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![]() 4月25日┃4月26日┃4月27日┃4月28日┃4月29日┃4月30日┃5月1日┃5月2日┃5月3日┃5月4日┃地図 国立博物館│ジョマ・カフェ/ナーンカンバン 【4月30日(水)】 国立博物館 早朝のスコールは8時頃には上がった。
小さなホテルや宿泊施設が並ぶノーケオクンマーン通りを北上。
建設中のビルの周囲に足場らしいものは無く、上層階のコンクリートを打ち込むのに自然木の細い枝を並べて支えているのが珍しい。
サームセンタイ通り(南側のセーターティラート通り)を真っ直ぐ突っ切る。
サームセンタイ通りを突っ切った先には、さらに洒落たファサードを見せるホテルが並んでいる。
◆国立博物館(Lao National Museum)
二階建ての白い建物は1925年にフランス植民政府よって建てられたコロニアル・スタイル。1945年のラオス独立宣言はここで行われたそうだ。
国立博物館の入館料は10,000Kip(約120円)。
“MEGALITHIC CULTURES”(巨石文化)と題したパネルの前に、ラオス北部のフアパン県ヒンタン周辺にある巨石文化(メンヒル)の一部、立石(standing stones/メンヒル)が複数展示されている。
立石は古代の墓や儀礼の目印として使われていたもので、石室(stone crypt)の入口を示していた。石室の中には人骨・土器・ビーズ・青銅製品などが入っていた。巨石文化は新石器時代末〜鉄器時代(紀元前1000年頃〜紀元後数百年頃)に造られたと考えられている。
二階はラーンサーン王国時代からフランス植民地時代、ラオス革命運動、内戦時代に関する展示を経てラオス人民民主主義共和国成立までの歴史的な出来事を展示している。
さらに進むと檻が展示してあるので隙間から中を覗いて見ると、小さな仏像がたくさん並んでいた。
格子に貼り付けてある小さなプレートによれば、檻の中の像は『14〜17世紀の金および銀製の像が、1966年7月16日にビエンチャンのポリテクニック・カレッジで発見された』ものだという。
金・銀製の仏像などが収められているので檻で展示しているというとか。
展示も終わりに近づくと戦争に関する展示室が続く。この国の近・現代の多難な歴史が偲ばれる。
ラオス近代(入口には1945 - 1954とあった)の展示室にも銃器が展示してある。中央の青い台の上に展示されているのは「フランス侵略時代のスファヌボン王子の机と椅子」。
最後に重苦しい展示が続いた国立博物館だが、強い陽射しの下に出て詰めていた息を吐く思いだった。 |