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       【8月23日(金)】ワット・ウモーン(Wat Umong) 
      雨も上がったのでワット・スワンドークのでソンテオを捕まえ、ワット・ウモーンまでの値段交渉。 
      運転手の小父さん、こちらが行きたい場所は分かってくれたようだが『幾らなのか?』に、聞き取れない言葉を吐くばかりで、一向に要領を得ない。しきりに両手でタイムアウトのようなTの字を作って見せるばかり。やっとこちらがそのゼスチャーを理解していないのに気づくと“60”と書かれたカードを示した。了解、ワット・ウモーンまで60THB(192JPY)。       
      
         
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          | ステープ通りを山に向かってさらに西へ。 | 
         
       
      
        乗り込んだソンテオには先客が三人、女子大生らしい。軽く挨拶を返してくれた後は再びおしゃべりに夢中。 
ソンテオはスワンドークよりさらに西へ、チェンマイ飛行場を避けるようにクネクネと細い道を抜けて森の中に入り込み突然停まる。怪訝そうな顔をして女子大生が『ワット・ウモーンですよ。』と促してくれた。       
      
         
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          | ワット・ウモーン入口。 | 
         
       
       
      
        
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          | ワット・ウモーン門札。 | 
         
       
      一人ソンテオを下りて奧に進む。 
        この寺院は今まで見て来たタイ寺院とは全く趣が異なり、深い森の中にある。門を入った奧に全体配置図があった。 
      
         
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          | さて、右に行こうか左にしよか? | 
         
       
       
      
        
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          | 山岳寺院のように施設が広い範囲に広がってる。 | 
         
       
      どちらに行っても深い森で、ヤブ蚊と湿気がスゴイ。 
歩き始めると後から追い越していった二人の僧、オレンジ色の法衣が濃い緑の中で鮮やかだ。 
       
      この寺院は1297年にラーンナー王朝(Lanna Dynasty)のメンラーイ王(King Menglai)によって、瞑想寺院として喧噪を離れたこの森の中に造られたそうだ。 
      
         
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          | オレンジ色の僧衣が緑の中で鮮やか。 | 
         
       
      両手で空を絞るとしずくが落ちるのでは中と思ってしまうほどの湿気とヤブ蚊とに追われながら、閉まったままの図書館の前を過ぎると、短い赤煉瓦の階段の両側からかなり古い崩れかかったヤック(魔神)の出迎えを受ける。 
      
         
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          | 苔むした赤煉瓦の階段とヤック像。 | 
         
       
       
      
        
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          | 左側のヤック像。 | 
         
       
       
      
        
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          | 右側のヤック像。 | 
         
       
      階段を登り切って魔神達の挨拶を受けると直ぐその先にメンラーイ王の銅像が建っている。銅像脇に説明があった。 
         
      『メンラーイ王は1239に生まれ、チェーンセーン(Chiangsaen)市の統治者として、彼の父ラーメン(Laomeng)王の跡を継ぐ。メンラーイ王は統合能力に優れており、1259年には多くの地方都市をラーンナー王国に併合し、国を統治するために“Mangrai-sat”と呼ばれる法を制定している。 
        1311年に72歳で亡くなったメンラーイ王はラーンナー王朝の初代の王で、彼の後に17代にわたる王達が続いている。 
      メンラーイ王がチェンマイ市を造った後の1297年頃、彼は“The XI Huge Bamboo Clumps”の近くに瞑想のための寺院を造ったが、これがワット・ウモーン(Wat Umong/別名 Suan Buddhadhamma)だ。』 
      
         
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          | メンラーイ王像の前にいるのはホンモノの鶏。 | 
         
       
      メンラーイ王像の先に興味深いモノが立っている。インドのヴァイシャリ(Vaishali)にあるものに似ているアショカの柱(Ashoka Pillar)で、その一番上に4頭の獅子と車輪を、さらにその上に大きな車輪をのせている。 
      同じような柱はサールナート博物館(Sarnath Museum)にもある。4つのライオン頭はインドの国章として採用されている。 
      
