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  2014年4月:ビエンチャン
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国立博物館ジョマ・カフェ/ナーンカンバン

【4月30日(水)】 国立博物館

早朝のスコールは8時頃には上がった。

今日の朝食。右上はスクランブル・エッグ。

小さなホテルや宿泊施設が並ぶノーケオクンマーン通りを北上。

宿泊施設が並ぶノーケオクンマーン通り。

建設中のビルの周囲に足場らしいものは無く、上層階のコンクリートを打ち込むのに自然木の細い枝を並べて支えているのが珍しい。

建設中のビル。

セーターティラート通りを真っ直ぐ突っ切る。

ノーケオクンマーン通りと交叉するセーターティラート通り。

セーターティラート通りを突っ切った先には、さらに洒落たファサードを見せるホテルが並んでいる。

洒落たファサードが並ぶノーケオクンマーン通り。

◆国立博物館(Lao National Museum)
サームセンタイ通りにぶつかり、工事中の文化会館の前で通りを渡る。通りを渡ったところが国立博物館で、ホテルからここまで徒歩15分。

サームセンタイ通りに面した国立博物館。

二階建ての白い建物は1925年にフランス植民政府よって建てられたコロニアル・スタイル。1945年のラオス独立宣言はここで行われたそうだ。

前庭も手入れが行き届いている。

国立博物館の入館料は10,000Kip(約120円)。
領収書と一緒に日本語のパンフレットを渡してくれた。パンフレットの裏を返すと日本国際協力機構(JICA)の手になるものだ。

この博物館はラオスの考古学的な出土品と植民地時代や内戦時代の遺品を展示している。

一階には先史時代からクメール仏教遺跡に関する展示室が並ぶ。

一階の展示室(1)。

一階の展示室(2)。

二階はラーンサーン王国時代からフランス植民地時代、ラオス革命運動、内戦時代に関する展示を経てラオス人民民主主義共和国成立までの歴史的な出来事を展示している。

二階に上がって直ぐの部屋に珍しい籐椅子が置いてある。どう見ても展示してあるとは言いがたい。
この籐いすは、17世紀頃、象の背に括り付けて使用された“Peacock Houda”と呼ばれる椅子で、現在も式典の時に使用されているそうだ。

現役の“Peacock Houda”。

さらに進むと檻が展示してあるので隙間から中を覗いて見ると、小さな仏像がたくさん並んでいた。

展示してあった檻。

格子に小さなプレートが貼り付けてある。

格子に貼り付けられたプレート。

タイプミスや意味が通じない用語法と思われる部分もあるが、思い切った意訳をすれば

「この檻に収められている金や銀でできた14から17世紀の小さな仏像やマーラ像は、1996年7月16日にビエンチャンの工芸大学で発見された。」

くらいのことを言いたいのだろう。金・銀製の仏像などが収められているので檻で展示しているというとか。

檻の中の金仏像の一つ。

展示も終わりに近づくと戦争に関する展示室が続く。この国の近・現代の多難な歴史が偲ばれる。

フランス植民地時代に関する展示室。

説明板に「帝国主義者達がラオスに侵攻してきたときの銃器」とある。

ラオス近代(入口には1945 - 1954とあった)の展示室にも銃器が展示してある。中央の青い台の上に展示されているのは「フランス侵略時代のスファヌボン王子の机と椅子」。

スファヌボン王子が使用した机と椅子。

内戦時代(1964 - 1969)に関する展示室。

最後に重苦しい展示が続いた国立博物館だが、強い陽射しの下に出て詰めていた息を吐く思いだった。

二階建ての瀟洒な国立博物館。

国立博物館ジョマ・カフェ/ナーンカンバン
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