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  2010年5月:上海
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上海支社静安寺雲峰劇院下見

【5月5日(水)】静安寺

遠くからでも静安寺周辺が大きく変わったのが分かる。南京西路と崋山路の交差点の一角が巨大なビルになっている。8年前にTAO-TAOさんと食事をしたあたりに「会徳豐国際広場」という巨大なビルが建っている。

正面の高いビルが「会徳豐国際広場」。

右手に見えてきた静安寺。

1966年に始まった文化大革命の、その初期に徹底的な破壊に遭った静安寺。今は再建工事も終わっているとビルさんが言っていた。来てみると未だ全体の30%くらいは建設中でお堂の背後は足場とシートに囲まれた工事現場だった。

歩道上にシンガポールのマーライオンを連想させるライオンを載せた塔が建っているが、狛犬と同じ意味なのだろうか?

8年前より伽藍が大きくなっているようだ。

初めて静安寺の中に入ってみる。拝観料30元(約420円)。

左下に上海万博協賛マークが入っている拝観券。

躯体は鉄筋コンクリートで再建したようだ。その上に石や木を使った回廊やお堂が建っている。
正面が大雄宝殿、左の堂宇が牟尼殿、右が観音殿。大雄宝殿の背後が現在工事が進んでいる法堂になる。

有名なお寺の割には境内は狭い。

空海とも縁があるお寺だと言うがそれらしいものは何も展示されていなかった。多分何も残されていないのだろう。
本堂には金ピカ・銀ピカの仏様達が飾られていた。その仏様達に熱心に祈願する人もいて、若い人の姿も多い。

静安寺観音菩薩像。

本堂下の回廊。

それぞれに異なる御利益があるのだろう、どの膝台も磨り減っている。

大雄宝殿下のこのガランとした空間、何に使われるのだろう?

本堂下の空間に安置されているのはどなた?

仏像の前に置かれた祭壇に「照普光佛」と書かれているが仏像の名前では無さそうだ。そうか、右から読むんだな。
「佛光普照」で「佛の光りは遍く照らす」くらいの意味だろう。

こちらの仏様も名前が分からなかった。

扉に「牌位堂」と書かれた赤い札がかかっている部屋があった。位牌堂のことだろう。「燃えやすい物を持って入るな」「紙銭を燃すこと厳禁」とも書いてある。

「牌位堂」と書かれた本堂の部屋を覗くと…

ドアの隙間から「牌位堂」の中を覗くと壁一面に写真が貼ってある位牌、ぬいぐるみが下がっている位牌、花が指してある位牌がビッシリと並んでいる。壁際に並べられた机には花瓶に活けられた花が並ぶ。

中にはズラリと位牌が並んでいた。

これから金箔をかけるそうで浄財を募っていた。


本堂片隅に下げられた鐘にどんな謂われがあるのか?

本堂前の回廊と列柱。

本堂の外壁に嵌め込まれた龍の透かし彫り。

工事が続いている法堂。

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