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  2003年7月:カルガリー
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【7月11日】 成田 → カルガリー

18時30分、成田発。
出国審査のカウンターはがらがらだったが、機内は満席。
カナダに入るために2枚の健康に関するレポートを書かされたがSARS対応だろう。

同じ日の11時30分、バンクーバー国際空港着。
空港内は旅行者でひどい混雑だ。

両替えカウンターで窓口の女性にパスポートを見せたら「私のファーストネームもMasayaだ」と話しかけられた。私はフィリピン人だと言いながら、Masayaはフィリピン語でHappyという意味だど笑って教えてくれた。

カルガリー行きの便が12時30分発なのに既に12時15分を回っている。
ゲートは長い列。近くにいる係官にチケットを見せて先に手荷物のチェックを受けさせてもらう。大きめのバックルが付いているベルトも鞄と一緒にトレーに入れたのだがベルトだけ出てこない。時間が気になるのでベルト無しで搭乗ゲートに急いだ。

14時00分、カルガリー空港着。
午後2時過ぎに馬橋を出て同じ日の午後2時過ぎにカルガリーに着いたことになる。

手荷物を探していると後ろからHelenaが声をかけてくれた。 彼女の車で空港を離れる。
中国とはまた違った印象のだだっ広さだ。車の窓から入ってくるのは辺り一面に植えられているクローバーの青い匂いだ。気温は22度。からりとした強い日差しが気持ちがいい。

Helenaの家に着き荷物を下ろしているとScottが出迎えてくれた。目が優しい物静かな印象だ。初めて会ったのに直ぐにうち解けた。

お世話になったHelenaの家。左がScott、右がHelenaの車。

Helenaの家がある辺りは住宅地だが、道路が広く高い建物がないので空も広い。

この道の両側に住宅が並んでいる。

庭は大きな杉の木と手入れの行き届いている緑で青々している。真ん中の角形パラソルの下が滞在中によく朝食をとったテーブル。

庭から見た家の様子。

ゲストルームに荷物をほどき、持って行ったノートブックパソコンを部屋に設置されているHUBに接続する。この家はScottがいろいろと手を入れていて各部屋にHUBが設置してある。おかげで普段使っているメールサーバにも簡単にアクセスすることができた。

普段はHelenaの事務室をかねているゲストルームは半地下になっている。壁の肖像画はHelenaの作品。ベッドはノートパソコンに向かって座ると背中側にある。

右手の机の上は持参したノートパソコン。

この家には他にエスキモー犬の雄の雑種Rothkoとネコ2尾が同居している。Rothkoは右目が茶色、左目が青色をしている。ネコの名前は忘れた。写真も人なつこいこのネコしか撮れなかった。

夜は彼等の友人、Vern ・ Setsuko Moulton夫妻が来てベランダで一緒に食事。Setsukoは版画家だ。Vernはロシアや東京にも居たことがあるというガルフ石油の技術者で、今は引退して文字どおり悠々自適の生活をしている。

この明るさでも既に夜の10時を過ぎている。

夜11時30分を過ぎても未だ空は青い。いつのまにか真夜中だ。帰宅するVern ・ Setsuko Moulton夫妻と再会を約し見送る。Calgary最初の一日は日付けが変わって夜も0時を回っていた。


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