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       【8月12日(土)曇後晴】ワット・プラタート・ドイ・ステープ  
      2時ちょうどにホテルまで迎えに来てくれた奥村さんに山の上にある寺院ワット・プラタート・ドイ・ステープ(Wat Pra That Doi Suthep)を案内していただいた。 
         
      チェンマイ動物園の前を通って高さ1080メートルのステープ山(Doi Suthep)の曲がりくねった道を登ること40分余り、チェンマイ中心部からおよそ15キロメートル、赤煉瓦の回廊と三角屋根の門の前に出た。 
       
      タイ仏教の聖地と言われているワット・プラタートに到着。 
      
        
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          | ワット・プラタートへに到着。 | 
         
       
       
      
         
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          | ワット・プラタートへの石段。その広さから参詣者の多さが想像できる。 | 
         
       
       
      
        
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          | 石段と入り口の門を振り返る。 | 
         
       
       
      
        
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          | 石段の一角に集まっているのは土産物店。 | 
         
       
      さらに山頂を目指すには350段ほどあると言われる参道の長い石段を上るか、最初の門の横にある有料ロープウェイ(片道50THB/180JPY)を利用するのだが、当然石段を選択。 
      
        
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          | ナーガ(蛇神)に守られた参道。 | 
         
       
              こちらのナーガは鰐の口から出てきたのか、呑まれようとしているのか。それにしても見事な彩色だ。このナーガをはじめバンコクやビエンチャン、ルアンパバーンで見たナーガの様式の違いが面白い。 
         
      この石段の修復記録が鰐の腹の下、子鰐の上の薄青色の壁に埋め込まれているのが見える。 
      
        
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          | 見事な彩色のナーガ。 | 
         
       
       
      
        
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          | 登りがいのある参道の両側はナーガの胴に守られている。 | 
         
       
       
      
        
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          | 民族衣装を着たモン族の子供達、写真のモデルで小銭を稼いでいるようだった。 | 
         
       
      参道を登りきると直ぐに寺院前に出た。ここでロープウェイを利用した奥村さんと落ち合う。 
         
      ドイ・ステープ寺は1383年にランナー王朝六代目ク―ナ(Kuena)王によって建立された寺院だが、その時の逸話として次のような話が残されている。  
      
        スコータイの高僧スマーナセラは夢で、パンチャ(Pang Cha)に行って聖遺物を探すようにと啓示を受けた。そこでパンチャに往くと仏陀の遺骨(仏舎利/肩の骨と言われている)が見つかった。 
          遺骨が発掘されると不思議な幻が現れ、それが神聖なものであることを証明して見せたという。 
           
          スマーナセラは仏舎利をスコータイの王ドハルマラジャ(Dhammaraja)に届けたときに、王は供養の式典を開きスマーナセラをねぎらった。 
           
          ランナーのク―ナ王は仏舎利のことを聞き、スマーナセラにそれを持ち帰るように命じた。 
          スマーナセラはドハルマラジャ王の許可を得て1368年に、仏舎利をランプーン(Lamphun/タイ北部)に持ち帰った。 
          仏舎利を寺院に安置しようとしたときに、大小の二体に割れていることが分かった。 
           
          その内の小さな一体は旧市街のすぐ外側にある寺院ワット·スワンドクに安置した。 
           
          クーナ王はもう一体の仏舎利を安置するために新しい寺院を建てることにし、その場所を決めるために、神聖な白い象に仏舎利を乗せ象の歩くに任せたところ、象はステープ山に登り山頂に着くと右回りに三回周りながら三度鳴き声を上げて息絶えてしまった。 
           
        そこでク―ナ王は象が倒れた場所に深さ4メートル、幅13.5メートルの穴を掘り6枚の板で大きな箱を作って仏舎利を安置し、さらにその上に高さ10メートルの塔を建てた。 
       
       1538年、ラーンナー・タイ王朝十二代目プラムアンゲートラーオ王は仏塔を改修して、幅を12メートル、高さを550センチメートル大きくし、表面には金箔を貼った。さらも塔の上部には蓮の花をモチーフにした黄金の飾りを取り付ける。 
           
        1557年には、ランプーン県ワット・オソガランのヤーモンコンポー貫主によって、参拝の便のためにと石段が作られる。 
   
      さらに1935年に高僧シーウィチャイ師によってステープ山の麓から寺院まで11.53キロメートルの道路が作られている。 
      
        
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          | ここからワット・プラタートの中に入る。 | 
         
       
      入り口を入って寺院内に入ると履き物を脱ぐ。寺院内は土足厳禁なのだ。 
      
        
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          | ワット・プラタート内は土足厳禁。 | 
         
       
       
      
        
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          | 仏舎利が納められたチェディ(仏塔)は高さ22メートル。 | 
         
       
       
      
        
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          | 仏塔と蓮の花をモチーフにした傘。 | 
         
       
      仏塔の周囲には沢山の仏像が、それも野天の下に安置されている。 
      
        
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          | 仏塔の周りに安置されている仏像群。 | 
         
       
       
      
        
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          | 仏塔を囲む回廊。 | 
         
       
      仏塔の前に寄進された仏像の中に綺麗なエメラルド色をした仏像があるがガラス製。 
      本物のエメラルド像はバンコクのエメラルド寺院(ワット・プラケーオ/Wat Phrakeaw/ワット・シーラッタナーサーサダーラーム/Wat Phra Sri Rattana Satsadaram)に安置されている。 
      
        
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          | レプリカのエメラルド仏。 | 
         
       
       
      
        
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          | 涅槃仏の由来はタイ語の説明のみ。右隣はレプリカのエメラルド仏(だと思う)。 | 
         
       
       
      
        
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          | 回廊からの仏塔と本堂の屋根。 | 
         
       
       
      
        
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          | 蓮の花と本堂。 | 
         
       
       
      
        
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          | 本堂内部とご本尊。ここでお祓いを受けることもできる。 | 
         
       
            寺院の裏側は旧市街や飛行場を一望できる展望台になっていた。 
      
        
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          | 中央に菱形に見えるのが旧市街。右端に参画に見えるのが空港の端。 | 
         
       
       
      
        
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          | 中央がチェンマイ空港。 | 
         
       
      参詣後は直ぐに下山せず、木陰で奥村さんと珈琲を飲みながら来し方、これからのことなどなど一時間半ほど語り合う。 
      
         
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          | 来月初めに帰国する奥村さん。 | 
         
       
       6時過ぎに下山。 
         
        奥村さんの車をコンドミニアムに置いてから夕食は、たまたま見つけたという赤提灯の居酒屋「ほし」で。 
         
        ビールに焼き鳥、この焼き鳥が出てくるまでの時間が長いこと長いこと。20分以上経って出てきたと思ったらに焼きすぎで固い。 
        店の女将さんは日本人と結婚しているタイ人、ご主人は長野在住、日本人スタッフ無し。 
         
        店に入ってから降り出したスコールも帰る頃には上がり、外は涼しくなっていた。       
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