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  2021年7月:松本
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まつ嘉・かうひい屋3番地パルコ de 美術館・時計博物館・みよ田

【7月16日(金)晴】鰻 まつ嘉・かうひい屋3番地

09:00 に新宿駅を出たあずさ9号は 11:30 に松本駅着。車内は COVID-19 の影響だろうザッと見た印象では九割方が空席だ。

改札口前の観光案内所で新しい観光地図をもらい、急ぎ足で高砂通り(人形町通り)にある「鰻 まつ嘉」へ。

鰻 まつ嘉。

店には丁度 12 時に着いたが、先客が数名あり少し待たされて店内へ。
直後にやってきた客は店の人から『既にうなぎが売り切れたので……』と言って断られていた。この時点で最後のランチ客だった。

まつ嘉店内(一階の一番奥の席から)。

昨年4月に来た時に頼んだうな重は量が多すぎて持て余し気味だったので今日はうな丼にする。秋田の酒、兩関でうなぎが来るのを待つ。

秋田の酒、兩関と鰻の骨の唐揚げ。

待つこと 30 分。
丼の蓋を取ると大ぶりで厚い蒲焼が二切れ、うな重は文字通り重かったが、これも相当なものだ。

大振りの蒲焼が二切れ。

食べ終えて外に出ると入り口に「ごめんなさい売り切れました」の立て看板が立っていた。

「ごめんなさい」の立て看板。

まつ嘉から高砂通りを東へ 100 メートルほどの所にあるのが、松本市の特別史跡に指定されている「源智の井戸」。

源智の井戸。

井戸の脇に掲げられている由緒書には「城下町が形成される以前から飲用水として利用されてきた」とある。

井戸の名前はこの井戸を所有した小笠原氏の家臣、河辺与左衛門源智に由来するという。

井戸の脇に掲げられた由緒書き。

天保14(1843)年の「善光寺道名所図会」には『井筒の径は八尺(242.4 センチメートル)、高さ九寸(27.3 センチメートル)の当国第一の名水』と歌っているらしい。

市内最大の井戸で毎分約230リットルの水が湧き出ており、今もここに水を汲みに訪れる人が多いという。

径八尺、高さ九寸の井筒。

まつ嘉の近くで見つけた「かうひいや3番地」で一休み。

かうひい屋3番地。

戸を開けて声をかけると、奥から『営業している』と返事。
一段高くなった床が綺麗な板張りなので『履き物を脱ぐのか』と訊くと、同じ声で、そのまま上がってくれという。

板張りの床が綺麗な店内は奥行きがある。

店に入ってすぐに気になった古い箪笥に乗せられた古いオーディオ一式。

古いオーディオ一式。

プリアンプは 1970 年代初期に発売された、当時は欲しくても買えなかったソニーの 2000F。

SONY 2000F STEREO PREAMPLIFIER。

スピーカーはメーカー不明の電蓄を利用したもので、これもメーカー不明のツイターが追加されている。

電蓄を利用しているスピーカー。

スピーカーに載るパワーアンプは正体不明のモノラル真空管アンプ、多分自作アンアプだろう。
これらは店主の知人がモノラルシステムとして組み上げたもので、店主にオーディオの知識はないという。

自作と思われるパワーアンプとニッパーくん。

席について足元を見たらテーブルの脚が “PINES" という足踏みミシンの再利用だ。改めて店内を見回すとテーブルの脚が全て足踏みミシンだ。

ミシンの脚を利用したテーブル。

今日のブレンドコーヒーとレアチーズケーキのセットを頼んで、食後のコーヒータイム。
コーヒーは薄すぎ、こってりしたレアチーズケーキの方が印象に残った。

薄すぎたコーヒーとこってりのレアチーズケーキ。

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