【1月17日(土)】運河苑度暇村・大宅門
5時に眼が覚めてしまった。喉が渇いていたので水を飲んでもう一度ベッドに潜り込み、8時過ぎに起き出してカーテンを開けるとどんより空だ。
8時半頃李さんから、今日は『運河苑度暇村(Yunheyuan Duxiacun)』に連れて行くから9時半に1号線永安里駅(Yonganli)ホームで待ち合わせようと電話。慌てて支度をして崇文門駅に向かう。
崇文門駅(地下鉄2号線) → 建国門駅 (1号線) → 永安里駅ホームで李さんと落ち合い、もう一度1号線に乗って一駅先の国易駅で下車。
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国易駅を出て建国路をバス停に向かう。 |
国易から高速路線バス930号線に乗る。
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高速路線バス930号線。 |
バスは京通快速路に乗り一路東に進む。京通快速路から通燕高速に入ってさらに東進。六環路を越え高速道路が国道102号線(G102)に降りた辺りまで40分ほど走っただろうか、10時半過ぎに到着したバス停は燕潮銘酒廠(Yanchao
Mingjiuchang)。潮白河(Chaobaihe)を渡って直ぐのバス停だった。
後で調べたら北京市通州区を通り越して河北省大廠回族自治縣燕郊鎮だ。この道をもうしばらく東に進めば天津市の北域に入って行く。
バス停からタクシーを捕まえて今渡って来たばかりの潮白河を戻り5分ほど走ると倉庫か工場のように見える黄色い建物に着いた。
庇の下に『御泉』とある 『運河苑度暇村』はスパリゾートみたいなところで家族、友人、職場仲間など殆どがグループで遊びに来ている。
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倉庫か工場のような 『運河苑度暇村』の外観。 |
入場料が一人300元(約4,140円)だと言われたときはずいぶん高いなと思ったが、帰るときに165元(約2,280円)戻ってきた。300元は施設内での買い物代金を含んだデポジットだった。
入り口ロビーのカウンターで料金を払うとリストバンドに嵌め込まれたコイン型のキーを渡される。このキーでロッカーの鍵を開閉し、施設内の飲食の支払いを済ませる。ただし、食べ放題のカフェテリアの代金は入場料に含まれていた。
朝食抜きで出かけてきたのでロッカーに手荷物だけ入れて施設の一番奥、中二階にあるカフェテリアに直行。着替えずに食事に来て正解、水着ではチト寒かったろう。
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裸では寒くて殆どの人が肩にタオルを掛けて食事していた。 |
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遊ぶ人がチラホラの池のようなぬるい水のプール。 |
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子供向けのプールは湯気が上がっているがここもぬるい水。 |
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ここは文字通りホットスパ。ちょうど良い湯加減だった。 |
小さなスイミングプールで軽く泳いだ時に右腿に軽い肉離れを起こしたらしい。歩くときに少し引きつって痛む。一年ぶりに泳いだせいだろうか。ホットスパに並んで6畳間ほどの湯船が7つ8つ並んでいるのは全部異なる薬湯だ。端から入っていったが途中でのぼせてきて全部は入れなかった。
3時頃「運河苑度暇村」を出る。タクシーが見あたらないので徒歩で潮白河を渡り燕潮銘酒廠バス停まで戻る。20分ほど歩いたろうか。
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潮白河沿いに建設中の住宅群は人のいる気配がない。 |
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マンションの販売員が声を掛けてきた建設現場。 |
国道102号線(G102)沿いに「花炮」の赤い看板を掲げた花火・爆竹屋が並んでいるところを見ると、この辺りにも人は住んでいるようだ。
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「花炮」の看板が掛かる花火・爆竹屋。 |
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G102号線。この先を行くと天津市に入ってゆく。 |
燕潮銘酒廠バス停から再び930号に乗り国易駅前のバス停に戻る。バス停から完成間近の中央電視台の新ビルが見えたが、このデザインでは北京市住民からヒンシュクを買っても仕方がないな。
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中央電視台の新ビル。 |
朝の道を国易駅、建国門駅と逆に辿って崇文門に戻る。
崇文門外大街に面した一郭に建設されていた国瑞城(Guoruicheng/Glory
City)の外観はできあがったようだが、一階の周囲が未だフェンスに囲われている。オープンまでは未だ時間がかかるのだろう。
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左から便宜坊、国瑞城、その先がSoShow。 |
6時に北京新世界万怡酒店のロビーで任科くんと落ち合う。以前は仕事で北京に来る度に利用していたホテルだが最近はとんとご無沙汰だ。
ロビーにやってきた任くんは昨年会ったときよりもさらに精悍な顔つきになっている。仕事での厳しい経験が顔に出ているのかもしれない。再会を喜んで挨拶を交わしているところ劉さんもやってきた。
ホテルの前に停めてあった任くんの車の中では2007年11月以来になる翼さんが待っていた。車のドアを開けた翼さんに挨拶しようと屈んだら、彼女から細長い箱を手渡された。『スカーフです、プレゼント。』だそうだ。
このプレゼントは凄く嬉しい。後で開けてみたら黒字に横にグレーとブルーのラインが入った絹のマフラーだった。任くんと翼さんの二人で柄を選んだそうだが長く愛用させてもらおう。
任くんが運転する車が着いたのは工人体育場北路の「大宅門(Dazhaimen)」。今までに同じ「大宅門(Dazhaimen)」と付いたレストランに行ったことがあるがここにもあったのか。
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大宅門の店内。 |
ここも古典北京料理のレストランだそうで、フロアーの隅に設けられたステージでは中国雑技や瞬時に面が変わる変面が演じられていた。
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ステージでは足でテーブルを回す雑技が演じられていた。 |
大宅門のテーブルには既にIvanさんが待っていた。仕事の様子を聞くと昨年は大変に大きな成果があったそうで彼自身も羽振りが良くなったようだ。
彼ら(任くん、Ivanさん、劉さん)が2008年10月に初めて東京に来たときに買い物や食事に付き合ったのがよほど嬉しかったようで、Ivanさんからは何度も礼を言われてしまった。今回、北京に来た目的の一つが、その時に酒を飲みながらIvanさんと交わした約束、『今度は北京で会いましょう。』を果たすためでもあったわけだが、こちらが面食らうくらいIvanさんから歓待された。
訊いたわけではないが呑むほどに陽気なIvanさん、自ら今年46際、結婚20周年だと披露してくれた。任くんにとってもいい上司のようだ。
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劉さん、任くん、翼さん、Ivanさん。 |
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豊かな香りと味の薬膳スープ。 |
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蒸し鶏肉とパンに挟む豚肉と唐辛子炒め、中国ソーセージ(?)。 |
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今まで口にしたことがない甘味噌のような味と香りの海老。 |
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キクラゲと唐辛子炒め。 |
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デザート。右の羊羹風は「九門小吃」で見たような…。 |
米国の大学を卒業したというIvanさんのジョークはやたらに欧米風で、矢継ぎ早に繰り出されるそのジョークを任くんも劉さんも受け止めかねている様子、彼らをからかうのも面白かった。
帰りしなに店から京劇の面の飾り物と簡単な春節飾りとをもらったので帰国してから飾ってみた。
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大宅門でもらった飾り。 |
楽しく美味しい食事も終わり別れを惜しんで大宅門の前で皆と別れ一人タクシーでSolo IIに戻る。
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