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 2008年5月:京都
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【5月18日(日)】花伝

ゴールデンウイークを避けて新緑の京都行き。仕事で京都に行くことは時々あるが家族旅行で京都に出かけるのは2005年5月以来。

9時半過ぎに家を出て東京駅に向かう。

日曜日の東京駅はさすがに混んでいる。駅弁「東京弁当」を調達してホームへ。
11時10分発の「のぞみ23号」はほぼ満員。

700系車輌ののぞみ号。

13時28分京都駅着。

ホームからコンコースに下りるとあちらこちらに修学旅行の中学生が床に座らされてる。自分の修学旅行ってこの時期だったかな?

今夜の宿になる六角堂通りの京懐石旅館「花伝」まで京都駅前からタクシー。
タクシーを降りると小型トラックが山のような旅行鞄をおろして台車に載せている。修学旅行生と一緒なのかと一瞬心配したが台車が入っていったのは別の旅館だった。やれやれホッとした。

「花伝」エントランス。

「花伝」玄関。

チェックインの時間にはまだ間があったのでフロントに荷物を預け、花伝と同じ通りにある、歩いても5分ほどの六角堂を見学する。

Wikipedia によれば六角堂は通称で「紫雲山 頂法寺」。
聖徳太子がこの地を訪れ池で水浴した際にそばの木にかけた持仏の如意輪観音が離れなくなってしまったという。
夢のお告げでその観音がこの地で衆生済度を希望したので六角形の堂を建立して安置したのがこの寺の始まりだそうだ。

「紫雲山 頂法寺」山門。

本堂。境内が狭く六角形が伝わる写真を撮ることができない。

平安遷都の際に六角堂が街路の中央にあたり邪魔になったが黒雲が現れて北方へ約5丈(約15m)運んだと「元亨釈書」にあるそうだ。その時、とり残されたのがこの礎石だとも伝えられている。

取り残された礎石が「へそ石」と呼ばれているのは、この石の位置が平安京の中心であることに由来しているとも、京都盆地のほぼ中央に当たることによるともいわれているかららしい。

「へそ石」。

その後、錦市場まで足を伸ばし端から端まで歩いてみた。

歩いているとジンワリ汗ばんでくる。初めて錦市場に来たのはいつだったのか思い出せないが、こんなにオシャレな店が並んでいたかな?

錦市場。

錦市場を抜けて京極通りを少しぶらつき旅館に戻りチェックイン。

荷物をほどいて直ぐに大浴場へ。他に入浴している客が無く貸し切り状態で久々伸び伸び、ゆっくり、ノンビリできた。

部屋は決して広くはないが天井が高くて気持ちが良い。
ベランダに玉砂利が敷き詰められていて庭のようになっていたり、部屋と部屋付きの風呂場にそれぞれ畳半分ほどの坪庭があるのが珍しい。

「二人静」と名付けられた部屋。

床柱に掛かった花瓶のアザミとカーネーション。

出窓下の壁下端に和紙が貼ってある。

和紙は能の台本のようだ。

置物のこのサカナはムツゴロウ?

6時過ぎから部屋で供された夕食は京会席。この旅館は別館で京料亭「にしむら」も経営している。

黒いテーブルにサーモンピンクのマットが怪しげ。

ホタル烏賊沖漬、笹漬小袖寿司、千巻麩、鯛の子旨煮、川海老唐揚、子持昆布。

鯛、まぐろ、車海老。

蛸、長芋素麺、オクラ。

国産黒毛和牛花旬爐(白葱、青とう、ヤングコーン)。

鰆新緑焼き、花山椒。

蓮根まんじゅう。

賀茂なす田楽、二食味噌、木の芽。

鱧、順才、ハス芋、梅肉が入った吸い物と五色盛りの香物でご飯。最後はメロンと苺で〆。


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