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2011年5月:瀋陽 II 5月6日┃5月7日┃地図 張氏帥府博物館│博物館(中院)│博物館(東院)│清真美食街┃●博物館全景 【5月6日(金)】清真美食街 張氏師府博物館見学の後、一度ホテルに戻って小休止。
中街を西に進む。
歩行者天国のはずの中街に大きなバスが入り込んでいる。広告塔バスだ。女性用シャンプー・コンディショナーの広告のモデル写真の横に小さく「日本女星 沢尻英龍華」と書いてある。沢尻エリカだ。
西順城街を突っ切って小西路に入いりさらに西進。奉天街との交差点をを200mほど北に行けばいいはずだ。
門をくぐると清真料理店(イスラム料理)の青い看板が並んでいる。
鉦や太鼓の音とともに4頭の獅子が先ほどの門の辺りから美食街を練り歩き始めた。旧正月でもないのに獅子舞とは、何処かで新しい店でも開店したんだろう。
青い看板の中に「西関回頭館」は直ぐに見つかった。思っていたよりも小さな店だ。
店内は空いている。
できあがった料理をテーブルに並べ終えた店員嬢に、写真を撮るからテーブルに座るように頼むと気軽に応じてくれた。日本人は何で「回頭餅」と「酸菜炖肉」ばかりを頼むのかと訊いてきた。
「回頭餅」は羊肉入りが3本、ニラとタマゴ入りが3本の6本。回頭餅は日本の鉄板棒餃子に似ているが具がしっかりと詰まった別物だった。味は濃いめなのでタレなどを付ける必要はなく、そのままでも美味しい。ただ、いかんせん量が多い。半分しか食べられなかった。
スープ替わりのつもりで頼んだ酸菜炖肉は、細切りにしたザワークラウトのような発酵キャベツがスープをさっぱりしたものにしている。歯触りの良いキャベツと塊のまま煮込まれて柔らかくなった牛肉の組み合わせが絶妙。これも全部は食べられなかった。一人なら回頭餅か酸菜炖肉のどちらか一品で量的には充分だ。
「回頭餅」10元(約130円)、「酸菜炖肉」35元(約455円)、瓶ビール7元(約91円)の合計で52元(約676円)。
清真美食街を離れて小西路に戻り中街を目指す。小西路を歩いていて見かけた古いビルの壁に「院内」「鉛字」「紙張」の文字が貼ってある。今でもこの建物の中で活字や印刷紙を扱っているのかな。
小西街と西順城街の交差点まで来ると中街の入口に龍の門柱が立っている。古いものではなく薈華楼金店の龍の広告柱だ。
ヤマダ電機店に入ってみた。店員は全員が中国人。彼らの対応ぶりは中国の他の店では想像できないくらいに丁寧だ。相当な研修を積んで店に立っているのだろう。
さらに中街を東に往くと中国楽器店が並んでいる前を通った。未だ開店して間もないのだろう真新しい二胡の店「立升声琴行」があったので入ってみたが誰も出てこない。暫く店内に並んでいる二胡を見ていたが店内には誰もいないらしい。
隣の「中国古筝」に入ってみる。中国の琴が並んでいる。見るだけですと断って奧まで入れてもらった。並んでいる琴を見ながら聞かれるままに一人で日本から観光に来ているというと、劉垚さんが一曲、演奏してくれた。「女心情」という曲だそうだ。
「中国古筝」店のオーナー氏と話をしていた客だと想っていた人に、今度は俺の店を見ていけと隣の二胡店「立升声琴行」に引っ張って行かれる。なんだ、そういうことだったのか、「中国古筝」店の客だと思っていた人は「立升声琴行」のオーナー王立さんだった。
こういう歓迎は本当に嬉しい。彼らも演奏を楽しんでいるようだった。劉垚さん、王立さん達に何度もお礼を言って楽器店を出た。
もう一つの看板に書かれている「北東大」の意味が分からず、帰国してから于暁光くんに訊いたら「二人転」を形容しているだけで「北東大二人転」、「東北地方の二人転」だと教えてくれた。「北東大」の下に並んでいる十二支の動物は二人転とは直接関係ないようだ。
この劇場は1908(清朝光緒34)年に「翠芳楼」あるいは「慶豊大舞台」の名前で「慶豊茶園」がこの地に開かれたのが始まり。1912年に「明卿大舞台」と改名され戯院(劇場)となった。1933(満州国・大同2)年には日本人・長橋栄一が劇場主になり「奉天大舞台」と改名、京劇、評劇(東北の地方劇)などを上演する。
瀋陽路に入り瀋陽故宮の武功坊までくると流石にくたびれてきた。
ここを朝陽街で右に曲がればホテルだ。
ホテルに向かって歩き始めた背後で、女の子が練習する笛の音が続いている。 |