に入ると真っ先に目につくのが大きな木下のナーン・トラニー像と仏像のカップル。

ナーン・トラニー像と仏像。

ナーン・トラニー像の裏の白い塚は仏塔だろう。

ビスンナラート王(ウィスンナラート王/Visunnalath/在位1501 - 1520)の時代、1512年から1513年にかけて建てられた寺院で、その名は当時の王ビスンナラートの名に因んだもの。

創建当時の建物には4,000本の木材が使われたと伝わっている。
12本の柱に支えられた高さ30メートルに及ぶ豪華なものであったが、19世紀のウインカム王の時代に、中国・雲南のホー族がルアンパバーンに侵攻(1887年/ホー戦争)、この寺院もその時に破壊されている。
現在の建物は1898年にサッカリン(Sakkaline)王によって建て替えられたものである。

サッカリン王によって建てられた本堂。

本堂内に入ろうとしたら階段の所で拝観料を徴収していた。拝観料は20,000Kip(約302円)。

ワット・ビスンナラート本堂の拝観券。

本堂に入る。柱に古さを感じる。正面の本尊の回りには沢山の木像が並んでいる。

本堂内に安置された本尊。

本尊の周囲に並べられた木像。

木像は本尊のぐるりを取り巻くように安置されている。

本尊の裏側に無造作に陳列してある木製の白鳥。

木製の白鳥。

木製の白鳥の前には以下の説明があった。

Ceremonial Swan/19th Century, Wood

This wooden swan was used by the king in coronation ceremonies. Perfumed holy water would be poured into the swan, which would run through a pipe from its mouth into a compartment where the prince would sit. This would purify him prior to becoming king. The swan would also be used by other important people to ceremonially clean themselves for good karma.

儀典用の白鳥/19世紀、木製』の説明の大意はこんなところか。

『この木製の白鳥は王の即位式に使用されたものである。白鳥に注がれた聖香水が、その口から管を通じて王子が座るコンパートメントに注がれる。これは王子が王になるための清めである。また、白鳥は他の地位の高い人々の望ましいカルマのため、彼ら自身を清めるためにも用いられたものである。』

ここで言う即位式の王とは、この木製の白鳥が造られた年代から想像して、サッカリン王のことか。

本堂と本堂に正対して建つ仏塔タート・パトゥム(「偉大なるハスの仏塔」の意)は、まとめてワット・ビンスナラート(ワット・ビスン)またはワット・マークモー(スイカ寺)と呼ばれている。

この寺の名前の由来になっているスイカを半分に切ったような形に見える仏塔タート・パトゥムは高さが35メートルある。1503 - 1504年(あるいは1515 - 1516年)頃に、ビスンナラート王の妻が建立したと言われている。
1914年に降った大雨で損壊しているが、その時に中から140点に上る宝物が発見されている。それらは現在、国立博物館に収蔵されている。

仏塔は1932年に改築され現在に到っている。

スイカ寺の名前の由来になっている仏塔、タート・パトゥム。

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