|  
      
       【4月3日】 国旗掲揚式 
      4時起床。シャワーを浴びて目を覚ます。 
        5時少し前に電話で于くんを起こす。 
         
        ホテルの前からタクシーで天安門広場まで行くが、この運転手、妙なところを走り回っている。 
        気になって『こんな所を走って天安門広場に行くのか? 天安門広場はホテルからもっと近いゾ。』と于くんを促すと運転手と大声で口論を始めた。どうやら、 
         
        『お前はDianmen(地安門)と言ったじゃないか』 
        『なにお俺はちゃんとTiananmen(天安門)と言ったぞ、聞き間違えたのはお前じゃないか』 
        『なに~、おまえがもっとはっきり発音しないからだ』 
        『なんだと~、俺は中国人だぞ、寝ぼけた頭で聞き間違えたのはお前の方じゃないか』 
         
        みたいなことをやりあっている。 
         
        運転手は興奮してステアリングそっちのけで両手を振り回し、隣のシートに座っている于くんと熱くなっている。 
        結局ダッシュボードの上に立ててあるタクシー免許の番号を見ながら于くんが携帯電話を取り出したところで、運転手はあわててメーターを戻し、窓を下ろして外気に当たりながら落ち着こうとしている。 
         
        広場に着くと運転手が料金は要らないというのを、かかったものはかかったんだからといって20元渡して車を降りた。 
         
        国旗掲揚台の周囲には既に長い人垣ができている。 
        朝の5時半だというのに何台もの観光バスが観光客を大勢乗せて来ているのには驚いた。 
        5時50分を過ぎた頃、天安門の真ん中から整列した衛兵が行進して出てきた。 
      
         
            | 
         
         
          | 国旗掲揚は日の出とともに始まる。 | 
         
       
       
      
         
            | 
         
         
          | スピーカから流れる『義勇軍行進曲』に乗って五星紅旗がポールを上ってゆく。 | 
         
       
       
      
        
            | 
         
        
          | この間およそ30分程だったか。 | 
         
       
       
      
        
            | 
         
        
          | 周囲は観光客ばかり。 | 
         
       
       国旗の掲揚は30分足らずで終わり、見学に集まった観光客は三々五々バスに戻っていった。 
        我々はバスの前で客待ちをしていたタクシーに乗り込んでホテルに戻る。ホテルまで10元。 
         
        9時朝食。 
        10時過ぎにメールチェック。 
         
        于くんは今夜からの部屋の手配に外出する。 
        そう、仕事が終わったので宿泊費が比べものにならないくらい安い北京新世界万怡酒店の近くにある『Solo 
        II』に移動しようというのだ。 
         
        新世界市場1階のオリンピック公式グッズショップで北京オリンピックのキャラクタ人形、携帯電話用ストラップなどを購入。Tシャツがあるとよかったのだが用意されていないのか商品がないのか、店内のどこにもなかった。 
         
        店内にはほかに客は無し。 
        手持ちぶさたにしていたのだろう小姐が二人世話を焼いてくれた。 
         
        CITY 
      VISAカードがなかなか認識されずイライラ。 
      結局手作業で認証していた。ついでに地下一階のスーパーマーケットでインスタントスープ、ナッツ、お茶などを土産として買う。 
      
         
            | 
         
         
          | 北京オリンピックのマスコット「福娃(フーワー)」 | 
         
       
       
      
        
            | 
         
        
          | 北京オリンピック公式グッズショップ。 | 
         
       
       一度ホテルに戻りSolo IIの手配を終えて戻っていた于くんを捕まえて北京新世界商場の『新一竹』でキノコスープの火鍋で昼食。食べ過ぎた。 
         
        于くんはSolo IIに行ったときに中古物件を勧められて購入しようかって気になったらしい。37平米の部屋で57万元(約850万円)だそうだ。 
         
        夕方の会議で一緒になった楊さんに不動産業界で働いている奥さんに聞いてもらったら、市内のど真ん中でその値段ならこれからの値上がりも期待できるしいい物件じゃないか言っていた。 
         
        ホテルから5時から開かれる会議の会場になっている『春南江』にタクシーで向かう。 
        このタクシーのドライバー氏、愛嬌たっぷりでサングラスをかけた顔が映画で見たことがあるような顔、カメラを向けるとカメラアングルを気にしながら振り向いてくれた。 
      
         
            | 
         
         
          | 映画で見たことがあるような? 愛嬌たっぷりなタクシーのドライバー氏。 | 
         
       
       『春南江』の料理は揚州料理で上海の料理に似ている。 
         
      会議の席上、今回の北京出張に同道した日本メーカーの各担当から公式には交換できない情報の一端を聞くことができた。 
      また、今回訪問した政府機関の長と技官を東京に招聘して7月に研究会を開くこともこの席で内定した。 
      
         
            | 
         
         
          | 『春南江』のテーブル。出席者の写真は撮らなかった。 | 
         
       
       8時近くまで和気アイアイに続いた情報交換会の後は、メーカーの担当各氏と分かれて、楊さんを交えて于くんと三人で歌舞伎町に行く。 
         
        10時頃、楊さんは仕事に戻り後は于くんと女性陣の4人で1時まで飲む。ローヤル1本空。 
         
      タクシーでホテルまで戻りそのままベッドに…。 
      
     |