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チェンマイ国立博物館ワット・チェットヨート昼食

【8月21日(水)】チェンマイ国立博物館(Chiang Mai National Museum)

ベランダからの空は今日も曇り。

山の手前に雲が浮かぶ今朝の空。

今日の朝食。

フロント・カウンターの横で店を出しているツアー代理店「チェンマイ・エムプレス・トラベル・サービス(CHIANGMAI EMPRESS TRAVEL SERVICE)」で一日ツアー「チェンライ(Chiang Rai)を申し込む。温泉、ホワイト・テンプル、ゴールデン・トライアングル、ランチ、送り迎え付きで1,200THB(3,840JPY)。

チェンマイ・エムプレス・トラベル・サービス。

大きな写真を貼り付けたカタログで熱心に見所を教えてくれる彼女は、何時も一人で客が立ち寄るのを待っている。
17日のツアーと併せて二回お世話になったラット・タナポーン(Rat Tanaporn)さん、ニックネームでニム(Nim)さんと呼ばれているそうだ。

チェンマイ・エムプレス・トラベル・サービスのニムさん。

ハーバー(HARBOUR)の前からソンテオに乗る。
ファイケーオ通り(Huay Kaew Road)からチェンマイ - ランパーン・スーパー・ハイウエイ(Chiang Mai - Lampang Super Highway)に入って2km余り走ると国立博物館の前に出る。40THB(128JPY)。

国立博物館の入り口。

博物館の標識。

ここはタイ北部を代表する博物館で、チェンマイを都に栄えたランナー王国の歴史を中心に、タイの歴史と自然、資源、産業などについて展示している。

門を入って博物館の本館に向かう。

木材を引く象と象使いの像。

博物館本館は北部タイ・ラーンナー様式の屋根と白い壁を持ったタイの民族建築様式を取り入れた建物だ。

博物館本館。

受付で入館料を払おうとしたら、現在二階は改修工事中で一階のみの観覧だがそれでも好いかと念を押された。
半分しか見られないのに入館料は変わらず100THB(320JPY)。

ビザンチンの壁画みたいな絵が付いている入館券。

入館料を払って入ろうとしたら、首から下げているカメラに気づいたらしい係員が『ストロボを発光させなければ館内は自由に撮影して好いですよ』と声をかけてくれた。

木製の仏塔(プラサート)が並ぶ一階ホールの展示。

プラサートはクメール建築の塔状の祠堂で、タイに入ってきて仏塔と同じ役割を担うようになったようだ。

プラサート。

プラサートに収まる仏像。

1724年にチェン・セーンの寺院で見つかったミニチュアのブロンズ製寺院はラーンナー芸術様式のもの。
説明板には“Miniature of bronze vicar (Chiang Sean Inscription). Lana Art, 1724. Found at a temple in Chiang Sean, Chiang Rai District.”とあった。“vicer”は『教区牧師、教皇代理』ほどの意味のようだが、ここでは意味不明。

ブロンズ製のミニチュア寺院。

館内の所々出回っていた大型扇風機。

ここまで見て来たが、二階部分が改修工事中で半分しか見られないからなのか、出会った入館者は二人しかいない。

関内の展示の様子。

1794年に造られた仏陀の足跡。

チェンマイ創建当時のジオラマ。点在する四角の土地に赤い屋根は寺院。

ラーンナーのジオラマの説明板にこんなことが書いてあった。
「 ラーンナー(Lanna)はタイ語で『100万の水田』を意味する。1296年からマング・ライ(Mang Rai)王が統治した北部の王国がそのように呼ばれていた。今日のラーンナーはタイ北部の八つの地域を指している。
ラーンナーという語は1553年に発見された石碑に刻まれており、チェンマイ王朝の3人の王の名前には『十の十万の田』あるいは『ラーンナー』と言う意味の言葉が含まれていた。」

さらにチェンマイの寺院として次のリストも掲示してあった。
アチラコチラで寺院の名前のアルファベット表記を見ているがタイ語の音をアルファベットで表記しているせいか統一されていない。番号は便宜上のもので特に意味は無い。

