【3月31日】 新紅資倶楽部
7時30分起床、9時朝食。
16階の専用ラウンジではなく2階のダイニングルームで朝食。
打合せが始まるまでの空いている時間に散髪に行くと言う于くんについて行く。
北京の床屋は見たことがないのでついてゆくことにする。
床屋は西花市大街(Xihuashidajie)にあった。途中の花市上頭条(Huashishangtoutiao)で建設が進む国瑞城(Guoruicheng/Glory
City)も大分でき上がってきた。
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花市上頭条で建設が進む国瑞城。 |
初めて店内に入った北京の床屋の様子は床屋と言うより美容院のようだった。サンプルヘアスタイル写真が万国旗のように店内にぶら下がり賑やかな店内だった。
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サンプルヘアスタイル写真が万国旗のような床屋の店内。 |
12時から1時30分までI社のKさん、Yさんと北京新世界商場の小土豆でランチミーティング。今回のNITS訪問に際しての情報交換・意見調整を行なう。
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すっかりお馴染みになった小土豆前で。 |
昼食後、新世界万怡酒店に戻り月曜日の会議内容をKさん、Yさんを交えて詳細に検討、詰めの打合せを重ねる。気づいたら6時近くなっていた。
会議後はYさんのアレンジで『孔乙己酒店』で夕食。
江南料理の店。孔乙己(Kongyiji)という店名は、魯迅の短編『孔乙己』に出てくる人物の名前。
孔乙己が暇をもてあまして毎日居酒屋で酒を飲みながらそら豆を食べる習慣があったため孔乙己はその居酒屋で人々に知られることになったという。
青空文庫では井上紅梅訳訳の『孔乙己』を読むことができる。
I社の上海オフィスから来たサイさんも合流。『孔乙己酒店』ではそら豆の五香粉味煮とトンポーローが名物だとか。どちらも初体験のおいしさだった。
紹興酒も有名でカラフルなカメに入っている。徳利は小型の湯煎になっている珍しいものだった。
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孔乙己酒店の前で。 |
午後9時に『孔乙己酒店』を出てYさんが薦める『新紅資倶楽部(Red
Capital Club)』まで歩いて移動。
『新紅資倶楽部』はアメリカ人が経営するヌーベルシノア(新中華)。清代に建てられた四合院を使っていてとても趣きのある造りだ。川島芳子の旧宅だったとも聞いた。
東49条の暗くてわかりにくい位置にあるので、門の前の大きな中古車(紅旗)を目印に探してみよう。(川島芳子へのリンクは群馬のゴロピカリさんのご好意によります。)
店内には文化大革命時の服装をしたウエイターがいたり毛沢東をテーマにした本や写真集が無造作に置いてあったりでソファに座るとタイムスリップしたような気分になる。
バックグラウンドミュージックが気になり店の人に聞いてみたところ「Afterlife-M・A・K」だと教えてくれた。CDがあれば欲しいのだが、ホテルに戻って調べてみたが見つからなかった。
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ソファに座ると革命児のように見えてくる『新紅資倶楽部』。 |
ソファの後ろの壁に大きな集合肖像画が架けてある。赤いクロスが掛かっているテーブルで演説しているのは毛沢東。中国の革命史に関係のある人達が描かれているというが詳細は不明。
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部屋の隅で一服する毛沢東。 |
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屋根の裏や梁に古い建物の面影が残っている。 |
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こじんまりとしたバーカウンターとバーテンダー氏。 |
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院子と呼ばれる四合院の中庭。 |
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院子。 |
中庭の古い防空壕はワイン貯蔵庫に使われているという。見てもよいと言うので下りてみた。
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乱雑に積み上げられた箱の中はワインの瓶。 |
足元に無造作に転がっている古い電話機、革命時に使われたものでもないだろうが想像力を掻き立てられてしまう。
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足元に転がる古い電話機。 |
貯蔵されているワインは想像していたよりも数が少なかった。銘柄も全てハウスワインだそうだ。
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防空壕のワインセラー。 |
『新紅資倶楽部』の入口は四合院の大門にあたるようだ。入口左手には古くて大きな黒塗りの乗用車『紅旗』が駐車している(置いてある)。
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風水に基づいて建てられていると言う四合院の外壁と門。
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10時過ぎに『新紅資倶楽部』を出て黒田さん、楊さんのタクシー見送り、我々もタクシーでホテルに戻る。
ホテル斜め前の『Blue Green Bar』という変な名前のバーでBerry'sを飲んで一休み。
カラオケがうるさい店だが于くんは気に入ったようだ。ホテル正面玄関の斜め前というのが気楽にさせてくれる。
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『Blue Green Bar』のウエイトレス嬢と。 |
シャワーを浴びて12時就寝。
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