松虫寺　松虫皇女御廟

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　 2010年11月：松虫寺

【松虫寺　松虫皇女御廟】

薬師堂の裏に古い石柵に囲まれた一郭がある。松虫姫の墳（つか）だ。
波乱に富んだ生涯を終えた松虫姫の遺骨は遺言によって松虫寺に分骨され、村人の手によって境内に建てられた墳（つか）に丁重に葬られたと伝わっている。

松虫姫御廟。

「松虫皇女之御廟」と刻まれた御廟前に立つ石碑。

御廟の中に立つ石碑には何やら刻まれているのだが何と書かれているのか、全く判読できない。この石碑の裏側には宝亀二年二月十二日（771年）と刻まれているという。

判読できない石碑の表。

御廟の裏に回って石碑の裏側を見たが文字らしい刻みがない。

チョット見には文字らしいものが見えない石碑の裏側。

さらに角度を変え目を凝らすと、ようやく「宝亀二二」と読める刻まれた文字が見えた。

中央より少し下がったところに「宝亀二二」と読める文字があった。

御廟の横にまわると石柵の中に大きな杉の木が生えているのがよく分かる。

御廟から伸びる杉の木。

御廟左側の祠は「金界累」と読めるのだが意味不明。

御廟の右側に建つ「松蟲姫碑」には「明治二十四年十四位二月十五日　従四位藤嶌正健篆額」と読める。

御廟右に立つ石碑。

従四位藤嶌正健による篆額。

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