【4月28日(日)】李梅樹文物館
時間を気にしながら三峡橋を渡って李梅樹文物館へ。
その入口は三峡バス停でバスを降りて直ぐに李梅樹文物館を捜したときに通り過ぎた建物の中にあったが、表は「李梅樹文物館」の表示は無し。
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入口右奥のエレベーターが文物館への入口。 |
入口で待っているとベレー帽姿で自転車を押しながら入って来た入がいるので、声をかけると李梅樹文物館の館長・李景暘さんだった。
李景暘さん、挨拶もそこそこにエレベーターホールの前で自転車を支えながらずいぶん長い時間、日本統治時代のこと、本省人と外省人の確執、李梅樹の業績とそれを後世に伝えなければならない遺族の責任などなどを語って尽きない。
遠慮がちに文物館への案内を請うと、やっと自転車を押しながらエレベーターで6階へ。ポケットからジャラジャラいう鍵束を取り出して文物館のドアを開け中へ。
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李梅樹文物館入り口に立つ館長・李景暘さん。 |
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話が止まらない李景暘さん。 |
早速、館内を案内していただく。他に見学者は無い。
李梅樹文物館とはいいながら、そこには李梅樹が収集したあまたの道具類、彫刻類、磁器、家具などが所狭しと保管されているのだが、残念なことに殆どが未整理状態。
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コレクションの中に立つ館長。 |
もっと写真を撮れと勧めてくれるのだが、説明が一切ないので紹介するときに困る。ひたすら館長から収集の由来を聞きながら館内を回る。
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初めて見た衣にも僧侶の姿が彫られる像。 |
日本の平安期のものらしいという木製の厨子と仏像は、然るべき人が現れれば日本に返したいと言っておられた。
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日本のものではないかという木製の厨子と仏像。 |
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「安平貴冨」とある壁飾り。 |
李さんが何も言わずに「愛物精神」と書かれた札と一緒に陳列されているラジオのスイッチを捻ると、鳴りだしたではないか。今放送されているものを受信しているのだという。ラジオの周波数目盛りの上に「NATIONAL
PANASONIC」とあった。
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「NATIONAL PANASONIC」製オール・トランジスタラジオ。 |
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コレクションの中で厳しい現状を語る李景暘館長。 |
12時から2時半までたっぷり日台の繋がりと李梅樹の関わり、収集された文物の由来を伺い、最後に一つのショーケースの前に案内され、中国上流階級の花嫁道具として作られた性教育具を見せて頂いた。
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花嫁道具のコレクションが納められているショーケース。 |
二時間半に及ぶ李景暘館長の話は彼の父・李梅樹に対する敬愛と傾倒振りが並大抵では無いことがビンビン伝わってきた。時間外の開館と丁寧な説明に厚くお礼を言って李梅樹文物館を後にした。
さすがに腹が減った、先ずはランチ。民生街を物色して「羊肉焿」の看板を見つけたので入ってみる。
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羊肉焿の文字に惹かれる。 |
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店内用も持ち帰り用も店頭で作っている。 |
羊肉羹麺を注文、105NT$(347円)。丼の底に羊肉が沈んでいる餡かけ麺でトッピングの青い葉を一緒に頂いたが超美味。青い葉の香りタイかベトナムかで口にした記憶がある香草の一種。
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羊肉羹麺。 |
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羊肉焿店の店内。 |
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