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  2014年4月:ビエンチャン
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福徳廟/迎賓館ワット・シーサケートクア・ラーオ/タート・ダム/ワット・ホーパケオ

【4月27日(日)】 ワット・シーサケート

ワット・シーサケート (Wat Sisaket) は迎賓館の真向かいだったが、何処から入ったら良いのか入口が分からない。

ラーンサーン通りに面して四層の屋根を持った建物があるが、これは入口ではなかった。重要な経典が記された木簡などが保存されているホー・トライ(教典庫)らしい。

ワット・シーサケートのホー・トライらしいが入口が分からない。

塀に沿ってラーンサーン通りを進みぐるりと回ってみたが、周囲はがだんだん寺院とは程遠い印象になってきた。

ワット・シーサケートから離れていくようだ。

ワット・シーサケートへの入口を捜しながら歩道の脇で見つけた赤と白。
ホテルに戻ってからフロント嬢に訊いたところ、赤い花は生け垣に咲くDokkam(日本ではコクシネア/サンタンカ/山丹花と呼ばれているようだ)、白い花はその上に落ちたラオスの国花Jampa。日本ではプルメリア(別名テンプルツリー)と呼ばれている花だった。

Dokkamとラオスの国花Jampa。

寺院の周囲を一回りしてセーターティラート通りに戻った所に入口があった。逆に回れば直ぐに入口が見つかったわけだ。

この門の奥が入口だった。

白い門の手前左、歩道上にラオスと日本の国旗をあしらったプレートを見つけた。
この寺院に関わるパネルなのかと思ったら「ビエンチャン1号道路整備計画 2007年 日本ラオス間無償援助協力による」と記されていた。

日本がビエンチャンの道路整備計画に協力したと記されたプレート。

白い門をくぐって境内を一巡してみる。

寺院の付属施設。

可愛い花だが名前を知らない。

古い小さな黒い仏塔があったが説明板がないのでが残念だが由来が分からない。

由来の分からない古い仏塔と高床式建物は僧坊か?

白い塀の内側に更にもう一つ黄色い練り壁があり、本堂はその内側にある。

本堂は黄色い練り塀の中にある。

本堂がある黄色い塀の内側に入るためには入館料を払う必要がある。日常生活の中で拝観する地元の人達のためなのだと思うが塀の外に新しい仏像が安置されていた。

黄色い塀の外に安置されている仏像。

黄色い塀に沿って正面の入口に回る。

正面の入口からのぞいている本堂の屋根。

入口の前にかけられた説明板は木の板に彫り込まれたものだった。これは珍しい。

ワット・シーサケートの説明板。

説明板にはこんな意味のことが刻まれている。
『ワット・シーサケートは1818年、ラオランサン王国(ビエンチャン)最後の王・アノウボン王統治時代に建立された。寺院完成後、およそ10年間にわたってラオランサン王国(ビエンチャン)は外国の侵略と破壊を受けた。戦争終結後、ラオスの人々は同じ建築様式で寺院を復興した。ワット・シーサケートは1935年に現在見られる形に復旧した。』

持参したガイドブックには全く異なる説明が載っている。
『1551年にラーンサーン王国のセーターティラート王(1534年 - 1572年)が建立を命じたと言われている。1837年のホー族の反乱で収蔵品が略奪されたが、建物は建立当時の原形を留めている。』
ウィキペディアによれば、ホー族によるルアンパバーン侵略(ホー戦争)が起きたのは1872年となっている。

入口の壁に貼ってある注意書きを見たら午前中の拝観は12:00amまでとある。あと15分で12時だ。午後は13:00の開館とある。念のため入館券を売っている職員に訊いたら、同じ入館券で午後も入れるとのこと。入館券(5,000Kip/約60円)を買って入る。門をくぐると直ぐに本堂の正面だ。

本堂の正面。

本堂内は薄暗い。仏像の後ろの壁に規則正しく穿たれた龕(穴)にも小さな仏像が二体ずつ収められている。本堂内に祀られている仏像は合わせて2,052体あるそうだ。

本尊の前で観光客が寛いでいた。

端正な姿をした本堂はアユタヤ後期の寺院建築様式らしい。

端正な本堂。

本堂を囲む回廊を回り始めたところで職員から外に出るように促される。12:00を回っている。
やむなくいったん外に出てランチ、その足でタートダムを回りここに戻って来た。

本堂を囲む回廊。

回廊の壁に彫られた龕は3,420、そこにも二体ずつの仏像が収められている。

回廊に収められた仏像と壁の龕。

龕に収められた二体ずつの仏像。

回廊の木組み。

回廊の外れに面白い形をした木彫りが吊り下げられていた。説明板には“Hang Hod”とある。

Hang Hod.

説明板にはこんなことが書いてあった。

『吊り下げホッド(樋)
ナーガ(龍/蛇神)の形をした長く狭い木製の樋は天恵の水のために使用されたもの。このホッドに刻まれているのはナーガのみで、他の架空の動物が彫られていない独特なもの。ビエンチャンでも珍しいホッドである。』

本堂の横には別のホッドが飾ってあった。

これもホッドだろう。

ワット・シーサケートを出てワット・ホーパケオへ向かう。
(この日は拝観したワット・シーサケートを1ページにまとめたために実際の行程とは異なっている。)

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