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       【5月7日(土)】瀋陽路 
      9時半過ぎから午後1時近くまで時間を掛けた清昭稜見学だった。 
        北陵公園の正門を目指して園内を戻る。今朝は見ることがなかった旅游観光車(自転四輪車)が子供連れのお母さん達をのせて走り回っている。 
      
         
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          | 旅游観光車。 | 
         
       
      正門まで来て空を見ると門の向こうに凧が揚がっている。正門前の広場で上げているのだろう。 
      
         
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          | エンジェルフィッシュを追いかけるジェット機。 | 
         
       
      正門前の交差点でタクシーを捕まえて、行き先を告げると手を振って走り去ってしまった。続けて二台に同じことをされてしまった。 
         
        この様子を見ていたのだろう、小さな男の子の手を引いたお母さんが立ち止まって、 
         
        『クシーですか、何処までですか』とたどたどしいが分かりやすい英語で話しかけてきた。 
        『大丈夫、何とか捕まえますから、どうぞ交差点を渡ってください。』それにしても見たところ大学生と言う年頃でもない。 
        『英語がお上手ですがどちらで勉強なさったんですか?』 
        『軍で働いています。』 
        『信号が変わりましたよ、渡ってください。私なら大丈夫ですから。』 
         
        こちらを振り帰りながら子供の手を引いて交差点を渡っていった。 
        普通の中国婦人よりもズット小柄なので軍人ではなさそうだ。中国で子供連れの女性から声をかけられたのは初めてだったので印象に残ったできごとだ。 
         
        今度は停めたタクシーが瀋陽路なら分かると言ってくれた。30分で故宮の近くに着いた。19元(約247円)。 
         
        遅くなってしまったが大舞台美食街の「蘭州高湯牛肉拉麺」で昼食。 
        店主の馬輝さんが勧めていた牛肉麺を注文。なるほど店の奥の調理場では麺を空中に浮かせて両手で器用に伸ばしている。 
        座らされたテーブルには若い女性客が一人で焼麺を食べている。馬輝さんは、友人だから構わないと言うのだが、強引に座らされた。 
         
        テーブルに運ばれてきた丼の中は、コッテリとコクをのせた濃いスープに少なめの麺という日本の近頃の拉麺とは正反対。中国の麺には珍しいコシのある麺がたっぷり入り、西域の風味が立ちのぼるサッパリした汁で、もう一度食べたくなる一杯だった。もちろん羊肉串焼きを4本とビールも注文。 
      
         
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          | もう一度食べたい牛肉麺。 | 
         
       
      彼女は洗照片さん、学生に見えたがそうではないらしい。働いてもいないというのは仕事がないからだろうか。細かい話になると言葉が出てこない。 羊肉串焼きを3本追加。 
      
         
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          | さらに三本追加の羊肉串焼き。 | 
         
       
       
      
        
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          | 馬輝さんに言われるままに……。 | 
         
       
      洗照片さんの分も払ったら? と馬輝さん。そんなことしなくてもいいという洗照片さん。彼女の意向を無視して焼麺代も一緒に払う。31元(約403円)。1元は要らないという。馬輝さん、先日も細かいお金を受け取らなかったネ。 
      
         
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          | 馬輝さんと洗照片さん。後は馬さんの弟みたいだった。 | 
         
       
      まだいいだろうとしきりに引き留める馬輝さんにさよならを言って店を出る。 
         
        大舞台美食街と瀋陽路の間を結ぶ「宝玉石城」の門がある路地には古道具を売る露店が並んでいる。土曜日だからなのだろうか、人がたくさん集まっている。商われているものは文字通りのがらくたが多い。 
      
         
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          | 古物の露天市。 | 
         
       
       
      
         
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          | 買い手がつけばどんなものでも商品だ。 | 
         
       
      瀋陽路を故宮を過ぎた所に真っ赤な車が二台停めてある。 
        車体には「SG消防車」、ドアの所には電話機のマークに「119」と書いてある。「火事は119番」、これは日本と一緒だな。 
        上海で扉が閉まったままの消防署を覗いたことはあるが、中国で街中に消防自動車が停めてあるのを初めて見た。 
      
         
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          | 真新しい消防自動車が二台。 | 
         
       
       朝陽街を突っ切ると直ぐ左手の赤い門に「盛京紅古玩市場」と掲げた広場がある。先ほど見てきた「宝玉石城」の古道具売りも露天だったがこっちも露天商の集まりのようだ。 
      
         
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          | 盛京紅古玩市場の入り口。 | 
         
       
      市場の中を一巡してみると、骨董と言うよりも石や彫り物の土産物売り場みたいだった。その中で直径4cmほどの石に馬を透かし彫りしにした物を見つけたので値段を聞くと60元(約780円)。 
         
        一度通り過ぎ、暫くしてからその店に戻ってもう一度値段を聞くと、手を振って持って行けと言わんばかりに50元(約650円)で好いと言う。通り過ぎて引き返しただけで10元安くなった。他にこれといった物が見つからなかったので購入した。 
      
         
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          | 露天商が出ていないブロックもあった場内。 | 
         
       
      瀋陽路からホテルに向かって朝陽路の東側を歩いて行くと、小麦粉が焼けるいい匂いがしてきた。食堂の店頭で焼きたての餡餅を売っている。 
      
         
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          | 餡餅を売るお姐さん。 | 
         
       
      看板を見ると「沈城餡餅」とある。沈城はこの辺りのことだろう、何か特徴でもあるのだろうか。 
      
         
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          | 瀋陽ファーストフードのメニューはこれだけ。 | 
         
       
      猪肉芹菜を一個。熱いうちにパクつく。空いた小腹には丁度いいかもしれないが、何か飲み物が欲しかった。やっぱりビールか? 
      
         
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          | 猪肉芹菜。 | 
         
       
      「沈城餡餅」を売る店の前、朝陽路を渡ればホテルは眼と鼻の先だ。 
      
         
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          | 朝陽路と「沈城餡餅」を売る店が入っている建物。 | 
         
       
      ホテルに戻って直ぐにシャワーを浴びて一休み。 
         
        夕食は心残りの無いようにと8時半過ぎに再び「老辺餃子館」に行く。 
        百花蒸餃 30元(約390円)、雪花ビール(精品)12元(約156円)、箸セット1元(約13円)。百花とあるから野菜でも入っているのだろうと思ったら海老だった。 
         
        食後はチェックアウトなので荷造りをするために真っ直ぐホテルに戻る。 
        貴重品を預けたセイフティーボックスがなかなか開かなかったので、今夜の内に預けた貴重品を受け取ろうとフロントに声をかけた。 
         
        今回もやっぱりセーフティーボックスはすんなりとは開いてくれない。スッタァ・モンダァの末にやっと開いたが、20分はかかったろう。預けた貴重品を受け取るのを明日の朝にしなくて正解だった。 
      
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