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  2022年7月:博多
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印刷文化の黎明知味観・学食・印刷の世界史東長寺華味鳥

【7月2日(土)晴】東長寺

西南学院大学を後にして西新駅から祇園駅に戻る。
祇園駅を出ると目の前に長い油土塀と黒い門がある。福岡藩主・黒田家の墓所「東長寺」だ。

東長寺山門。

東長寺は806(大同元)年、空海が33歳の時に建立した真言宗の寺院で、空海が建てた寺院の中で一番古い寺と伝わっている。
江戸時代に福岡藩主黒田家第二代忠之公の帰依を受け、黒田家の菩提寺になった経緯がある。

山門の左に収められた持国天。

右側の多聞天。

山門の左側に2011年に東長寺の創建1200年を記念して建てられた石碑が建っている。亀趺(きふ)に乗った石碑には「密教東漸日本最初霊場」とある。

亀趺に乗った石碑。

亀趺は石碑を載せる大亀の形をした台石のことで、この亀を贔屓(ひいき)といい、龍の九子のうち龍になれなかった一子で、巨大な亀の形に似た想像上の霊獣だといわれている。

亀趺。

「南岳山」と扁額がかかる山門の左には「九州八十八ヶ所第一番霊場」、右には「九州三十六不動霊場第三十六番札所」の札がかけてある。

山門の扁額「南岳山」。

山門をくぐると目の前が本堂。

本堂。

堂内には千手観音菩薩像、不動明王像、弘法大師像の三体が安置されている。

本堂内。

本堂の前に建つのは福岡市の文化財に指定されている六角堂。1842(天保13)年建立。礼拝しやすいように正面が広くなっており、屋根は珍しい行基葺き。

六角堂。

真新しく見える五重塔は2011年に東長寺の創建1200年を記念して建てられたもの。高さ約26メートルの檜を使った伝統的な木造工法で建てられている。

五重塔。

境内墓地には福岡藩主黒田家・第二代黒田忠之、第三代黒田光之、第八代黒田治高の墓が葬られた当時のままの姿で並んでいる。

第二代黒田忠之の墓。左右は殉死した五名の家臣の墓。

第三代黒田光之の墓。

第八代黒田治高の墓。

境内の一番奥にひっそりと建つのは「太子堂」。扉が閉まっていて中を見ることができなかったが、軒先には「十一面観世音」と「摩利支天」と書かれた額が掲げられていた。

太子堂。

本堂右手の社務所から二階に上がると。

二階の大仏殿入口。

ここに安置されている大仏は日本で一番大きな木造座像で、高さ10.8メートル、重さ30トン、光背の高さ16.1メートル。1992(平成4)年に完成した大仏で「福岡大仏」と呼ばれている。

福岡大仏。

大仏の台座横から台座内に設けられた地獄極楽巡りができる。中に入ると壁には地獄絵図が並んでいる。以下順に見てゆく。

三途の川。

閻魔大王の裁判。

賽の河原。

無間地獄。

大焦熱地獄。

大叫喚地獄。

餓鬼道。

畜生道。

阿修羅道。

最後の一枚は説明が無い

続く壁に貼ってあるのが「戒壇めぐり」の案内。

「戒壇めぐり」の案内。

厚い膜の隙間を抜けると、真っ暗闇でいくら目を凝らしても何も見えない。

「仏の輪」は見えなかった。

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