【1月19日(月)】北京→成田
      昨夜は1時間おきに眼が覚めてしまい熟睡できなかった。5時前に起き出してシャワーを浴びる。 
        携帯電話に留守電通知メールが入っていた。楊さんと李さんからだ。きっとモーニングコールを欠けてくれたんだろう。掛け返さずに直ぐに部屋を出た。 
         
        Solo IIの門を出たところでタクシーの運転手から空港へ行くのか声をかけられたのでそのまま乗る。今までは『機場。』とひとこと言えばよかったのだが北京オリンピック以降は空港が拡張されて第3ターミナルができたために、第2ターミナルなのか第3ターミナルなのかを指定しなければならなくなってしまった。 
        走り出して直ぐにタクシーの運転手から韓国から来たのかと韓国人と間違えられた。そういえば今回は街中でも何度か中国語で話しかけられたな。だんだん北京になじんできたと言うことか。 
        タクシー代はSolo IIから第3ターミナルまで高速代10元を含めて91元(約1,485円)。
      
        
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          北京首都機場高速道路で北京国際空港に向かう。  
         
      
              空港(T3C/4階)には6時前に着いたがチェックインカウンターは未だ開いていない。カウンター前の短い列についてカウンターが開くのを待つ。 チェックインカウンターが開く前に並んだのは初めてだ。
      
         
           
         
         
          
            第3ターミナルのドアを入ると直ぐにチェックインカウターが並んでいる。 
           
         
      
      6時を回ってようやくチェックインカウンターに係員が張り付きだした。ドアサイドの席が無いと言うことだったので最前列の席にしてもらう。 
         
        チェックインカウンターが並ぶフロアの中心に龍のモニュメントがある。昨年も撮影 したのだがこれが何なのか分からずじまいだった。説明プレートを見ると『紫微辰恒(Ziwei 
        Chenheng)』とあり天球儀らしい。
      
         
           
         
         
           
            『紫微辰恒』 
           
         
      
       
      
         
           
            
           
         
        
           
         
         
          『紫微辰恒』の説明プレート。   
         
      
      『紫微辰恒』の説明プレートは中国語も英語もえらく分かりにくい文章だが大意はこんなもんか?
      
                「紫微辰衡」の原型は、我が国の古代に発明された天球儀である。 
        西暦117年、張衡は渾天の教義と実際の天体現象の観察に基づいて、水盤から滴る水で動く大規模な「滴水渾天儀」を製作した。これは、星と太陽の毎日の運行を自動的に表示する世界初の装置である。この装置は、渾天儀から流れる水の力を利用して歯車を動かし、その歯車が渾天儀を昼と夜に1回転させる仕組みになっている。機器上の星の出現と消失は天文現象と完全に一致しており、太陽、月、星、惑星の毎日の動きが鮮明かつ鮮明に示される。渾天儀の製造と精密な実証の成功は全世界に衝撃を与え、将来の天文学研究へのインスピレーションと参考資料となった。 
       
            チェックインカウンター裏のショーウインドーに今年の干支「牛」の赤いぬいぐるみが並んでいるのが目についた。このフロアーは昨年8月に来たときに見て回っているので早めにT3Eに移動する。
      
         
           
         
         
          ショーウインドーの赤い牛。  
         
      
       
      
       
      
         
           
         
         
          エスカレーターを降りるとAPMの乗り場になる。  
         
      
      朝一番の出国審査カウンター前に並ぶのは数人。
      
         
           
         
         
          出国審査カウンター前から後ろを見ても誰もいない。  
         
      
      タクシーで第3ターミナルに入ったのは今回が初めて。広大だといわれる北京首都国際空港第3ターミナルだが、チェックインから出国審査、セキュリティチェックまでの流れが分かりやすくスムーズなのを再確認した。 
         
        ターミナルビルの大きなガラス壁越しに朝日が昇り始めた。日の出に気づいてカメラを向ける人が他にも数人いた。この風景、誰が見てもいいと思うのだろう。 
      
      
         
           
         
         
          朝日を受けながら出発準備をする航空機。  
         
      
      さすがに早く起きて出てきたのでお腹が空いてきた。ここから先は搭乗ゲート、そこまで行ってしまうと食べるものにありつくのは難しそうだ。何処かにコーヒーショップかレストランはないか探したら、北端のガラス壁前にオープンカフェ風の店が開いていた。 
         
        入り口にハングルと漢字のサインがある。화랑 は Gallery。漢字は草冠に北と廊の字。〈草冠に北〉が〈花〉だとすると、花廊 (Huāláng) と画廊 (Huàláng) は発音が似ているので、花廊は画廊、洒落ているようだ。
      
         
           
         
         
          オープンカフェ「花廊」。  
         
      
       とりあえず席についてメニューを眺め野菜粥とガヴァジュースを頼んだ。お粥55元(約760円)、ジュース18元(250円)。お粥は当たり障りのない平凡な味、ジュースはガヴァの味がせず薬臭かった。
      
         
           
         
         
          野菜粥とガヴァジュースで朝食。  
         
      
       
      
         
           
         
         
          食事の手を休めて店内を見回すと他にも早立ちの客がチラホラ。  
         
      
       
      
         
           
         
         
          そうこうしている内に空がぐんぐん明るくなってきた。  
         
      
      08:25発JL780は定刻通り出発。 
        機内は空席がチラホラ。隣の席は乳児を連れた若いお母さん、連れはいないらしく大変だな。右列の2席が空いていたのでそちらに移動してあげたらやけに感謝されフライトアテンダントまで礼を言いに来た。 
        機内では話題の映画「おくりびと」を見ていたが見終わらないうちに成田空港に着いてしまった。後5分もあれば終わったと思われるのにこの映画の結末がどうなるのか分からないままで気になるところだ。 
         
        12:45ほぼ定刻に成田着。この時間帯に成田に着くのは後が楽だがいかんせん朝早く起きなければならないのはきつい。