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 2020年4月:吉髙とウナギ街道
4月25日5月3日地図
吉高の大桜羽黒古墳群と板石塔婆堂

【4月25日(土)晴れ】吉高の大桜

2月中旬から新型コロナウイルス感染予防ための在宅勤務が続き、おまけに4月28日から5月9日の予定で計画したベトナムのフエ行きも、航空会社が運行便のキャンセルを知らせて来た。ホテルはこちらからキャンセルした。

それやこれやで溜まりに溜まったストレスを解き放つために FORZA を引き出し、人のいないゴールを目指す。

桜は散ってしまったが青空が広がるツーリング日和、北総鉄道線(京成成田空港線)に沿って整備された国道464号線(北千葉道路)を往く。

小室駅を過ぎてから印旛日本医大駅を過ぎるまでの12キロメートルほどの区間、上下線が北総鉄道線で分離された片側二車線、信号も交差点もなく、走っていると高速道路と勘違いしそうだ。実際に道路の所々に『ここは高速道路ではありません』の標識が立っている。

北総線に併走する片側二車線の464。

この道路が今のように整備される以前は、県道65号線(佐倉印西線)の瀬戸交差点を左に折れて、県道12号線に入っていた。

今は464号線を印旛日本医大駅の先を吉高の信号まで走り、そこを左折する。

左折した道は瀬戸交差点から続く県道12号線(鎌ケ谷本埜戦)で、直ぐにY字路になるので右の細い道に入る。

吉高の信号左折後のY字路。

右手に庚申塚が五、六本立っている四辻を右折。

Y字路入ると直ぐ右手に庚申塚が見える。

庚申塚。

ここからは両側に赤茶けた畑が続く車一台分の幅しかない、曲がりくねり、ゆるくアップダウンを繰り返す道を進む。

畑の中を行く一本道。

道は黒い森に吸い込まれるので、そのまま進んで行くと左右に農家の屋根が見えてくる。

道なりに進むと今度はT字路にぶつかるので左折する(右折すると羽黒古墳群に至る)。

突き当たりのT字路を左折。

この辺りはすれ違う人も車も無い。

右手の木立が途切れて広い畑になると、その先で墓地の間に出る。

未だ新しい墓標が並ぶ墓地。

右手の墓地の金網のフェンスが途切れたところを右に入る。

ここが大桜への入り口。

フェンスの角に「吉高のオオザクラ」の標識が立っている。

気をつけていないと見落としてしまう標識。

ここから奥は私有地だ。
墓地の角を入ってバイクを降り奥に進むと「吉高大桜の由来」が掲げてある。

吉高大桜の由来。
  • 和名抄
    平安時代中期に作られた辞書。承平年間(931 - 938)、勤子内親王の求めに応じて源順(みなもとのしたごう)が編纂した。名詞を意味により分類して項目立てて並べ、万葉仮名で日本語の読み(和名・倭名)をつけた上で説明を加えた、今日の国語辞典・漢和辞典・百科事典ようなもの。

畑の奥で大きなお椀を伏せたような形に枝を広げているのが吉高の大桜、印西市の天然記念物に指定されている。

枝振りが分かる大桜。

桜の側に大桜の概要を記した掲示板が立っている。

印西市指定天然記念物
吉 高 の 大 ザ ク ラ
指定  昭和五十六年十月十五日 
所在地 印西市吉高九三〇番地  
所有者 須藤家(屋号 文左衛門)

 本樹の樹種はヤマザクラで、樹齢は三百年以上と推定されます。
 樹木の形状は、株立状の独立木で、根回り周囲六・六五m、樹高十一・七m、枝張最大幅二四・五mあります。花期は四月上旬から中旬で、ソメイヨシノよりは遅れます。
 根本周囲は、所有者須藤家の祭祀場(氏神)として周囲より一mほど小高く塚状に盛土されており良好な環境条件に恵まれて樹勢を拡大してきました。
 今後も良好な樹勢を保てるよう皆様のご協力をお願いいたします。
 平成十一年二月
印西市教育委員会

広がる枝越しに根本を見ると何本も枝分かれして、そこだけ見るととても桜の木とは思えない。

根回り周囲6.65メートル。

奥の林の前で振り返ると枝の張り具合が変わり、背景にも邪魔なものがなく花を見るならこちら側だろう。

空を背景に満開になると……

……言葉が出ない!(2016年4月撮影)

これも2016年4月に撮影した別アングル。

ここに通い始めてから何年か経つが、大桜の見頃は数日簡と短いので堪能できたのは2016年4月の一度きり。

離れて見ても好し。

大桜への入り口の反対側にはブルーシートを屋根にした峠の茶屋が営業中。

ソメイヨシノの奥にブルーシートが覗いている。

期間限定で開店する峠の茶屋のメニューは甘酒、タケノコご飯、タケノコ汁、お汁粉、時にコンニャクや味噌漬けニンニクなども並んでいる。

峠の茶屋店内。

先ほどの T 字路に戻り羽黒古墳群へ。


吉高の大桜羽黒古墳群と板石塔婆堂
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