1 Wat Saen Fang 23 Wat U-Mong 45 Wat Su Tha Wat
2 Wat Buppharam 24 Wat Mun Khong 46 Wat Dab Phai
3 Wat Chang Khong 25 Wat Nang Liew 47 Wat Ho Phra
4 Wat Loy Khro 26 Wat Dok Keaw 48 Wat Pha Bong
5 Wat Muang Lane 27 Wat Chiang Man 49 Wat Phra Singh
6 Wat Phuak Chang 28 Wat Chiang Yeun 50 Wat Mun Ngen Kong
7 Wat Ma Ha Wan 29 Wat Hou Khuang 51 Wat Chang Lan
8 Wat Chetawan 30 Wat Sadumuang 52 Wat Phuak Hong
9 Wat Nong Kham 31 Wat Phan Tao 53 Wat Me Thang
10 Wat U-Sai Kham 32 Wat Chedi Luang 54 Wat Saen Muang Ma
11 Wat Dok Ngen 33 Wat Kitti 55 Wat Pra Sat
12 Wat Chom Phu 34 Wat Chang Tam 56 Wat Pan Cham
13 Wat Chai Sri Phum 35 Wat Nong Jarin 57 Wat Pa Phrao Nai
14 Wat Pa Pao 36 Wat Nong Ya Phrak 58 Wat Lok Moli
15 Wat Jok Keaw 37 Wat Phuak Tam 59 Wat Phra Chao Om Mieng
16 Wat Dok Euang 38 Wat Phra Chao Meng Rai 60 Wat Pa Kha
17 Wat Phan On 39 Wat Ho Tham 61 Wat Pa Tan
18 Wat Pha Khao 40 Wat Sri Kert 62 Wat Chiang Chom (Chedi Plong)
19 Wat Sai Mun 41 Wat Thung Yu 63 Wat Chang Phuak
20 Wat Sai Mun Phama 42 Wat Phra Khru 64 Wat Pa Daeng Nok
21 Wat Chet Tha 43 Wat Kham Tuang 65 Wat Ku Tao
22 Wat Duang Dee 44 Wat Khoun Kha Ma 66 Wat Pan Sat

Chao RajphakhinaiとPrincess Buathipが寄贈したという武器。

チェンマイ王朝の初期の王の肖像画が並んでいる側に、チェンマイ王朝とタイの現王朝(チャクリー王朝)の歴代の王の一覧表が掲示してあった。

右からPhraya Kawila、Phraya Thamma Langka、Phraya Kham Fan。

この初代から三代までの王の髪型がずいぶんと現在の若者風なのが面白い。

Kings of Chiang Mai Dynasty Kings of Chakri Dynasty
1 Phraya Kawila 1782 - 1813 1 King Rama I 1782 - 1809
2 Phraya Thamma Langka 1815 - 1821 2 King Rama II 1809 - 1824
3 Phraya Kham Fan 1823 - 1825 3 King Rama III 1824 - 1851
4 Phraya Phutthawong 1826 - 1846 4 King Rama IV 1851 - 1868
5 Phra Chao Mahotraprathet 1847 - 1854 5 King Rama V 1868 - 1910
6 Phra Chao Kawilorot Suriyawong 1856 - 1870 6 King Rama VI 1910 - 1925
7 Phra Chao Inthawichayanon 1873 - 1896 7 King Rama VII 1925 - 1934
8 Chao Inthawarorot Suriyawong 1901 - 1909 8 King Rama VIII 1934 - 1945
9 Chao Kaew Nawarat 1911 - 1939 9 King Rama IX 1945 - Present

チャクリー王朝とは、1782年、乱心したタークシン王を処刑したラーマ(Rama)一世によって起こされた、現在まで続くタイの王朝。チャクリーとはラーマ一世の改名前の名前である(Wikipediaより)。

左側を下にした涅槃仏は珍しい。

前に上野で開かれた展示会で見た気がする木棺によく似たものが展示してある。スタッフに聞くとやはり王の棺だと教えてくれたが詳細は不明。説明板も無し。

王の木棺。

上野で見たことがあると思ったのは、2012年の夏に上野の芸大美術館で開かれた「草原の王朝 契丹 ― 美しき3人のプリンセス ―」展に展示されていた「彩色木棺(トルキ山古墓出土/10世紀前半)」だった。
比べてみると頭の尖りを除いて確かに似ている。

彩色木棺。

1階のみの観覧とはいえ展示物の量はそれほど多くなく、一時間ほどで見て終わってしまった。

帰りに受付のスタッフに、二階の改修工事は何時終わるのか尋ねると、工事が終わるのは2014年2月頃で、それから展示作業をするので二階がオープンするのは2014年の6月か7月になるだろうとのことだった。

カウンターの上に濃いインクのようなものが入ったガラスのコップが置いてあるので、何か尋ねたらバタフライ・ピー(Butterfly Pea/蝶豆)で入れたお茶だと言って飲ませてくれた。

インクのようなお茶。

花にお湯をかけるだけの花茶。

花も見せてくれたが鮮やかなブルーの花だ。

胃腸内をキレイにしてくれる上に目にも好いのだという。これにレモンを入れるとピンク色になるのだというが、あいにくレモンが無い。見たかったな。がレモンが無い。

蝶豆の花はこんな形をしている。

応してくれたのはポム(Pom)さんとヤー(Ya)さん、ついでにワット・チェットヨート(Wat Chet Yot)迄の道を聞くと博物館を出て5分ほどだと教えてくれた。

Pomさん(左)とYaさん(右)。

二人にお礼を言って本館出る。木立の間から馬が…

何で馬が…?

回り込んでみたら人形だった。。

芝生の中に大きなキセルが埋め込まれているが、焼き物の窯のようだ。
説明板を見ると「ワン・ヌア窯」とある。美術部の手により1972年、ラン・バーン州ワン・ヌア地区で発掘・調査され、移築された炉で15 - 17世紀のものらしい。

ワン・ヌア窯。

本館全景。

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