【5月1日(木)】 寺院巡り(2)/クア・ラーオ
チャオアヌ通りを抜けるとワット・インペンの裏門に出るので、境内を通ってセーターティラート通りに抜ける。
◆ワット・インペン(Wat Inpeng)
16世紀に建立されたこの寺院は、1827年のシャム(現タイ)軍侵攻時に破壊されたがその後再建され。その後、さらに数回にわたって改装されている(RENOWN TRAVELより要約)。
セーターティラート通りに面した門は明らかに他の寺院の門とは趣が違う。庇下の隙間に三鈷を持った座像が外を睨んでいる。
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屋根が立派なワット・インペンの門。 |
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三鈷を持った座像はどなた? |
門の右脇で七頭のナーガ(蛇)が寺院を守っているのも珍しい。
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七頭のナーガ。 |
門を入ると直ぐ右手に本堂がある。妻壁の鮮やかな緑色と金色の彩色レリーフが目を惹く。
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妻壁の緑色と金色の鮮やかなレリーフ。 |
左右を獅子象に守られた本堂正面の階段を上がると、日本家屋の欄間に相当する部分に描かれている仏教の教えにまつわる壁画鮮がきれいだ。最近描かれたのではないかと思えるほど未だ色も鮮やか。本堂出入り口のドアの彫刻も豪華で見事。
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色も鮮やかな壁画と見事は彫刻が施された入口。 |
本堂正面に対峙するように、金色と銀色の二つのお堂が並んで建っている。
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仲良く並ぶ金・銀二つのお堂。 |
銀色のお堂に祀られている緑色に彩色された座像、左手に三鈷はないが座り方といい頭の被り物(宝冠?)といい、門の上の座像によく似ている。バンコクに行ってしまった翡翠仏を模したものか?
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銀色のお堂に座す緑色に彩色された像。 |
金色のお堂内は同じ姿をしたフックラ像とホッソリ像の二体の仏像が並んでいる。
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同じポーズをしている二体の仏像。 |
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金・銀のお堂前から見た本堂。 |
セーターティラート通りに沿ってワット・インペンの東隣にはワット・オントゥが並んでいる。
◆ワット・オントゥ(Wat Ongteu)
この寺院はラオス仏教の黄金時代と言われる16世紀にセーターティラート王によって建立されたが、シャム(現タイ)侵略時に破壊された。その後、19世紀に入ってからルアンパバーンの寺院様式に従って、現在の形に再建されている(Wikipediaより要約)。
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ワット・オントゥの門。 |
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どっしりとした本堂。 |
ワット·オントゥはラオス語で「重要な寺院」という意味で、本堂に安置されている仏像がビエンチャン最大であることからこう呼ばれるようになったそうだ。
この寺院の名前の由来になったと伝わる中央の仏像はその左右に二体の仏像を従えている。
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本堂に安置されたラオス最大の仏像。 |
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左右二体の仏像とご本尊。 |
ワット・オントゥを出てセーターティラート通りを渡るとワット・ハーイソークの門がある。
◆ ワット・ハーイソーク(Wat Haysoke)
この寺院に関する情報はガイドブックはおろかインターネット上にも見つからない。
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ワット・ハーイソークの門。 |
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本堂。 |
由来が不明のワット・ハーイソークだが、本堂の四層の屋根が見事だ。
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四層に重なる本堂の屋根。 |
履き物を脱いで誰もいない本堂に上がる。床の赤い敷物の上には座布団が並び、さっきまで誰かがいたような空気だ。正面には三段に重なった仏像が安置されている。
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先ほどまでこの座布団で誰か僧侶の進講を聴いていたようだ。 |
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三段に重なるご本尊。 |
境内の奥に大きく枝を張った木が一本、菩提樹か? 幹の周囲を金色の仏像が囲んでいる。
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境内の奥に菩提樹と思われる木が一本。 |
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幹の周囲に並ぶ仏像。 |
11時過ぎには寺巡りも終わってしまったので、少し早いが休憩と昼食にしようとワット・ハーイソーク裏のラーオ・キッチンを覗いたら未だ開いていない。やむなく、そこからワンブロック東のクア・ラーオに向かう。
ラオスと言えばラープだと言うが今日が初体験。
豚肉のラープ48,000Kip(約576円)を頼んだのだが、カオ・ニャオ10,000Kip(約120円) がないとすこし塩味が強い。
ラープの皿に見事な薔薇がのっている。ウエイトレス嬢に何でできているのか尋ねると“Pumpkin”だと言う。食べられるのかと重ねて問うと、彼女は笑いながら“No!”。
ラープに付いてきたサラダは全て地元の香味野菜のようで、中にショウブのような香りがする葉もあった。酸っぱい葉はレモン・グラスだろう。
鶏のサワースープ18,000Kip(約216円)はサッパリしていて好かった。
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黄色い薔薇が添えられたラープ。 |
瓶ビールとコーヒーが同じ10,000Kip(約120円)。どちらが高いのか? 〆て96,000Kip(約1,152円)。
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ビールと同じ値段のコーヒー。 |
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