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  2014年4月:ビエンチャン
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国立図書館ワット・シームアンタラート・サオ/スックビマーン

【4月29日(火)】 ワット・シームアン(Wat Simuang)

セーターティラート通りがサームセンタイ通りと合流する、ひときわ緑の濃い三角地に建つのが14世紀に入ってセーターティラート王が建立したと伝わるワット・シームアンだ。

ワット・シームアンの門。

ビエンチャンの寺院の中でも最も参拝客が多いと言われているお寺らしい。
赤煉瓦敷きの境内に入ると大きな木の下に金色の仏像が祀られているのが目に入る。

赤煉瓦敷きの境内と巨木の下の仏像。

願い事が叶う寺として特に女性に人気があるのは、この寺院に伝わる『寺院建立時に若い妊婦が自ら進んで人身御供になった。』という伝説のせいもあるのだろう。

シンプルな屋根の本堂。

妻壁に施されたレリーフ。

履き物を脱いで本堂にあがると、熱心に参拝する人達の姿があった。

熱心に参拝する人達。

金色の塗装が剥げたのかまだら模様の本尊。

本堂の裏に小さな門が付いた柵で囲まれた一郭がある。柵の周囲を長い髪の毛を束ねる女性像や獅子、ヤック(鬼)、仏像などがぐるりを囲んでいる。

本堂の背後には多様な像が並んでいる。

インターネット上で見つけた「長い髪の毛を束ねる女性像」の複数の説明によると、この像は大地の女神ナーン・トラニー像(タイ語でプラ《水》・メー《母》・トラニー)で、概ね次のような由来があるようだ。

『釈迦が瞑想中に、それを邪魔しようと幻想の魔物マーラ軍(煩悩)が攻めてくる。そこで釈迦は左手の中指で大地に触れて大地の女神トラニを呼び出した。大地の女神トラニは釈迦が前世で積んだ徳を水にして長い髪の毛から絞り出し、洪水を起こしマーラ軍をを撃退した。』

ちなみに、大地の女神ナーン・トラニーはヒンズー教の神とのこと。

ナーン・トラニー像。

獅子に載る仏陀とヤック(鬼)。

柵の中は崩れた仏塔らしいがすっかり黒ずんでいる。寺院創建当時のものなのだろう。

崩れて黒ずんでいるが、創建当時の仏塔だろうか?

崩れた仏塔の柵の周りには金色の像に並んでラオスの伝統衣装を着た女性像が並んでいる。

ラオスの伝統衣装を着た女性像(1)。

ラオスの伝統衣装を着た女性像(2)(3)。

未だ新しいお堂。

こちらは珍しい四面像。

門に近い片隅に建つ記念碑(仏塔?)の前に「頭が象で体が鳥」の象と「頭が鰐(龍?)で体が鳥」の象、この寺院で初めて見た気がする。

この寺院で初めて見る象二体。

ワット・シームアンの東隣の小さな三角地は、第二次世界大戦後の混乱期にラオス王に即位したシーサワンウォン王(1885 - 1959/在位1946 - 1959)の銅像が建つシーサワンウォン公園になっている。

台座中央にあった銘板は剥がされているようだ。

シーサワンウォン王(1904 - 1959)。

シーサワンウォン公園からサームセンタイ通りに入る。
ワット・シームアンの裏手まで来ると、塀際におかしな枝振りに変わった花をつけた大きな木が立っている。
枝はサボテンのようで、花は 内側の花びらが横を向いているように見える。

見れば見るほどおかしな枝振りだ。

花も面白い形をしている。

Facebook経由でBlossom繋がりの北条さんが「キャノンボール・ツリー」だと教えてくれた。

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