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       【松虫寺 瑠璃光殿】 
      瑠璃光殿は、1959(昭和34)年に藤原時代の彫刻の特色を伝える作品として重要文化財に指定された七仏薬師如来像を保管するために1967(昭和42)年に建立されている。 
        その後本尊が1970(昭和45)年4月に薬師堂からこの瑠璃光殿に移されている。 
      
         
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          | 奉納絵馬と瑠璃光殿。 | 
         
       
      七仏薬師如来像は平安時代後期に改創された榧(かや)の一本造り彫眼で、藤原時代の彫刻の特色を伝える優作で彩色されていない。一般公開とも言える開帳は33年に一度で次回は2012(平成24)年になる。 
         
        2012(平成24)年にならないと開帳されない七仏薬師如来像の写真を「古往今来の会」のご厚意でここに転載させて頂く(以下の七仏薬師如来像写真の転載を禁ずる)。 
      
         
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          | 七仏薬師如来像(写真提供:「古往今来の会」)。 | 
         
       
       
      
         
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          | 七仏薬師如来像(写真提供:「古往今来の会」)。 | 
         
       
      瑠璃光殿の前に収蔵品の説明板が三枚立っている。 
      
         
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			  印西市指定文化財 
 鋳 銅 鰐 口
			  
			    松  虫  寺  所  蔵 
		      指定 昭和五十一年六月一日 
		    
			  		       安土桃山期のもので、径三十六センチメートル、厚さ十一センチメートル、重量七・九キログラム、材質は青銅製である。中央には複弁八葉蓮華紋が陽鋳され、外縁部には 
		       「天正拾三年乙酉二月廿八日 松虫寺別當栄澄  
		       鵜澤信濃守 敏信(花押)羔使」 
		      との銘文がある。この銘文から、一五八六年に鋳造されたものであることが窺え、また完全な形で保存されている事から貴重な資料といえる。鰐口は仏教から生まれたもののようであるが、神仏習合思想の影響で神社、寺院にも用いられるようになり、天長地久 
			    息災延命等諸願成就祈願のお参りの時に古くから打ち鳴らされてきたものである。 
		        注 意 
		      一、信仰の対象ですから、見学の際には前もって所有者の了解を得てください。 
		      一、直接触れる等、保存に影響を及ぼす行為はできません。 
	          平成九年二月
		     印西市教育委員会   | 
         
       
       
      
         
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          重要文化財 木造薬師如来座像一躯 (七仏薬師) 
			        木造薬師如来立像六躯
            
             昭和三十四年六月二十七日指定 
              印西市松虫七 
            松虫寺蔵 
              座像を中心に立像が三躯ずつ左右両側に並ぶいわゆる七仏薬師と呼ばれる形制で、平安時代後期の造像です。 
               像高は中尊座像が五十四・三センチ、六躯の立像はいずれも約三十八センチほどの小像です。みなカヤ材の一本造り(中尊のみ三道下で頭・体を割りはぐ。)で、彫眼、くちびるに朱をつけ、眉や黒目を墨で描いているほかは素地のままです。 
               各像とも総じて厚く肉取りし衲衣はえり元広くゆったりと表し、立像の腹部から両足にそうY字形の衣ひだも簡潔に処理して、小像ながら、よく量感を出しています。 
              古様の七仏薬師は全国的に見ても作例が少なく、貴重なものです。 
                注 意 
              一、信仰の対象ですから、見学の際には前もって所有者の了解を得てください。 
              一、直接触れる等、保存に影響を及ぼす行為はできません。 
              昭和五十三年三月 
            
             千葉県教育委員会 
              印西市教育委員会
                          
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		  千葉県指定有形文化財 
              鋳銅孔雀文磬 一面
          昭和六十年三月八日指定 
              印 西 市 松 虫 七 
              松  虫  寺  蔵 
                         肩幅二十一・三センチ、絃二十三・二センチ、総高十四センチ、撞座径五・七センチの鋳銅製である。 
               縁は菱形で内側に子縁をともない、左右の縦縁はわずかに反りを見せている。文様は表裏同文で蓮華文の撞座を中心に翼を張り、尾を下げる孔雀を相対して鋳出している。 
               磬はもともと中国の古い楽器で、木製の磬架につるして、僧の脇に置き勤行の際、撞座を打ちならす法具である。 
               無銘ではあるが、様式手法により製作時代は南北朝時代と推定され、本県内の他遺存例に比して作成も良好である。 
                注 意 
              一、信仰の対象ですから、見学の際には前もって所有者の了解を得てください。 
              一、直接触れる等、保存に影響を及ぼす行為はできません。 
              昭和六十二年八月
            千葉県教育委員会 
            印西市教育委員会 
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          | 本尊はこの瑠璃光殿の中。 | 
         
       
       
      
         
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          | 真言宗豊山耶摩派管長 慈本長谷寺化主 平林宥高大僧正染筆の扁額。 | 
         
       
      何処から見てもいかにも保管庫という建物だが、かろうじて屋根がお寺の付属建築物を示しているか。  
      
         
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          | 境内の中で一番新しい瑠璃光殿。 | 
         
       
       
      
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