        
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          | アショカの柱。 | 
         
       
       
      
        
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          | 柱頂部の獅子と車輪。 | 
         
       
      アショカ柱の後ろに立っているのはタイの高僧クルバ・スリウィチャイ(Kruba Srivichai)だと、インターネット上の何処かで読んだ気がするのだが、そのサイトが見つからない。 
      銅像の台に説明板が嵌め込まれているのだがかすれたタイ語のみで現地には手がかり無し。 
      
         
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          | クルバ・スリウィチャイ像なのか確認できない。 | 
         
       
      
タイの高僧の背後に煉瓦を積み上げた台形の構造物があるが、ここが瞑想のために造られたトンネルでこの寺院の目玉観光スポットだ。 
      
         
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          | この下にトンネルがある。 | 
         
       
       
      
         
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          | トンネルの入口。 | 
         
       
       
      
         
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          | トンネルを入ると正面に仏像が見える。 | 
         
       
       
      
         
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          | この仏像、なかなかハンサム。 | 
         
       
       
      
        
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          | ハンサム仏像から続くトンネルの突き当たり。 | 
         
       
       
      
        
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          | 上の写真の仏様。 | 
         
       
       
      
        
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          | 一連のトンネルは今も補修が続いている。 | 
         
       
 
      
        
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          | 一般の人が瞑想中で、物音を立てることが憚られた。 | 
         
       
      瞑想トンネルを出ると、ここにも階段があったの登ってみる。 
      
        
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          | トンネル横の階段。 | 
         
       
      階段を上るとトンネル群の屋根の上に出る。そこに仏塔が建っていた。 
      
        
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          | トンネルの上に建つ仏塔。 | 
         
       
      仏塔の裏に回ると、緩いカーブを描いたトンネルの屋根の上。 
      
        
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          | カーブを描いているトンネルの屋根。 | 
         
       
      屋根の横にある階段を下りるとトンネル用の窓が開いている煉瓦の壁。  
      
        
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          | トンネル用の窓が開いている壁。 | 
         
       
       
      
        
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          | 煉瓦壁の脇にあるトンネルの入り口。 | 
         
       
       
      
        
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          | 上の写真入り口から覗いたトンネル内。 | 
         
       
      煉瓦の壁をグルリと右に回り込む。煉瓦を積み上げた斜めのトンネルの外壁が長い。 
      
        
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          | 傾斜して積み上げられたトンネルの外壁。 | 
         
       
       
      
        
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          | ひどく痛んでいるが獅子かな? | 
         
       
      瞑想トンネル、仏塔、瞑想トンネルの裏側を回って、魚が泳ぐ池があるはずの仏塔の南側に下りて行く。 
      途中の未だ新しいお堂の中で、履き物を脱いで上がった一組の若いカップルが丁寧に時間をかけて願い事をしていた。 
      
        
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          | 真新しいお堂で祈る若いカップル。 | 
         
       
       
      
        
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          | 池の手前で大木発見、これも菩提樹かな。 | 
         
       
       
      
        
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          | 魚に餌をあげられるそうだが来てみたら泥水池だった。 | 
         
       
       
      
        
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          | 池の側の“Chanting Place”、声明堂とでも訳すか。 | 
         
       
      この道を往けば元の入口に出られるはず。Tシャツは湿気と汗まみれだ。 
      
        
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          | この先が入口になる。 | 
         
       
       入口まで戻ってくると数台いたトゥクトゥクの一人が手を振る。ホリデイ・ガーデンまで幾らか聞くと80THB(256JPY)、60THB(192JPY)では、というとNo。 
      押し問答もどきをしているところにソンテオが入って来て客を降ろしているので、声をかけるとこちらは100THB(320JPY)。先ほどのトゥクトゥクの小父さんに声を掛け直し80THBで乗るよ、と告げると笑って走り出してくれた。  
      
        
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          | 80THBのトゥクトゥクの運転手氏。 | 
         
       
       
      
       
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