【5月20日(火)】南禅寺
朝のテレビニュースによると関東地方は強力な台風に見舞われているようで、早朝から通勤圏の殆どの電車が動いていないらしい。こちらでも昨夜パラパラと降った様子だが今朝は青空ものぞき始めている。
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今朝の空は厚い雲の切れ間に青空がのぞいていた。 |
シャワーを浴びてから2階のレストラン「アクアブルー(AQUABLU)」でビュッフェスタイルの朝食。アメリカ人らしい初老の女性がホテルのスタッフをつかまえて「発酵した大豆はないの?」と聞いているのだが分からないようだ。近づいて訊いてあげるとどうやら納豆を探しているらしい。あいにく納豆の用意はないそうで彼女に伝えると残念そうだった。
部屋に戻り昼過ぎまで写真の整理をしてゆっくりする。
ぼちぼち腰を上げて南禅寺を目指す。フロントでホテルからの距離を訊くと徒歩でゆっくり歩いてもホテルから10分くらいの距離だと言うのでブラブラと歩き始める。
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蹴上から金地院に抜けるトンネル。 |
トンネルを抜けると全く人通りがない静かな道が延びている。金地院の東照宮門前を過ぎると金地院山門の内側に出た。
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金地院山門から蹴上方面を見る。右の白壁内が金地院。 |
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金地院山門。 |
金地院山門を抜けると直ぐ右手が大本山南禅寺だ。入り口門の横には修学旅行生が乗るのだろう観光バスが何台も止まっている。
入り口の門を入って直ぐ右手の天授庵の前を素通りして黒々とした三門の前に回る。この黒さは圧巻。
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紛れもない木造建築。 |
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天授庵の前から。 |
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三門の奧に建つ法堂。 |
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法堂の内部。 |
法堂の右奧に明治時代に日本人だけで建造したという水路閣がある。古い寺の横に明治23年に竣工したという赤煉瓦造りの水路閣はなかなかの見物。
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水路閣。 |
先ほど素通りした南禅寺の塔頭の一つ「天授庵」に戻り、枯山水と庭園を参観する。他に参観者もなく奥行きのある庭園を静かにゆっくり回ることができた。
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本堂前の東庭は枯山水。 |
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反対側から見た東庭。空きは紅葉が見事らしい。 |
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本堂の横手に回ると柴折り戸があった。 |
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柴折り戸をくぐると書院が見える。 |
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書院の南庭の八つ橋と菖蒲。 |
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書院の南庭は池泉回遊式庭園。 |
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秋は書院の直ぐ側まで紅葉が迫る様子が想像できる。 |
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足音を聞きつけて寄ってきた鯉は餌をもらえると思ったらしい。 |
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非公開の本堂内部。 |
天授庵を出て金地院の横を抜ける道を引き返しホテルに戻る。ロビーのティールーム「メイフェア(MAYFAIR)」でしばし休憩。
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ウエスティン都ホテル京都。 |
ホテル5階にある彫刻家 井上武吉の手になる「哲学の庭」を覗いたが誰もいない。大きな石ドイを流れ落ちる水音と上と下の二つの池が不思議な空間を作っている。
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空中庭園のような「哲学の庭」。 |
7階から裏山に出る。茶席の「可楽庵」と数寄屋造りの離れ「佳水園」がある。佳水園は外国からの宿泊客に人気があるようでこの日も何組か出入りする姿を見かけた。その先が野鳥の森(探鳥路)で細い道が一本、深い森に続いている。
これが想像以上に山深くて、一周して元の場所に戻るのに35分ほどかかった。歩いている間中山のあちらこちらで鶯の鳴く声がしていた。
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野鳥の森と探鳥路。 |
夕食はホテル内の「華頂」でしゃぶしゃぶ。10,500円/人。酒代も含めて二人で26,070円也。
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前菜。 |
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野菜の他は近江牛の皿とご飯、味噌汁、香の物とデザート。 |
やっぱり鍋はゆっくり食べていられなくて気忙しい。
食後はJazz Nightの案内に誘われてこれも前に入ったことのある“Bar
Moon Light”へ。ハバティーニ(1,200円)を頼んだのだが目の前に置かれたグラスは松脂臭い。ステアーしてくれたバーテンダー氏をそっと手招きして『これジンベースじゃないですか? ハバティーニって頼んだんですが。』バーテンダー氏はえらく恐縮して直ぐに作り直してくれた。ハバティーニを頼む人は滅多にいないので聞き間違えたのだとバーテンダー氏はしきりに謝っていた。
Jazz Nightのプログラムで今出哲也(p)、池田杏里(vo)のワンステージを楽しんだ。彼女はライブ活動を初めて一年だそうだがもう少し場数を踏めばいい歌い手になるだろう。ピアノが一曲だけRay
Brrayant風になったが直ぐにボーカルを追いかけていってしまった。
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青いグラスラックは3年前と変わらない。 |
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ブルーハワイ(1,600円)。 |
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演奏中の池田杏里(vo)さんと今出哲也(p)さん。 |
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"Moon Light"の前で池田杏里(vo)さんと今出哲也(p)さん。 |
池田杏里(vo)さんと今出哲也(p)さんの写真を撮って部屋に戻ったら9時半になっていた。
昨日確認した"Hello
Dolly"が気になって一人で先斗町に向かう。
ホテル前の地下鉄、蹴上駅から二駅目、三条京阪で下車すると先斗町の北の外れ近くに出た。それにしてもこの地下鉄、二駅で210円は高いな。
先斗町を南の外れまで歩いたが"Hello Dolly"は一階での営業だと言うことが分かりペケ。
先日出張で来たときに入った店が見つからない。ひょっとして先斗町の東側にあったという思いこみで探しているのではと思い、"Hello
Dolly"の斜め前の西側を探すと直ぐに見覚えのある "Stardust Club"の行燈看板が見つかった。
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あったよ!看板が。階段を上がると見覚えのあるドアが待っていた。 |
2階に上がりドアを開けると先客が4人、カウンターの中に先日のマスターはおらずアルバイトのお兄さんが一人。
カウンターの一番はズレに腰掛けて、お兄さんに声をかけたら今夜は不在のマスターの名刺をくれた。
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"Stardust Club"のカウンター。 |
"Teacher's"で"On the rocks"(800円)を作ってもらい先斗町の夜の重い空気に浸る。
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カウンター横は小さなライブができるようになっている。 |
"Stardust Club"を出て"Hello Dolly"の前を通り、木屋町三条の「みよし」を覗いて見たが、ラーメンを食べる気分にならなかったのでそのまま地下鉄でホテルに戻る。
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人通りも少ない深夜の先斗町。 |
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"Hello Dolly"ドア左のショーウインドーはお洒落。 |
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木屋町通り三条の長浜ラーメン「みよし」。 |
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終電を待つ蹴上駅ホーム。 |
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